【やや不評】『Escape from Tarkov』がインフラ拡張計画と全プレイヤーへの補償を発表、直近のアップデートでフリーズや表示バグも多数修正

Battlestate Games（BSG）は11月17日、ハードコアFPS『Escape from Tarkov（エスケープ フロム タルコフ）』（EFT）のコミュニティアップデートを発表し、マッチング時間の短縮に向けたインフラ拡張計画と、全プレイヤーへのゲーム内アイテム補償を明らかにした。

また、11月16日と17日には立て続けにテクニカルアップデートが配信され、複数の不具合修正が実施されている。正式リリースにも関わらず「やや不評」の評価となっているが、精力的なアップデートを続けている。

『EFT』インフラ拡張と全プレイヤーへの補償を発表

BSGはまず、プロジェクトをサポートするプレイヤーコミュニティへの感謝を表明した。現在のゲーム環境において、マッチング時間の遅延が大きな問題となっていることを認識しており、これを改善するためにゲームインフラの拡張を計画していることを明らかにした。

現在対応中の問題と「Nvidia Smooth Motion」への言及

開発チームは現在、以下の問題の修正に積極的に取り組んでいるとした。

• BSGランチャーおよびSteam経由でのゲームダウンロードに関する様々な問題
• トレーダー（商人）とのインタラクト時に発生する「エラー228」の様々な原因
• トレーダーとのインタラクト時に発生するライティング（照明）の不具合

また、Nvidiaの特定機能がEFTの起動に影響を与える可能性があるとして、以下の設定を無効にするよう推奨している。

• Nvidia Smooth Motion 設定：有効化されている場合、EFTの起動時に問題が発生する可能性があるため、無効化を推奨。

全プレイヤーへ補償を配布

BSGは、現在の諸問題に対する忍耐とサポートへの感謝として、全プレイヤーにゲーム内補償を配布すると発表した。

• 補償内容:
  • Bear Classic セット
  • USEC Night Patrol セット

これらのセットを既に購入済みのプレイヤーには、別途ゲーム内報酬がクレジットされるとのこと。

11月17日 テクニカルアップデート詳細

11月17日に配信されたテクニカルアップデートでは、主にフリーズやグラフィック、ボットのAIに関する修正が行われた。

• 特定のケースで、隠れ家（Hideout）に壊れたキャラクターモデルが表示される問題を修正。
• 隠れ家からトレーダーとのインタラクト画面に切り替える際のゲームクライアントフリーズを修正。
• グラフィック設定でSSR（スクリーン・スペース・リフレクション）が有効な場合、Jaegerのライティングが不正になる問題を修正。
• 特定のケースで、マッチング中にメインメニューの要素が表示される原因を修正。
• いくつかのPostFX（ポストエフェクト）設定を無効化。
• 特定のケースで、ボットが固定武器を使用中にテレポートする原因を修正。
• 特定のケースで、ボットが空中に浮く原因を修正。

11月16日 テクニカルアップデート詳細

前日の11月16日にもテクニカルアップデートが配信されており、以下の修正が実施されている。

• Jaeger（トレーダー）とのインタラクトに関する問題を修正。
• 一部のユーザーにおいて、グラフィック設定に関わらずアイテムアイコンが低解像度で表示される問題を修正。
• ゲームクライアントのローカライズ言語（表示言語）が変更された場合、チュートリアルミッションにロードできない問題を修正。
• トレーダーとのインタラクト後にゲームクライアントがフリーズする問題を修正。

安定化に向けた継続的アップデートに期待

『Escape from Tarkov』正式リリースによる大規模なプレイヤーの流入、あるいはアップデートに伴う技術的な問題に対し、BSGがインフラの増強と連日のパッチ配信。さらに補償という形で迅速に対応する姿勢を見せている。

リストアップされた問題以外にも、プレイヤーが直面している課題は認識しているとしており、今後のパッチでの継続的な改善が期待される。

Source: Steam