TGS2024にも出展され、発売日が2024年10月29日に迫ったSteelSeriesの最新ワイヤレスゲーミングイヤホン「Arctis GameBuds(ブラック)」。
そんなArctis GameBuds向けのアプリ“SteelSeries Arctis コンパニオン”が各種ストア(iOS/Android)に登場し、「Arctis GameBuds」も一足先に触ることができた。
アプリの使い勝手などをチェックしてみたので、「Arctis GameBuds」購入を考えている方は参考にしてほしい。
SteelSeries Arctis コンパニオンアプリとは?
“SteelSeries Arctis コンパニオンアプリ”は、Arctis GameBudsとArctis Nova 5専用のアプリ(今後対応機種が広がる?)。179種のゲームプリセットやオーディオコントロールなど、細かい設定が手軽にできる無料のアプリとなっている。
まずはArctis GameBudsの使用・操作方法を確認
アプリの前に本体GameBudsの操作を知っておこう。設定用のボタンはイヤホンの1つに統一されており、迷うことはない。
- 単押し:電話に出る
- ※変更可能
- ダブルプレス:通話を終了する
- ※変更可能
- トリプルプレス:オーディオモードを切り替える
- ※Bluetoothモードと2.4モード
- 短く押す:マイクのミュート/ミュート解除
- 単押ししてから長押し:音量を下げる
- ケース内で3秒長押し続けます1:ペアリングモード開始
- ※ちょっと強めに長押しするのがコツ
- 3秒間押し続ける:電源オン
特に覚えておきたいのは「軽く押す」というマイクのミュートかもしれない。もしこれらのアクションを忘れた場合は、Arctis コンパニオンアプリ → 設定(歯車アイコン)→「ボタンマッピング」から確認しよう。
なおペアリング済みの機器は、ケースから出すとグリーンに点灯し自動的に機器とGameBudsが接続され、ケースに仕舞うと自動的に切断されるので便利だ。
Arctis GameBudsとArctis コンパニオンとの接続方法
次にGameBuds本体と、Arctis コンパニオンアプリをペアリングしよう。
- Arctis コンパニオンアプリを立ち上げて待機状態にする
- GameBudsをケースに入れたままイヤホンの左右どちらかのボタンを3秒長押し
- ※PCやスマホと接続する場合も「ケース内で長押し」すればOK。
- GameBudsのライトがブルーに高速点滅
- アプリの「アプリに接続」や「再検出」ボタンを押せばペアリング完了2
SteelSeries Arctis コンパニオンの設定
「SteelSeries Arctis コンパニオン」アプリ内では、以下の状態の確認や調整が可能。
- ケースと左右イヤホンの充電状態
- イコライザー:
- 接続状態:Bluetoothか2.4Ghzか表示。
- ※FPSゲームをやるなら低遅延の「2.4Ghzワイヤレス接続」を選ぼう
- ※以下はすべてBluetoothでの接続レビュー(コンソール環境がないため)
- EQ プリセット:執筆時点では179種のゲームのプリセットが搭載。
- 接続状態:Bluetoothか2.4Ghzか表示。
- 騒音制御:
- ON/OFFと強度
- ANC:アクティブノイズキャンセリングの略。
- 透明性:外部の音を取り入れる。
- マイク:
- 音量
- 側音(自分の声)
- 音声リミッター:
- ON/OFF
- 設定(歯車アイコン):
- ファームウェアアップデート:
- 左右イヤホンとケース、ドングルのバージョン確認
- 電源オプション:
- 無効~90分まで自由に設定できる。数分程度が良いだろう。
- 装着検知:
- 音声を一時的に停止/再生を続ける
- ボタンマッピング:
- 詳細は下記
- 工場出荷時の設定に戻す3
- ファームウェアアップデート:
「装着検知(Bluetooth時のみ利用可能)」はかなり便利!Google Pixel Buds(Amazon.co.jp)やBose QuietComfort Earbuds(Amazon.co.jp)にも搭載されている機能で、片耳だけ外すなどの動作をすると、見ていた動画や音楽の再生が止まり、つけると再生が再開される。好みにもよるだろうが、もしOFFになっていたら一度ONにして試してみてほしい。
