『Half-Life(ハーフライフ)』は、PCゲーミングプラットフォーム「Steam」で知られるValveが手がけるゲームシリーズ。名作として評価される『Half-Life 2』は2024年にリリース20周年を迎えたが、コミュニティでは今なお続編『Half-Life 3』の噂話が絶えない。
2025年こそ、『Half-Life 3』はリリースされるのだろうか。このシリーズの登場人物「G-Man」の声優であるMike Shapiro氏が、新年に奇妙かつ意味深な投稿をして注目を集めている。
「新年にお会いしましょう」? G-Manから謎のメッセージ
2025年が始まって早々、PCゲーマー界の注目を集めているのは、俳優Mike Shapiro氏の投稿だ。
彼はValveが手がける『Half-Life(ハーフライフ)』シリーズに登場する、謎の男性「G-Man」の担当声優としてよく知られている。タグも「Valve」、「Halflife」、「GMan」、「2025」と同シリーズを暗示したものだ。
「もう一年が経ちましたか。皆さんと再会し、お話しできるのは幸いです。次の四半世紀が、千年紀のはじめと同じくらい…予期せぬ…驚きをもたらしますように。時間とは、音楽のように移り変わっていくものですからね。新年にお会いしましょう」
映像に用いられている画像は、コミュニティの指摘によると、Shapiro氏自身が手がけた楽曲「Best Long Dog」のもの。
内容はもちろん、Xでの活動が少ないShapiro氏の、久しぶりの投稿である点でも注目を集めている。前回の投稿は2020年12月にまで遡る。
『Half-Life 2』から20年が経過
この投稿に対する反応は、やはり「『Half-Life 3』のティザー」という解釈であふれている。2025年、ついに発表されるのだろうか。
1998年に第1作がリリースされた『Half-Life』は、2004年の『Half-Life 2』で大きな成功をおさめた。当時としては革新的な、物理エンジンと融合したゲーム体験が高く評価され、2024年には20周年記念の大型アップデート・無料配布イベントも実施されている。
『Half-Life 2』の後、シリーズは『3』ではなく、そのストーリーを受け継いだ「エピソード3部作」へと続いていった。
2006年に『Half-Life 2: Episode One』が、2007年に『Half-Life 2: Episode Two』がリリース。Valveの設立者の1人であるGabe Newell氏によると、実質的にはこの3部作が『Half-Life 3』にあたるという認識だった(EUROGAMERより)。
しかし、3部作をしめくくるはずだった『Half-Life 2: Episode Three』は開発中止となり、エピソードが中断されてしまう。これは商業的な事情ではなく、この頃ValveがSource 2エンジンの開発に専念していたことが背景にあるとされている。
その後2020年には、Source 2のポテンシャルをフルに活用したVR作品『Half-Life: Alyx』がリリースされた。時系列的には『Half-Life 2』の前日譚だが、現時点では本作がシリーズ最新作となっている。
再び盛り上がる『Half-Life 3』の噂
『Half-Life 3』については、2013年~14年ごろに実際の開発計画があったものの、Source 2の開発が遅れていることも相まって中止されたと伝えられている(IGNより)。
こうした流れを経てもなお、2025年に『Half-Life 3』の発表はあり得るのか。長らく『Half-Life 3』の噂に振り回されてきたユーザーほど、期待はしつつも懐疑的にならざるをえない。
一方で、『Half-Life 3』に関する新たな噂も流れている。
Valve関連の自称・内部事情通であるGabe Followerが2024年末に報じた内容によると「Valveは友人と家族の小さなグループ内で、新たな『Half-Life 3』のプレイテストを開始した」とのこと。
Shapiro氏が意味深なメッセージを発する前の話なので、このときは「またこの手の話かよ」、「私はゲイブの娘ですがすべてプレイしました。面白かったです」、「Half-Life 3のトレーディング・カードゲームなんでしょ(Valveの賛否両論カードゲーム『Artifact』ネタ)」などと冷ややかな反応も見られた。しかし、年が明けてShapiro氏が投稿をしたことで、コミュニティの雰囲気も変わった印象だ。
声優であるShapiro氏は当然機密保持契約を結んでいるはずだが、「これはValveの計画で、まず彼から『Half-Life 3』のティザーを発することにしたのだ」といった憶測も見られる。とはいえ本当に決まっているものがあるなら、Valve公式から堂々とティザーする方が自然だ。なので、今回も警戒は必要だ。
果たしてShapiro氏の投稿は何を意味するのだろうか。『Half-Life 3』は発表されるのか。今後の展開に注目してみよう。
Gaming Device Power Tune for FPS
Source: X
コメント
コメント一覧 (3件)
ようやく、3が数えられるようになったんだな!成長したなぁ!valve!
問題は3で完結するかどうかだ…
俺の記憶では念力使う芋虫が出てきたあたりで終わったと思うが、あと1作で風呂敷たためるのか
そしたらvalve的にも凄い伝説的になるぞ
やっとあの会社がゲームの3作目を出してくれるんだしな
2以上数えられたのかw