本日2025年5月30日、Blizzard Entertainmentは『Overwatch 2(オーバーウォッチ 2)』にアップデートを実施、パッチノート(英語)を公開した。本記事では、ゲームモード「スタジアム」におけるバランス調整の紹介を行う。
スタジアムのアップデート
D.Va(強化)

開発者コメント:D.Vaは、特に重要エリアの制圧において影響力を発揮するのが難しくなっていました。「マグマ」を強化することで、敵が不用意に進行しづらくなるよう脅威度を高めています。「チョーク交換」についても、コンセプトは良好だったものの、実戦では敵の機動力に追いつけない問題がありました。今回の調整により、まるでナイフ戦にスナイパーライフルを持ち出したような状況を解消し、近距離・遠距離のどちらにも対応できるようにします。
- チョーク交換(パワー)
- “フュージョン・キャノン”の拡散低減量を66%から50%に減少
- イグニッション・バースト(パワー)
- マグマのダメージを30/秒から80/秒に増加
- ベスビオ・プロトコル(アビリティ/レア)
- マグマのダメージを30/秒から80/秒に増加
ジャンカー・クイーン(強化)

開発者コメント:ジャンカー・クイーンの戦闘力の多くが斧に偏っており、ショットガンやナイフがやや軽視されている状態でした。今回のアップデートでは、それらの装備にもしっかりと手を加え、プレイスタイルの多様性を促進しています。また、「肉体強化」を強化することで、バーストダメージへの耐性を上げ、激しい戦闘でもより長く戦えるようにしました。
- 統率者の一撃(パワー)
- 効果が発動する射程距離を12m以内から15m以内に拡大
- 3秒間で与えるダメージ量を30から50に増加
- ナイフ・ツイスト(パワー)
- 傷の延長時間を0.5秒から1秒に増加
- ブレード・パレード(パワー)
- 追加ダメージ量を35%から100%に増加
- 慈悲なき刃(パワー)
- 効果範囲を12mから15mに増加
- 肉体強化(サバイバル/エピック)
- ダメージ軽減量を50%から75%に増加
オリーサ(強化)

開発者コメント:オリーサのオーバーヒートビルドは、敵の積極的な攻めに対してラインを維持する力が不十分でした。敵を牽制したりポジション変更を強いるにはパワー不足だったため、今回のバフによって制圧力を強化しています。
- 焦土(パワー)
- 与えるダメージ量を自身の最大ライフ値10%分から20%分に増加
- 放熱効率アップ(武器/レア)
- リカバリー速度向上量を25%から50%に増加
ラインハルト(バランス調整)

開発者コメント:「真っ赤に燃える!」がロケット・ハンマーのダメージと連動することで、強力すぎる相互作用が生じていました。このため、当該パワーの連動性を制限しつつ、あまり使われていなかったパワーやアイテムに微調整を加えています。
- バリア再生(パワー)
- シールド回復量をライフ最大値10%分から15%分に増加
- 真っ赤に燃える!(パワー)
- 「このカボチャ頭が!」と「ダンパー・グリップ」には適用されないように
- ダンパー・グリップ(武器/エピック)
- 能力パワーが 10% から 15% に増加
アッシュ(強化)

開発者コメント:アッシュのパフォーマンスは全体的に向上してきていますが、ここぞという場面での決定力がもう一歩という印象がありました。今回の調整では、特に使用率の低いパワーやアイテムを強化し、さまざまなビルドで活躍できる柔軟性を持たせました。
- 派手に散りな(パワー)
- 爆発物のダメージ軽減量を66%から30%に減少
- モルテン・ダイナマイト(パワー)
- マグマのダメージを30/秒から80/秒に増加
- リロード・セラピー(パワー)
- 回復量を3%から10%に増加
- サイドワインダー(武器/エピック)
- 攻撃速度を+10%から+15%に増加
- ダメージを+15%から+25%に増加
フレイヤ(弱体化)

