本日2025年5月21日、Blizzard Entertainmentは『Overwatch 2(オーバーウォッチ 2 )』 で、シーズン16「スタジアム」のミッドシーズンアップデートを実施。本記事では、一般的なゲーム・モード(クイック・プレイやライバル・プレイなど)に適用されるヒーローのバランス調整を紹介する。
一般的なアップデート
- プレイヤー通報ツール
- すでに措置が取られているプレイヤーを通報した際に、その旨を知らせる通知をすぐに受け取れるように
- この機能の導入前は、すでに利用禁止または一時利用停止措置が取られているプレイヤーを報告しても、その情報は提供されませんでした。今後は、そのプレイヤーがすでに利用禁止または一時利用停止措置が取られていることを、通知した直後の段階で把握できます
ヒーローのアップデート
ハザード(強化)

開発者コメント:ハザードの〈クライミング〉の遅さは、「タンクならではの重厚さ」というキャラクター面を考えれば理にかなっていますが、相手の追跡や戦線からの離脱時に問題となっていたため、この度対処しました。また、「アナーキスト・レイジ」で得られるライフ吸収量が十分ではなかったので、このパークも強化しています。
- “クライミング”(パッシブ)
- 足場を登るアニメーションの時間が0.6秒から0.4秒に短縮
- 「アナーキスト・レイジ」(メジャー・パーク)
- “スパイク・ガード”のライフ吸収量が25%から40%に増加
ラインハルト(強化)

開発者コメント:ラインハルトはランク全体で活躍していますが、高ランク帯ではやや見劣りしています。〈ファイア・ストライク〉の弾速とリカバリー速度を上げることで、遠距離戦における信頼性を高めました。
- “ファイア・ストライク”
- 弾速が秒速25メートルから30メートルに上昇
- リカバリー時間が0.63秒から0.45秒に短縮
フレイヤ(弱体化)

開発者コメント:皆さんがフレイヤのアビリティに慣れてきたこともあって、彼女の勝率は上がり続けています。彼女のバランスを取るべく、〈クイック・ダッシュ〉のクールダウンを従来の数値に近づけ、滞空時間と爆発矢の発射頻度を減らしました。
- “クイック・ダッシュ”
- クールダウンが3.5秒から4秒に延長
“クイック・ダッシュ”のクールタイムが3.5秒から4秒へと延長されたことで、フレイヤの機動力に一定の制限がかかることとなった。“クイック・ダッシュ”には“テイク・エイム”の矢を自動で装填する効果があるため、ダメージ効率の観点から火力面での弱体化ともいえる。
なお、今回設定された4秒というクールタイムは、4月26日のアップデート以前(4.5秒)と以後(3.5秒)のちょうど中間にあたる。
ゲンジ(バランス調整)

- “手裏剣”(メイン攻撃・サブ攻撃)
- 枚数が30から24に減少
- 弾速が60から75に上昇
ゲンジには手裏剣の性能に調整が入り、1マガジンあたりの枚数が30から24へと減少した一方で、弾速が60から75へと大きく向上している。これにより、継戦能力はわずかに低下したが、もともとゲンジは持久戦を得意とするタイプではなく、中距離における射撃の精度が向上した恩恵のほうが大きいと見られる。
とはいえ、6枚の削減は実質2ショット分に相当するため、弾切れが早まる感覚にしばらくの間は戸惑いを覚えるプレイヤーも少なくないだろう。
ハンゾー(強化)

開発者コメント:最近、ハンゾーが想定よりも弱くなっているので、弓を引く速度を元に戻しました。また、パーク「無明長矢」があまり選択されていないため、効果の持続時間を伸ばし、ライフ・パックのハッキング頻度を減らすことで、このパークの有用性を高めました。
- “嵐ノ弓”
- 弓を引く時間が0.8秒から0.72秒に短縮
- 「無明長矢」(マイナー・パーク)
- ライフ・パックのハッキング時間が12秒から30秒に延長
今回のアップデートでは、“嵐ノ弓”のチャージ時間が0.8秒から0.72秒へと短縮された。これは、2024年9月18日以前の数値と同一であり、当時の“嵐ノ弓”はチャージ速度こそ速かったものの、フルチャージでも250族(ライフ250のヒーロー)を一撃で倒すことはできなかった。
ダメージ仕様はそのままにチャージ速度が引き上げられ、マイナー・パーク「無明長矢」の強化によって戦術の広がったハンゾーが今後どこまで活躍の場を広げるのか注目だ。
ファラ(弱体化)