「騒音制御」は「ANC」だと周囲の雑音を相殺しノイズを低減してくれるので、ゲームに集中したいときに使おう。「透明性」は宅配のピンポンや家族の声が聞こえるので、家族にブチ切れられることがない。
主要機能でもある「イコライザー」のプリセットは、ゲームを選択するだけで完了。プロチームFaZe監修らしきイコライザーも散見できるので色々と試してみよう。ただゲームを切り替えるごとにイコライザーも切り替えるのは手間なので、「最近使ったEQプリセット」などが追加されれば便利だ。
SteelSeries Arctis コンパニオンのボタンマッピング
「単押し」と「ダブルプレス」は、ボタンマッピングの変更が左・右個別に可能で、変更できる内容は以下のとおり。
- マイクのミュート/ミュート解除
- 音量を上げる
- 音量を下げる
- ノイズコントロールを切り替える
- オーディオモードを切り替える
- モバイル音声アシスタント
- 再生/一時停止
- 次のトラック
- 前のトラック
こちらも好みで設定できるのはありがたい。
以上が、ざっくりと“SteelSeries Arctis コンパニオン”をしばらく使ってみたレポートだ。日本語訳や接続問題など多少気になる部分はあるものの、いずれもアップデートで解消してくれると思われる。
Arctis GameBudsの特徴と発売日
SteelSeries初の完全ワイヤレスイヤホン「Arctis GameBuds」は、「低遅延2.4Ghzワイヤレス接続 + Bluetooth 5.3」「競技性の高いゲームプレイに適したサウンド設計+アクティブノイズキャンセリング」「耳にフィットする設計」「100以上のゲームや音楽に適したEQプリセット」などが特徴とされている(詳細記事)。
ただ、実際に使ってみて個人的にうれしかったのは「TypeC+Qi充電対応」、「磁石内蔵でイヤホンを収納しやすい(=向きに迷いにくい)」、そして「ドングルがケースにしまえる(=なくしにくい)」、「装着検知」という実用的な部分だった。
PCユーザーが気になる点は「いやいやスマホアプリじゃなくGGで操作させてくれないの?」だが、SteelSeriesの石井靖人氏によると「10月29日の発売に向けてGGも対応し、独自のイコライザー設定可能」とうれしい報告があった。
なおブラックとホワイトのカラーと、Xbox用の発売日は別々となっている。価格は同じなので好きなものをチョイスしよう。
- Amazon.co.jp : Arctis GameBuds Black:10月29日(火)発売
- Amazon.co.jp : Arctis GameBuds White:11月15日(金)発売
- Amazon.co.jp : Arctis GameBuds X:12月13日(金)発売
- 余談:アプリはまだ全体的に日本語訳がおかしいようだ。「単押し」を「シングルプレス」にするか「ダブルプレス」を「2回押し」にしないと日本語訳に統一感がないことや、「押し続けます」の「ます」が気になるが、このあたりはアップデートで解消されると思われる。 ↩︎
- 余談:GameBuds側の接続が、なぜかアプリを触っていても1分ほどで自動で切れてしまう。この記事を書くのに40回以上ペアリングするはめになってげんなりしたが、普通に使う分には自動切断でも問題ないと思われる。また自動で切れることがない場合もあり、条件がよくわからない。こちらもアップデートに期待しよう。 ↩︎
- 余談:「工場出荷時の設定に戻す(こうじょうしゅっかじのせっていにもどす)」「ケース(けーす)」など、ところどころにふりがなをふっているのが謎。すべてにふりがながあるわけではないので、このあたりも修正されると思われる。 ↩︎
コメント
コメント一覧 (5件)
inzoneはホワイトノイズそこそこあるんですが、こちらはどうでした?
残念ながら普通にありますね
アプリとの接続が切れまくるの結構重大なバグだと思うんだけど大丈夫なのか
あとINZONE Budsはドングルとの接続時は装着検知とか再生停止操作とかが出来ない仕様だったけど(Bluetooth接続時限定だった)、こっちはドングル接続時でも機能するんだろうか
接続切れは本当に困りました...。
PCで試した(コンソール環境がない)のでドングル接続時は試せていない点を追記しました。
SteelSeriesさんに確認してみます。
Bluetoothのみでした...!