『Call of Duty: Black Ops 6(コールオブデューティ: ブラックオプス6)』および『ウォーゾーン』では、ベータの時点からチーターが目撃されており、アンチチートRICOCHET(リコシェ)の担当チームは対応に追われている。
2021年に発表されたこのRICOCHETだが、2025年にはついに大型アップデートが実施されるようだ。アンチチート・チームから、現状と今後の予定が共有された。
『CoD:BO6』シーズン01のアンチチート状況について
『BO6』のリリース以降、CoDアンチチート・チームは不正行為の予防、特定、排除に関する活動とシステムアップデートを続けてきた。
これらを踏まえシーズン01時点では、「全モードにおいてアンチチートシステムはより良い状況にある」と現状をまとめている。
しかしチーターを完全に抹消するのは難しく、コミュニティでは今も毎日のようにチーター報告のクリップを目にする。とりわけ今回のレポートで問題視されているのは、やはり「ランクプレイのチーター」だ。
RICOCHETチームは、「リーダーボード(プレイヤーランキング)に自分の名前が載る」ことがチーターにとって魅力になっていると分析。競技モードにおけるチーターの発生を抑えるべく、以下の追加的な対処を実施している。
- システムをアップデートし、アカウントBANを1時間ごとに実施。昨今では19,000以上のアカウントBANを行った。アンチチートの反応時間が向上し、以前よりも迅速な対応が可能になった
- リーダーボードからチーターを排除するプロセスを迅速化。更新内容がプレイヤー側とより早く同期するようになった
- リプレイ機能を使ったチーター調査について、チーター判定のためのクリップ生成システムを大幅強化
- クリップを目視でレビューするスタッフの人員増加。効率が上昇し、アンチチート用のAIシステムの学習にもつながった
引き続き、人間とAI、両方の力をそれぞれ活用。プレイヤーPCのカーネルレベルのドライバ、ゲームのサーバー側の双方での不正行為の予防、発見、そして対処のスピードアップを図っている。
RICOCHETに大型アップデートを予定
シーズン02とシーズン03にかけて、アンチチートシステム「RICOCHET」の大型アップデートを実施することも発表された。カーネルレベルのドライバをアップデートし、サーバー側に新たな不正防止機能を導入するという。詳細は後日。
RICOCHETチームが言うには、「成果は欲しいが努力はしない」というチーターたちにとって、ランクプレイの成績や、迷彩解除はうってつけのターゲットだ。これを防ぐためにも引き続き、プレイヤーの二段階認証の徹底と、積極的なチーター通報を求めている。
RICOCHETチームと言えば最近、『VALORANT(ヴァロラント)』などの人気作を手がけるライアットゲームズのスタッフから、「AIに頼りすぎない方が良い」、「システムを再検討した方が良い」といった旨をSNS上で指摘されるという変わった出来事もあった。これはチーターに悩むCoDプレイヤーたちからの賛同を得ていた。
こうした経緯を踏まえ、「RICOCHETの大型アップデート」とは一体どのようなものになるのだろうか。
また、ランクのチート被害と関連して、「コンソール版とPC版の強制クロスプレイを止めるべき」という意見も以前から見られる。この点には今後触れられるのかも気になるところだ。
バトルパスの期日や例年の傾向から、『BO6』のシーズン02は2025年1月最終週から2月初週ごろにスタートすると予想されている。セキュリティの都合でそれほど詳しいところまでは明かされない可能性はあるものの、新年のアンチチートの進化を楽しみに待とう。
- タイトル:Call of Duty: Black Ops 6(コール オブ デューティ ブラックオプス 6)
- 発売日:2024年10月25日
- 対象機種:Xbox Battle Pass, PC Game Pass, PC(Microsoft Store, Battle.Net, Steam)PS5,PS4 / XboX X|S, One
Source: CoD Official
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