開発者コメント:「アクティブ・スラスター」と「爆縮ショット」はともに、装備することでキルを安定的に確保できるため、いささか強すぎました。両パークのバランスを変えたので、これらのパークに対してカウンターできる余地が広がることでしょう。
- 「アクティブ・スラスター」(マイナー・パーク)
- 〈バレッジ〉使用中の移動速度が20%低下
- 「爆縮ショット」(メジャー・パーク)
- 引き込める範囲が50%縮小
ファラのパーク「アクティブ・スラスター」と「爆縮ショット」の組み合わせは、かつての代表的なアルティメット連携“バレッジ”+“グラビトン・サージ”を、単独かつローリスクで再現できるほど強力なコンボとして機能していた。今回のアップデートでは、そうした強さを抑える形でリスクとリターンの両面に調整が入った。
リーパー(強化)

開発者コメント:2パターンのショットの交互発射をよりスムーズにするべく、「恐怖の引き金」の硬直時間をリーパーのメイン攻撃の硬直時間に揃えました。
- 恐怖の引き金(マイナー・パーク)
- 発射後の硬直時間が0.7秒から0.5秒に短縮
ソルジャー76(バランス調整)

開発者コメント:「スティム・パック」には、割り当てられているボタンのせいで、戦闘中の発動が特に難しいという問題があります。これに対処するべく、パックの使用ボタンを武器切り替えボタンと紐づけると同時に、皆さんがパックをより気軽に使えるよう、回復阻害のペナルティをより軽微なものに置き換えました。
- 「スティム・パック」(メジャー・パーク)
- 回復阻害の効果を削除。今後は使用時に75のダメージを受けます
- 武器切り替えボタンで発動できるようになりました
「スティムパック」の発動は体力が75を下回っていても可能(残りライフは1に)。
ソンブラ(弱体化)

開発者コメント:多くのプレイヤーにとって、ステルス状態の相手との戦いはストレスフルです。ダメージでステルス状態が一時的に解除されてから再度有効になるまでの時間を伸ばすことで、相手プレイヤーのカウンターの余地を増やしました。
- “トランズロケーター”
- ステルス状態へのフェードインの時間が0.15秒から0.3秒に増加
- ダメージ受けてからステルス状態に戻るまでの時間が1秒から1.3秒に延長
ウィドウメイカー(強化)

開発者コメント:ウィドウメイカーは他のヒーローよりもマップへの依存度が高く、「ヒーローBAN」システムの影響でその実力をフルに発揮することができなくなってしまったので、より多くのシチュエーションで活躍できるようバランスを調整しました。
- “ウィドウズ・キス”(メイン攻撃)
- 最大拡散度が3から2に増加
- ダメージが13から14に増加
- 「死のデュエット」(メジャー・パーク)
- “ヴェノム・マイン”のボーナス・ダメージが50%から100%に増加
イラリー(強化)

開発者コメント:イラリーの場合、味方を効果的に回復するには、しばしば反撃のリスクが高いポジションにまで移動する必要がありました。回復ビームの射程を伸ばしたので、サポート展開時のポジショニングに余裕ができることでしょう。
- “ソーラー・ライフル”(サブ攻撃)
- 射程が15メートルから20メートルに延長
ライフウィーバー(強化)

開発者コメント:〈ヒーリング・ブロッサム〉のチャージと回復を犠牲にして〈ソーン・ボレー〉で攻撃するメリットは、いまだ低すぎるといえます。このため、〈ヒーリング・ブロッサム〉の自動チャージを改善することで、回復の合間に攻撃へと回った際のリスクを下げました。
- “ヒーリング・ブロッサム”
- 自動チャージの速度が25%上昇
- 「スーパーブルーム」(メジャー・パーク)
- 発動に必要なヒット数が20から16に減少
不具合の修正
- 全般
- 特定のロールでキューに参加するとチャレンジを進められなくなる不具合を修正
- コンソール版において、特定のヒーローのグラフィックがちらつく不具合を修正
- ヒーロー
- ドゥームフィスト
- シグマの〈アクリーション〉を受けてスタンしている間もパンチをチャージし続けられる不具合を修正
- イラリー
- アルティメット〈キャプティブ・サン〉が〈木の葉返し〉を受けると爆発しない不具合を修正
- マーシー
- リスポーンのタイマーが切れてから蘇生に成功すると、蘇生した相手がリスポーン・ルームに送られてしまう不具合を修正
- ドゥームフィスト
- タイトル:Overwatch 2(オーバーウォッチ2 )
- 発売日:2022年10月5日
- 対象機種:PC / Xbox Series X|S, Xbox One / PS5, PS4 / Nintendo Switch

Source: Overwatch
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