Activisionの『Call of Duty: Black Ops 6(コールオブデューティ: ブラックオプス6)』および『ウォーゾーン』では、競技向けモード「ランクプレイ」が盛り上がっている。しかし当初からチーターが問題視されており、特に高ランク帯プレイヤーたちは多くの時間を無駄にさせられているのが現状だ。
昨今では、「チーターの新ツールでプレイヤーをシャドウBANできるようになった」可能性が浮上している。これに対し公式サポートは「そのようなことは不可能」である旨を明言しているが、どこか矛盾する状況がコミュニティ心理をさらに悪化させる事態に陥っている。
『ウォーゾーン』のチーターがプレイヤーをシャドウBAN?
注目されているのは、『ウォーゾーン』のプロ選手Enkeoのクリップ。妙にエイムが冴えている敵によってダウンさせられてしまうものの、チームメイトの素早いカバーによってなんとか相手のキルに成功したという状況だ。
しかし次の瞬間、エラーメッセージとともに彼は対戦から切断されてしまう。
Enkeoが言うには、チーターによって「直接シャドウBANされた」のだという。
「チーターらしきプレイヤーを倒したらシャドウBANされた」という報告は、他のプレイヤーたちからもEnkeoのリプ欄に複数寄せられている。ストリーマーのFifakillが言うには、現在チーターは新たなツールを手に入れており、「ボタン1つで100件の通報を同時に送信し、ターゲットをシャドウBANできる」のだとか。
そもそもシャドウBANとは?
「シャドウBAN」はコミュニティ用語であり、Activisionもこのようなペナルティシステムが、具体的にどのような条件下で発動しているのかを明確には説明していない。
「シャドウBANなんてシステムは存在しない」という声もあるが、「アカウントの停止」とは異なる「マッチングの制限」ペナルティ自体は存在し、コミュニティではこれがシャドウBANにあたると解釈されている。
CharlieIntelなどの解説でも、『コール オブ デューティ』におけるシャドウBANとは「不正なアカウントにマッチメイキング制限をかけること」としている。「シャドウBAN」と呼ばれる理由は、本人に「あなたはシャドウBANされました」といった通知が届かないことに由来する。
シャドウBANされると、同じくシャドウBANされた不正行為者のみが集まる特別なロビーでしかプレイできなくなると言われている。チーターでなくても、チャットでの暴言など規約に反する行為を繰り返しているとシャドウBANされる可能性がある。
また、シャドウBANされると、Pingが不自然に高くなったり、マッチメイクの成立に不自然なほど長い時間がかかったりする、と言われている。
自分のペナルティ状況は、Activisionの「停止措置の解除申請」ページから確認可能。特に何もなければ「解除申請対象外」とだけ表示される。
サポートアカウントによる補足&注意喚起
「チーターが通報乱発ツールを使って、一般プレイヤーをシャドウBANしている」。しかしこの話はゲームのセキュリティシステムと食い違っており、コミュニティで新たな議論となっている。
サポートアカウントのCall of Duty Updatesは、ゲームの状況について12月24日に短いレポートを掲載。新たに不正行為に関わった2万のアカウントをBANしたとのこと。
加えて、今回の騒動に反応したかのような補足説明を添えている。
「追伸:どのような形で通報を乱発しても、プレイヤーのゲーム内の状態には影響しません。誰かを1回通報しても、1,000回通報しても、システムは最初の通報だけを検討し、連続通報には応じないようになっています」
Activision公式サイトでも以前から、故意に同じプレイヤーを通報し続けることは「悪意のある通報」という不正行為にあたると説明している。逆に、通報機能の乱用でBANされることがある。昨今では、こうした悪意のある通報の容疑で8,000以上のアカウントをBANしたという。
「残念だけど、そんなの誰も信じてないぞ」
サポートの説明に対し、プレイヤー側は懐疑的だ。リプ欄には、「1週間プレイしてなかったのにシャドウBANされてた」。「俺を含めて、ストリーマーたちは何度もマッチメイキング制限を食らってるんだが」などのコメントが見られる。
