オーバーウォッチ2：新モード「スタジアム」の問題点に対する方針発表、クロスプレイ未対応・途中退出・ストレスなど

本日2025年4月26日、Blizzard Entertainmentの『Overwatch 2（オーバーウォッチ 2）』公式ニュースページにおいて、本作のゲームディレクターであるAaron Keller氏による「ディレクターの視点」（英語）が公開された。

今回公開された「ディレクターの視点」では、シーズン16で追加された新たなコア・ゲームモード「スタジアム」に関して、現在確認されている問題点およびそれらへの対応方針について言及されている。

OW2 スタジアムの問題点

本日公開された「ディレクターの視点」では、主に「スタジアム」実装後の数日間で寄せられたフィードバックをもとに、以下の4点に絞って現状および今後の対応方針について紹介されている。

• 現状スタジアムが抱える問題点
  • クロスプレイ対応がない
  • 離脱（途中退出）率が高い
  • 古いシステムでのパフォーマンス問題
  • 特定のヒーローやビルドがフラストレーションを引き起こしている

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クロスプレイについて

開発チームも、スタジアムにクロスプレイ機能が未対応であることを問題として認識している。スタジアムは、すべてのプレイヤーが友人と一緒に遊べることを目標として設計されているためである。

対応策としては、現在2つの方法が検討されている。1つ目は、現在のスタジアムにクロスプレイを直接有効化する方法であり、2つ目は、スタジアムのアンランク版を新たに作成する方法である。

どちらの方法を採用するかは、スタジアムの人気に左右されるとされている。プレイヤー数が十分に確保できる場合には、アンランク版の導入後も健全なマッチング時間とプレイヤー数を維持できると見込んでいる。

なお、いずれの場合もパッチ作業が必要であり、現在スケジュールを調整中である。当初はシーズン16中盤での実装を目指していたが、現時点ではシーズン17での実装が現実的であるとの見解が示されている。

途中退出者について

スタジアムでは、途中退出するプレイヤーが存在していることは事実であるが、データ上ではライバル・プレイ（ランクマッチ）よりも高い離脱率ではない。スタジアムにおける離脱率は約7％であり、ライバル・プレイよりもわずかに低い水準にある。

しかしながら、開発チームは、データとプレイヤーの体感にズレが存在していることを認識しており、その原因について現在調査を進めている。また、アップデートにより、一部プレイヤーに対して離脱ペナルティが適用されていなかった不具合が修正されており、これによる離脱率の変動についても注視していく方針である。

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パフォーマンスについて

スタジアムは、プレイヤーが大量のアビリティやパワーを装備できるため、技術的に非常に負荷の高いモードとなっている。特に、古いハードウェアにおいてはその負荷が顕著であることが報告されている。

この問題への対応として、古いハードウェアではフレームレートを30fpsに制限する措置が講じられた。これによりフレームレートの大幅な変動を防ぐことはできるが、一部のプレイヤーにとっては「常にパフォーマンスが悪い」と感じられる可能性があるため、動的にこの制限を解除する技術の導入を進めており、数週間以内にテストを実施する予定である。

また、PS5上でPS4版『オーバーウォッチ2』を起動している場合、本来制限のないPS5でも30fps制限がかかってしまう問題が確認されており、こちらについても修正対応が検討されている。

ヒーローとビルドについて

本日キャスディ、D.Va、ザリアにターゲットを絞った調整が早速行われたように、開発チームは、ビルドの研究（理論構築）はスタジアムの楽しい要素であるとしつつも、プレイヤーにストレスを与える要素については早期に対処していく方針を表明している。

今後も、即座に影響を及ぼす可能性のあるいくつかのアイテムについては弱体化を検討する一方で、あまり使用されていないアイテムには強化を施す予定である。スタジアムにおけるビルドバランスについては、引き続き注意深く監視し、必要に応じてバランス調整を行っていく見通しである。

ヒーローバン、フレイヤ、パークについて

スタジアム以外にも、シーズン16で新たに追加された要素（ヒーローBAN、パーク調整、新ヒーロー「フレイヤ」）に対するプレイヤーの反応について、データ分析が行われている。これらの結果については、今後数週間以内に詳細の発表が予定されている。

また、近日中（現地時間で次の月曜日）に、スタジアム開発チームによるQ&Aイベント（Reddit AMA）の実施も予定されている。

Source: Overwatch