Respawn Entertainment(リスポーン・エンターテインメント)は『Apex Legends(エーペックスレジェンズ)』シーズン23「フロム・ザ・リフト」の全情報を公開した。この記事では新シーズンのコンテンツのうち、リワークされるライフラインや、レジェンドと武器への調整について解説する。
ライフラインはサポート性能が大幅に強化。さらにサポートクラス全体が強化される。一方では多数の武器に上方修正が入っており、銃撃と回復による激しいダメージレースが展開するシーズンになりそうだ。
『APEX』シーズン23で「戦う衛生兵」ライフラインのリワーク
(以下、日本語版の名称が不明のものは記事上の仮訳)
『エーペックスレジェンズ』リリース時からのレジェンドの1人、「戦う衛生兵」ことライフライン。キャラクターとしては現在も人気があるものの、レジェンド・デザイナーのEvan Funnel氏によると、ライフラインの「その場に留まる待機型のプレイスタイル」は戦う衛生兵に望まれた姿ではなく、現在のエーペックスのペースにも合っていなかったという。
レヴナントのリワークもそうであったように、「開発側の意図したビジョンに沿って機能していない」、「放っておいても改善はされない」と判断され、今回リワークの対象となった。
パッシブに滑空機能追加
- パッシブ強化
- 「戦闘復活」の機能はそのまま
- 追加機能:空中でD.O.C.ドローンに掴まり、短時間パラグライダーのように滑空できるようになる
DOCドローンがより便利に
- 戦術アビリティ強化
- D.O.C.ドローンを展開すると、その場に留まるのではなく、ドローンがヒール対象のチームメイトを自動で追跡するようになる
- ドローン付近にいるチームメイトを全員回復可能
- 離れた別のチームメイトのところにドローンを展開し直すことも可能
- ライフライン自身のところにドローンを戻すことも可能
アルティメットは一新
- 新アルティメット「DOCヘイロー」
- 「ケアパッケージ」は廃止
- 新たに、自分の周囲にリング型のフォースフィールドを展開する
- フォースフィールドはすべてのダメージを遮断する
- フォースフィールドの内部にいると回復速度が上昇する(敵が入ると、敵にもこの効果がかかる)
- フォースフィールドは上部が空いているのが弱点。上からの銃撃、投てき物、各種の爆撃系アビリティなどは通ってしまう
空中での機動力が向上したことで、立体的に入り組んだ地形にいるチームメイトの元に駆けつけやすくなった。また、ドローンでチームの行動継続と回復が同時に可能になったのも大きな強み。さらにピンチに陥ったときも、フォースフィールドを展開することでせん滅のリスクを大きく低下させられる。
ケアパッケージを呼び出す旧アルティメットを廃止した理由については、アイテム集めの選択肢が増え続けていることもあり、現在のエーペックスでは時代後れに感じていたとのこと。リソース支援の役割は消えたが、全体的に使いやすくなったと言えるだろう。
新しいライフラインは、積極的な戦いがしたいさまざまなプレイヤーとコンビを組みやすい。弱みはやはりヘイローの上が空いている点で、ジブラルタル、バンガロール、コースティックなどが対策レジェンドとして挙げられる。
レジェンドたちのバランス調整
シーズン23は「サポートのシーズン」に?
