Logicool(ロジクール)は同社が手がけるゲーミングブランド「Logicool G」より、新たな乾電池式ワイヤレスマウス「G309」を7月25日に国内販売を開始した。
「G309」はコンパクトがウリのG30xシリーズの後継機。今回はそんな「G309」を3週間たっぷり試用したので、使い勝手に焦点を当てたレビューをお届けしよう。
「G309」は新設計の形状に単三乾電池1個で300時間以上の連続使用が可能なバッテリー効率と、ロジクールが開発した光と機械式のハイブリッド「LIGHTFORCEスイッチ」を搭載している。
ロジクールG G309 レビュー
- どんな機種?:光学機械式スイッチを搭載した乾電池式の左右対称マウス
- 向いてる人は?:充電を繰り返すのが嫌な人 / POWERPLAYユーザー
- 向いていない人は?:軽いマウスが欲しい人 / スイッチにこだわりがなくコスパ求めたい人
- 競合製品は?:Razer Viper V3 HyperSpeed / HyperX Puslefire Haste 2 Core
- 立ち位置は?:ミドルエンド帯の乾電池式ワイヤレスゲーミングマウス
- カラーは?:ブラック / ホワイト
- 良いとこは?:LIGHTFORCEスイッチ搭載のロジクールG無線マウス内で最安
- いまいちなとこは?:ニッチすぎてeスポーツ市場での需要は微妙?
- 同梱物は?:製品本体、ワイヤレスレシーバー、充電コード(USB-A - USB-C ケーブル)、保証書、保証規定
- 発売日は?:2024/7/25
- 価格は?:12,980円(税込)
- 購入先:Amazon.co.jp / ロジクールストア
ロジクールG G309 正直レビュー 結論
最初に結論から。ゲーマー目線で言えば「潜在的なニーズはありそうだけどニッチすぎる」マウスだと感じた。乾電池式マウスを好むゲーマーにはアップグレードの候補になり得るが、収益に重要なゲーミングデバイス市場での需要には疑問が残る。大手メーカーとしては挑戦的な製品という印象だ。
- 電池1本で300時間以上の駆動
- LIGHTFORCE搭載無線マウス内では最安
- 前後の重量バランス
- G30xシリーズ後継機らしいコンパクト形状
- 接続方式
- いつもの安心2年保証
- 専用グリップステッカー付属
- POWERPLAY対応
- ニッチ
- コスパ微妙
- 予備ソールなし
- POWERPLAY自体は今も1製品のみ
- POWERPLAY(重さ68g化)はトレードオフ状態
ゲーミングマウスの代表格「PRO X SUPERLIGHT 2」と同じスイッチが、ロジクールG無線マウス内で最も安価に入手できるのは魅力的。ただし不満点もあるので、以下で良いところと気になる点をみてみよう。
G309 の良いところ
単三乾電池1本で300時間以上の長寿命
G309は単三乾電池1本で300時間以上も稼働する。一般的な充電式マウスでは1~3日で充電が必要になるが、G309なら毎日24時間使っても約12日は持つ計算。
当然乾電池式なので交換で連続使用でき、予備の乾電池を用意しておけば安心して使い続けられる。
LIGHTFORCEスイッチ搭載
G309はロジクールが開発した「LIGHTFORCEスイッチ」を搭載。メカニカルスイッチのクリック感と光学式スイッチの高速・正確な反応速度を両立している。
このスイッチはゲーミングマウスの代表格「PRO X SUPERLIGHT 2」と同じもので、ロジクールG無線マウスの中では最も安価に手に入るのも魅力的。
G309のクリック感は適度な硬さがあり、どこからでも一定の力加減で押せるため、快適な操作感を実現している。
手首を支点にした重量バランス
G309は単三電池込みで86g。重心はマウス背面に寄っているため、手首を支点にしたAIMがしやすい設計だ。
ちなみに単三形スペーサーを使えば、より軽量な単四電池での運用も可能。実際に試したところ、重量は86gから77gへと約9g軽減できた。
コンパクト&シースルー
G309はこれまでのG30xシリーズのコンパクトさを維持しつつ、新しいデザインに刷新されている。特に裏面はシースルー仕様で内部が透けて見える。
マウスの表面はザラザラした手触りで、多少の手汗では滑らない。付属の専用グリップステッカーを貼れば、激しい動きの中でもしっかりとホールドできる。
2種の接続方法
G309は安定で高速な通信が可能なLIGHTSPEEDワイヤレスと、汎用性の高いBluetoothの2つの接続方法に対応しており、幅広い機種で使用できる。
いつもの2年保証で安心
G309は購入日から2年の保証期間が適用されており、期間中に不良が発生しても無償でサポートが受けられる。
大手メーカーならではの迅速な対応は、ユーザーからすれば安心して使うことができる重要な要素の1つだろう。
ワイヤレス充電システム「POWERPLAY」対応
G309はワイヤレス充電システム「POWERPLAY」に対応。マウスが専用マウスパッド上に置かれている限り常に充電状態を維持できる画期的なガジェット。バッテリー残量を気にせず、無限にゲームをプレイし続けることができる。
また、乾電池が不要になることで、重量を68gまで軽減することも可能。
専用アプリ「G HUB」で更にカスタマイズ
専用アプリ「Logicool G HUB」では、DPI感度やクリック割り当てを自由に設定できる。
使い方によっては、マウスにキーボード操作を割り当てることも可能で、自分のプレイスタイルに合わせてカスタマイズできる。
競合の乾電池式マウスと比較
同系列の乾電池式マウス「G309」「G304」「Razer Viper V3 HyperSpeed」「Puslefire Haste 2 Core Wireless」の発売日、重量、連続使用時間、専用ソフトの有無、価格などを比較してみよう。
- | G309 | G304 | Razer Viper V3 HyperSpeed | Puslefire Haste 2 Core Wireless |
---|---|---|---|---|
発売日 | 2024/7/25 | 2018/5/24 | 2023/9/29 | 2024/7/19 |
重量 | 86g(単三電池込み) 68g (POWERPLAY使用時) 77g(単四魔改造) | 99g | 82g | 71g |
連続使用時間 | 300時間以上(単三) | 250時間(単三) | 280時間(単三) | 100時間(単四) |
専用ソフト | Logicool G HUB | Logicool G HUB | Razer synapse | HyperX NGENUITY |
一言 | フラッグシップ機の光学式スイッチ搭載 | 乾電池式マウス界のロングセラー | 万人受けの形状で最大ポーリングレート4000hz | コスパお化け |
定価(税込) | ¥12,980 | ¥5,720 | ¥11,180 | ¥8,400 |
Amazon価格 | ¥11,800 | ¥5,200 | ¥11,800 | ¥8,400 |
G309と他の乾電池式マウスと比較すると価格はほぼ同等。最新の乾電池式マウスの中で最も長い稼働時間を誇り、先行機種のG304より軽量で連続使用時間が50時間以上延びている点が優れている。次世代の乾電池式ゲーミングマウスとしての性能を備え、旧型からのアップグレードを考えているならベストな選択になりそうだ。
コメント
コメント一覧 (1件)
1万越えは強気すぎて草