長くても余命が2年未満と診断されたボーダーランズ大ファンの男性が、Redditに叶うかわからないけど、寿命が尽きる前に『ボーダーランズ4』をプレイしたいと投稿。
この投稿はSNSで話題を呼び、開発スタジオGearboxのCEOであるRandy Pitchford氏の目にもとまった。その後、本人と直接メッセージのやり取りをしていることを明かした。
ボダランファン「叶うかわからないけど」
日本時間10月23日、海外掲示板Redditにて「Don't know if this is possible (叶うか分からないけど)」というスレッドが投稿された。
投稿者のCaleb McAlpine氏は今年8月、まだ37歳という若さでステージ4の末期癌と診断されてしまった。がんは最初は直腸から始まったが、8月までには肝臓全体にまで転移してしまったそうだ。
医師の診断によると余命は7〜12ヶ月、もし抗がん剤が作用してがんの進行を緩やかにしても寿命はもって2年以内だろうと辛すぎる宣告がなされた。
McAlpine氏は『ボーダーランズ』シリーズの大ファンであり、つい先日に開発スタジオのGearboxがファン待望のシリーズ最新作『ボーダーランズ4(Borderlands 4)』のティーザートレーラーを公開したばかり。
しかしAAAタイトルの開発期間はとても長く、AlPine氏は『ボーダーランズ4』がリリースされる頃には自分はもう世にいないかもしれないので、どうにか『ボーダーランズ4』をプレイできないかと願いRedditに投稿。
ギアボックスCEOが直接やりとり開始
この投稿は瞬く間に拡散され、SNSでも多くの人の注目を集めることとなった。 そして同日のうちにGearbox CEOのRandy Pitchford氏が自身のX(旧:Twitter)アカウントにて、AlPine氏とEメールをやり取りして、何らかの形で実現できないか話し合いをしているそうだ。
AlPine氏の「叶うかわからない夢」。今後の報告を待ちつつ、同氏にはこの件で少しでも生きる気力を持ち続けてもらいたい。
過去には似た事例も
『ボーダーランズ』は、RPGとFPSシューターとハクスラを組み合わせた”ルーターシューター”ジャンルの先駆けとして知られている。 そんな”ルーターシューター”ジャンルの、別タイトルでも似た事例が報告されている。そのタイトルがBungieが開発した『Destiny』だ。
今から10年前の2014年11月、Redditに旦那の脳出術のリハビリにゲームをオススメされたと妻が投稿した。こちらの夫婦はともにゲーマーであり当時は『Destiny』をプレイしていた。 しかし、夫は過去11ヶ月で脳の様々な部位と頭蓋骨の一部を切除するほどの大手術を7回も行っており、一時は自分自身や妻を認知できないほどの状態だった。
ビデオゲームは脳と記憶のリハビリにはよいとして、ドクターが『Destiny』をプレイし続けることを推奨。それ以来夫の症状が回復していると妻がRedditで投稿したところ、Bungieは当時未リリースだったエキゾチック武器”Fate of Fate of All Fools”を旦那のアカウントに贈呈した。
その後、一般向けには性能は同じだが見た目と名称が違う武器が実装され、この武器はこの男性のみが持つ世界唯一の武器として伝説となっている。
また、『Overwatch(オーバーウォッチ)』のBlizzardも、『Overwatch(オーバーウォッチ)』ローンチ前日に英雄的な行動で亡くなったファンをイースターエッグで追悼している。
Gaming Device Power Tune for FPS
コメント
コメント一覧 (3件)
ゲーム会社ってちょくちょく粋な計らいするよね
何だかんだユーザー大切にしてると感じる瞬間よ
まあその辺が怪しい会社もあるけどさ
そう単純な話ではないだろう。
熱心なユーザーへのせめてもの思いやりも勿論あるだろうけど、「いい話」としての宣伝でもあるんだよな。
それにこういう「いい話」がスタンダードになってしまうと、無言の圧力になりメーカーがこういった希望に寄り添うのが当たり前になってしまい、余計な負担になる場合もおおい。
対応して当たり前、しなければしたメーカーと比較され批判される事になる。
最期にプレイするのが約束されたクソゲー。
それも人生。