リード・レジェンド・デザイナーのDevan Mcguire氏によると、シーズン23ではライフラインのリワークと並行してサポートクラスそのものを強化。「サポートのシーズンになる」と考えているという。
具体的には、チームを崩壊から守りつつ、素早く立て直してくれる「回復」と「蘇生」の役割を以下のように見直した。
- 新パーク「ヒール・エキスパート」追加
- 回復アイテムの使用時間が半分になる
- 注射器の回復量が2倍になる
- 「以前の金アーマーのようなもの」とのこと
- 新パーク「リバイブ・エキスパート」追加
- チームメイトを蘇生する速度が25%上昇する
- 蘇生完了後に体力を回復する
- 味方のデスボックスにモバイルリスポーンビーコンが出現するようになる
- レプリケーターでモバイルリスポーンビーコンを作成可能になる
- 「レプリケーターでバナーのクラフトができる」点は全レジェンドの標準仕様になる
チーム全体の継続戦闘能力は間違いなく底上げされるだろう。開発側が積極的にテコ入れしているとなれば、やはりシーズン23ではサポートのレジェンドを積極的にピックしたい。
一方で、後述する通り武器バランス調整では強化が目立つ。激しく撃ち合い、回復しながら戦うダメージレースの側面が加速しそうだ。
レジェンド強化:注目のバランスアップデート
全体はシーズン・パッチノートで明かされるが、今回は注目すべき変更ポイントが先行公開された。以下の3名以外にも、他のサポートレジェンドたちも調整予定。
- ジブラルタル強化
- 戦術アビリティ「プロテクトドーム」のクールダウン時間が、30秒→17秒に大幅短縮
- 新アップグレード「ビッグブラザー」:アルティメットの効果範囲が拡大
- 新アップグレード「ファスト・ショーティ」:「ショット・ショット・ショット」の強化版。ノックダウン時にショットガンを自動リロードする機能に加え、マッドマギーのようにショットガン装備時に移動速度が上昇する機能が追加
- クリプトとマッドマギーによるドーム対策が削除される(※恐らく「EMPが効かなくなる」、「ドリルが貫通しなくなる」という意味)
- コンジット強化
- パッシブ「セイバースピード」は、味方だけでなく、味方のデスボックス、リスポーンビーコン、レプリケーターに向かうときも速度上昇。さらに、ダウンしている味方に向かって走る際は範囲の制限がなくなる
- ニューキャッスル強化
- パッシブアビリティ「傷兵警護」で展開するリバイブシールドの耐久値が、各ティアで50%増加
- 戦術アビリティ「モバイルプロテクター」のシールドはダメージを受けなくなる。ダウン中も操作可能になる
- 新アップグレード「ヒーローズ・ハッスル」:蘇生中の移動速度上昇
- 新アップグレード「セイバー」:キャッスルウォールの範囲内にいる味方に、15秒間のシールド回復効果を付与
武器のバランス調整
リードBRデザイナーのEric Canavese氏によると、シーズン23では使用率の低い武器にテコ入れ。また、いくつかのホップアップも有用性の面で強化されるとのこと。こちらもシーズン・パッチノートで詳細な数字が分かる。
- ハボック:セレクトファイアつきでケアパッケージ入り
- ロングボウ:ダメージが「非常に大きく」増加
- Lスター:ダメージ増加。さらに発砲時のアニメーションを滑らかにし、使用感を向上
- スピットファイア:ダメージ増加
- P2020アキンボ:腰だめ撃ち命中精度が上昇
- センチネル:チャージ継続時間が増加
- ランページ:チャージ継続時間が増加
- ディボーション:ターボチャージャーを外して地上アイテムに戻る。代わりにベース性能が強化
- タボチャなしでも「バケモノ」になり「テストプレイでも楽しまれていた」とのこと
- ホップアップ:いくつか強化される
ライフラインのリワーク、サポートクラスの強化、さらに武器強化を合わせると、シーズン23では全体的なゲームパワーのインフレが見て取れる。しかし、もちろん今回の発表が変更内容のすべてではない。シーズン・パッチノートでは、弱体化についても記載されているのかもしれない。
いずれにせよ、上述の通りサポートが注目されるシーズンになりそうだ。シーズン23「フロム・ザ・リフト」の続報に注目しつつ、変化するメタについて早速考察を始めよう。
Source: Pressrelease
コメント
コメント一覧 (3件)
ライフラインにメタ張れるから実質ホライゾン強化で草
ユーザーいなくなったから蘇生強くして撃ち合い強化?あほくさ
やけくそ調整かよ。