Enkeoを含め「シャドウBANされた」という人たちは、単なるエラーに見舞われただけなのだろうか。
年明けからシーズン02にかけて改善予定
「チーターは他のプレイヤーをシャドウBANできる」という可能性がコミュニティの人々を不安にさせている一方、公式側は「通報だけではアカウントにペナルティはかからない」旨を説明。どこか食い違っており、結局のところ『ウォーゾーン』や『BO6』で何が起きているのかは不明のままだ。
この日は、ランクプレイにおけるマッチメイキング・システムの詳細な解説も公開された(英語のみ)。しかしタイミングが悪く、情報共有に感謝する声もある一方で、「チーターだらけでそもそもプレイできない」という反応も目立つ。また、これまで明記はされていなかった「PCとコンソールのクロスプレイ強制システム」がここで改めて明記されたことも、チーターとは別の不満の種になっている。
CoDのアンチチート「RICOCHET(リコシェ)」のチームによると、シーズン02からシーズン03にかけて、このRICOCHETに大型アップデートを実施するという。ウォーゾーンのメイン開発スタジオであるRaven Softwareも、サーバーの安定性や、オーディオの不具合など各種の問題を、ホリデー期間終了後のアップデートで改善予定と発表した。
スタート後から問題の多いランクプレイだが、ランク勢はもう少し辛抱することになりそうだ。
- タイトル:Call of Duty: Black Ops 6(コール オブ デューティ ブラックオプス 6)
- 発売日:2024年10月25日
- 対象機種:Xbox Battle Pass, PC Game Pass, PC(Microsoft Store, Battle.Net, Steam)PS5,PS4 / XboX X|S, One
Source: CoD Official, X
コメント
コメント一覧 (15件)
シャドウBANはBAN対象者が嫌がる仕組みだから、ユーザー巻き込んで反対してるだけだと思うわ
正式なBANじゃないから疑わしきは罰するの精神でやってるからなこれ
たぶん下手な戦歴であればあるほど連続通報されてもBAN率は下がり、逆に戦歴が良ければいいほどBAN率が上がる仕様になってるとか聞いた事あるわ
こ辺の使用はMW/Bo変わらずにそのまま実装してるっぽいし
ただもしかしてだけど国別でその度合が違うってのもあるかも
ユーザー数が少ないから見張らないのか
それともわざわざ報告するひとが少ないのかは知らんが日本でシャドウバン食らったってのはあまり聞かない
しょうもな、チート使わないと戦えないような下手くそは無理にゲームしなくていいから
MW2の時DoomスキンのSGで戦ってたら1週間シャドウBANされたことある
まぁ知らん人から見たらラグを悪用してるように見えるから気持ちはわかるけども、普通に上手いだけの人もされてるから一部の悪意のある通報側にはペナルティを明確に与えて欲しいね
この会社嘘しか言わないなw実際にやられたら困るからあるとは言わないだけで一人の通報連打で通報相手をシャドウBANさせられる
ホリデーシーズンにちゃんと休むってのも結構だけどせめてアンチチートとかセキュリティ周りは休みズラすとかできねえもんなのかな
CoDに限らないけど休み期間に限って当然チーター野放しになるからストレス溜まる
無法地帯すぎて笑う いつの時代のゲームだよ
Xでシャドウバンされたって主張してる人の発言見てると、本当に誤BANなのかは疑問
チートは使ってないかもしれないけど、言葉遣い見てると暴言でのBANに引っかかるだろうなあって人が目立ってる
暴言の場合はいきなりBANされたりせず頻繁に警告が来て規範を示せにOKさせようとしてきてとりあえずボイチャ禁止1週間とかになり最終的にはチャットとかボイチャとかが禁止になるから暴言が理由というのはまず無いね、ソースは僕。
ただそもそもボイチャもチャットも一切やってないのにそれが理由で永久禁止になってるのでろくに確認はしていないだろう、クランタグも編集禁止にさせられているが『33-4』以外に使ったことが無くアクティビションの判断は杜撰だね。
フルプライスのゲームで無実BANとかあほくさ
GTAでいう負け犬部屋か