G309 のいまいちなところ
- ニッチ
- コスパ微妙。POWERPLAYセットならPRO X SUPERLIGHT 2に手が届く
- 予備ソールなし、ソールガイドも狭い
- POWERPLAY(重さ68g化)はトレードオフ状態
- POWERPLAY自体の展開は1製品のみ
G309はトレンドにマッチしていないニッチな製品と感じられる。前提として選択肢が増えることはユーザーにとってありがたく、乾電池式マウスを愛用するゲーマーには歓迎されるかもしれない。しかし、収益に重要なゲーミングデバイス市場(主にFPS)では軽量化や高ポーリングレートがトレンドであり、G309はその需要を満たしていない。さらに、最大のライバルと言えるRazer Viper V3 HyperSpeedが昨年9月に発売されており、出遅れた感が否めない。
G309は、LIGHTFORCEスイッチを搭載するロジクールG無線マウスの中では最も安価(次点でG502 X LIGHTSPEED)だが、先行機種のG304が2台買えてしまう価格設定。カジュアル向けから脱却してゲーミング性能を向上させているが、その性能に魅力を感じなければコスパが悪く見えてしまう。
また、G309はワイヤレス充電システム「POWERPLAY」に対応しているが、この技術の登場から7年経っても新製品はなく、POWERPLAY自体の代わり映えはしていない。ブラック以外のカラーや接続方法の変更、ケーブル位置の調整など改良の余地はありそうだ。
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さらに気になる価格だが、G309とセット購入すると合計約30,000円を超える。フラッグシップ機で実績もあるPRO X SUPERLIGHT 2の定価を上回るため、ためらう人は多いかもしれない。
他の対応マウスであれば充電不要の便利さがウリだが、G309は軽量化(86gから68gへ約18g軽減)も実現。ただし、乾電池で300時間以上連続使用とのトレードオフがあり、せっかくのアピールポイントが両方活かせない点がもったいない。
もう1つ気になる点は、G309の予備ソールは付属していないこと。
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初期ソールは薄くて品質も良いが、短期間でマウス底面を擦り始める可能性がある。特にハード系マウスパッドを使っているゲーマーには、本体からガリガリ音が鳴り始めるのは恐怖であり、デバイスを大切にしている人には深刻な問題。
G309のソールガイドは実測0.5mm。販売数の多い直径約6mmの汎用ソールはソールガイド内に収まらず、ソールガイドを避けて四隅に貼ると重量バランスが不安定で実用的ではない。予備ソールを用意する際は、直径5mm以下の汎用ソールを購入することでソールガイド内に貼れるだろう。
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1万越えは強気すぎて草