- リトル・トラップ(パワー)
- 発射される“ボーラ・ショット”のスロー効果を60%減少
- 発射される“ボーラ・ショット”直撃時の引き寄せ効果を削除
- 鎧袖一触(パワー)
- 範囲内のダメージ増加量を50%から30%に減少
- ダメージ増加の持続時間を3秒から2秒に短縮
- ディープ・ポケット(パワー)
- アビリティ使用時の弾薬回復量を50%から25%に減少
- 自給自足(パワー)
- 自己回復量をライフ最大値の3%から4%に増加
- ボレー・アドゥ(パワー)
- 追加で発射される矢のダメージ減少量を50%から33%に低減
- ポータブル・ジップライン(武器/エピック)
- 武器パワー増加量を+15%から+5%に減少
- マグネティック・メイルストロム(アビリティ/エピック)
- 無効化
今回、開発コメントは記載されていなかったものの、本調整は前回の弱体化時に予告されていた「ボーラ」ビルドに関するクラウドコントロール効果および継続時間の見直しに該当する内容となっている。「自給自足」や「ボレー・アドゥ」には強化が入っているが、全体としては弱体化と評価せざるを得ないだろう。
また、フレイヤは一般的なゲーム・モード(クイック・プレイやライバル・プレイなど)においても弱体化が実施されている。スタジアムはこれらのゲーム・モードでのヒーロー性能を基盤として構成されているため、そちらのバランス調整内容についても併せて確認しておきたい。
メイ(強化)

開発者コメント:ブリザード効果とのシナジーを改善することで、クライオフリーズが使用できない状況におけるメイの生存力を強化します。これにより、アルティメットやミニブリザード中にも防御的な役割を果たしやすくなり、戦闘中のプレッシャーを維持しやすくなるはずです。
- ヒーリング・ブリザード(パワー)
- 回復量を5%/秒から15%/秒に増加
ソルジャー76(バランス調整)

開発者コメント:「バイオティック・フィールド」ビルドは人気も実力も今ひとつだったため、出力の強化を図っています。一方で、あらゆるウェポンパワービルドで多用されていた「チェインガン」については、他ビルドとの差がつきすぎていたため、バランスを取るための調整を実施しました。
- ハンカー・ダウン(パワー)
- “バイオティック・フィールド”の持続時間が元の30%から50%に増加
- チェイン・ガン(パワー)
- 1発あたりの武器パワー増加量を0.5%から0.4%に減少
- バッテリー・パック(アビリティ/レア)
- “バイオティック・フィールド”の持続時間延長効果を+30%から+40%に増加
- 緊急回復(アビリティ/エピック)
- “バイオティック・フィールド”半径拡大効果を+30%から+40%に増加
- 脚部疲労/脚力系雑務(サバイバル/レア)
- 攻撃速度+5%の効果を削除
- アビリティ・パワー +5%の効果を追加
アナ(強化)

開発者コメント:アナは中距離戦での機動力と生存力に難がありました。今回の調整でより俊敏に立ち回れるようになり、支援役としての役割を維持しつつも戦闘に積極的に参加しやすくしています。また、「タクティカル・ライフル」についても、味方に照準が合ってしまう不満が多く寄せられていたため、より敵にフォーカスしやすい調整を行っています。
- タクティカル・ライフル(パワー)
- 照準追跡角度を50%減少
- ダッシュ・ブーツ(サバイバル/レア)
- 移動速度増加量を+5%から+10%に増加
- ダブルジャンプのクールタイムを4秒から3秒に短縮
- クラスター・コア(アビリティ/エピック)
- クールダウンの短縮量を1秒から2秒に増加
ジュノ(強化)

開発者コメント:「ハイパーリング」はジュノのスキル構成で頻繁に使用されていますが、他のスキルの影響力に追いついていません。他のスキルと同等の威力を持たせるため、ハイパーリングを強化します。これにより、より競争力の高い選択肢となり、適切な位置取りとタイミングが重要になります。
- ハイパー・ヒーラー(パワー)
- 与える追加ライフの量を50から100に増加
- ブラック・ホール(パワー)
- スロー効果の持続時間を1秒から2秒に延長
キリコ(強化)

開発者コメント:「自己快気」は長期戦での持久力としては物足りず、継続戦闘において役に立ちづらいものでした。今回の調整によって、実用的な回復手段としての存在感を増し、外部からの回復だけに頼ることなく、より長く戦闘に参加できるようになります。
- 自己快気(パワー)
- 自己回復量を5%から15%に増加
不具合の修正
- D.Va
- 「チョーク交換」を装備しているときにフュージョン・キャノンが発射する弾丸の数が少なくなる不具合を修正
- フレイヤ
- 「リトル・トラップ」のボーラ直撃が想定よりも大きなダメージを与えていた不具合を修正
- 「鎧袖一触」による持続エリアがアビリティダメージ扱いにならない不具合を修正
- タイトル:Overwatch 2(オーバーウォッチ2 )
- 発売日:2022年10月5日
- 対象機種:PC / Xbox Series X|S, Xbox One / PS5, PS4 / Nintendo Switch
Source: Overwatch
EAA FPS(イーエーエー)をもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。
コメント