Embark Studiosが開発する基本プレイ無料FPS『THE FINALS(ザ・ファイナルズ)』のシーズン10「Fantasy League(ファンタジーリーグ)」が、2026年3月26日22:30に配信開始となった。中世ファンタジーをテーマにした今シーズンでは、シーズン3以来となる新プレイスタイル「エアリアリスト」の追加をはじめ、ポイントブレイク・TDM対応の新マップ「スターライト・ホロウ」など、大規模なコンテンツが一気に実装されている。
ランクトーナメントのマッチメイキング改善やピンシステムの全面刷新、コントローラー操作の見直しなど、システム面の変更点も広範囲に及ぶ。さらにYear 3の2026年ロードマップも公開され、シーズン12が「ローンチ以来最大のシーズン」になると予告された。この記事では公式パッチノートとシーズンリビールパネルをもとに、シーズン10の主要な変更点を項目別に整理して解説する。
- 3行まとめ
- シーズン3以来となる新プレイスタイル「エアリアリスト」がミディアムボディタイプに追加。新スペシャリゼーション「ショックウェーブ」、新武器「CHIMERA-XB」(半自動クロスボウ)、新ガジェット「ホバーパッド」がセットで実装された
- ファンタジーテーマの新マップ「スターライト・ホロウ」がポイントブレイクとTDMに追加。ランクトーナメントではソロとフルパーティの分離強化、2人パーティへの10,000RS差制限など公平性の向上が図られている
- 2026年ロードマップが公開され、シーズン11では近接システムの全面見直しと新規プレイヤー体験の刷新、シーズン12は「ローンチ以来最大のシーズン」になると予告された
THE FINALSシーズン10の新コンテンツ:ファンタジーテーマと新マップ
シーズン10の全体像はクリエイティブディレクターのGusta Tilby氏によるリビールパネルでも詳しく紹介されている。
シーズン10「Fantasy League」の概要


シーズン10のテーマは中世ファンタジーで、城砦や伝説の生物、英雄的な対決のモチーフがアリーナに持ち込まれている。既存マップにもファンタジー装飾が加えられており、入場トンネルのビジュアルも新デザインに刷新された。バトルパスは神話の生物や中世の鎧からインスピレーションを得た衣装・武器スキン・ギアで構成されており、各ページにシーズンの世界観を掘り下げる短いストーリーが添えられている。

プレミアムバトルパスは1,150マルチバックス(約1,490円)で購入でき、最大106個の報酬を解放できる。次シーズン分のパスを購入するのに十分な1,575マルチバックスが含まれている点も見逃せない。アルティメットバトルパスは4,500円で、開始時点で20レベルがアンロック済みとなっており、25%のマッチXPブーストと2,575マルチバックス(うち1,000は即時付与)に加え、レジェンダリーアウトフィットを含む12の追加報酬が付属する。
新マップ「スターライト・ホロウ」の特徴

新マップ「スターライト・ホロウ」は、花畑に囲まれた小さな村を舞台にしたファンタジー風の設計で、ポイントブレイクとTDM(チームデスマッチ)の両モードに対応している。攻撃側が前進するにつれて試合の流れが自然に形成される直線的なレイアウトで構成されており、昼と夜の2バリアントがそれぞれ異なる雰囲気を醸し出している。

シーズン開始から最初の3週間は、スターライト・ホロウでポイントブレイクを遊べる専用キューが設置される。ワールドツアー画面から専用ボタンで確実にスターライト・ホロウのポイントブレイクをプレイできるため、新マップを繰り返し体験しやすい環境が整えられている。TDMについては通常ローテーションへの追加となる。
シーズン10の新サウンドトラック
『THE FINALS』の醍醐味の一つであるサウンドトラック。シーズン10の開幕に合わせ、新たな楽曲群が実装された。オーディオディレクターのCarl Strandberg氏は次のように述べている。
「ミュージックチームは、暗くアルカナ(魔術的)なエネルギーとTHE FINALSのクラシックなサウンドを組み合わせることに取り組んできました。山を動かすようなドラム、大群を鼓舞するウォーホーン、輝くようなシンセ、さらに魔法のようなボーカルまで、このシーズンのサウンドトラックはきっとプレイヤーを魔法にかけるはずです。」
— Carl Strandberg氏(オーディオディレクター)
今シーズンで筆者のお気に入りトラックはトレーラーでも再生される「Fantasy League」。プレイリスト全体も合わせて聴いてみてほしい。
THE FINALSシーズン10の新プレイスタイル:エアリアリスト

シーズン3以来となる新プレイスタイル「エアリアリスト」がミディアムボディタイプに追加された。移動操作性とポジショニングを軸に設計されており、新スペシャリゼーション「ショックウェーブ」・新武器「CHIMERA-XB」・新ガジェット「ホバーパッド」の3点セットで構成されている。戦術的に予測しにくい動きで相手を揺さぶるプレイが好みの人に向いたプレイスタイルといえる。
新スペシャリゼーション「ショックウェーブ」

ショックウェーブは、オーブを投げて着弾時に衝撃波を発生させるミディアム専用スペシャリゼーション。オーブはどの距離から投げても直線で飛んでいき、何かに触れた瞬間にプレイヤーやオブジェクトを吹き飛ばす。屋上から敵を押し落としたり、タレットや地雷を除去したり、自分自身を高所へ跳ね上げたりと多様な用途があるほか、キャッシュアウトのスティール阻止にも活用できる。
新武器「CHIMERA-XB」(半自動クロスボウ)

CHIMERA-XBは、ミディアムボディタイプ向けに追加された半自動式クロスボウ。クロスボウという見た目に反してヒットスキャン(着弾に遅延のない即時判定)仕様で、腰だめ撃ちの精度が高く反動も最小限に抑えられている。
距離減衰が大きいぶん遠距離では威力が落ちるが、連射性能と近距離での安定感はマークスマンライフルのPIKE-556を近接戦闘向けに特化させたようなイメージ。ショックウェーブで素早くポジション変更した直後も正確なショットを継続しやすい点がエアリアリストとのシナジーとして機能している。
新ガジェット「ホバーパッド」

ホバーパッドは、空中に浮かぶプラットフォームをアリーナのどこでも展開できるミディアム専用ガジェット。設置後はその場に留まり続けるため、屋根への到達、遮蔽物越しの視線確保、建物や目標地点への新たな侵入経路の作成など多彩な用途がある。チームの援護にも活用でき、移動と創造性を重視するプレイヤーとの相性が良い設計になっている。
THE FINALSシーズン10のランクトーナメント改善
シーズン10ではランクトーナメントの公平性向上を目的とした複数のシステム変更が実施された。マッチメイキングの見直しからペナルティの緩和まで、主な変更点をまとめて解説する。
マッチメイキングとパーティ制限の変更点
シーズン9でワールドツアーの進行がどのゲームモードでも達成可能になった結果、ランクキャッシュアウトへの参加者が約25%増加したと開発チームは報告している。この増加を受け、シーズン10ではマッチメイキングアルゴリズムの改善に着手した。
3人フルパーティとソロプレイヤーで構成されたチームが対戦する頻度が減る方向にアルゴリズムが調整されている。2人パーティについてはRS差が10,000を超えるペアがランクキューに参加できなくなる新ルールも設けられており、大きなスキル差のあるデュオと同チームになるソロプレイヤーへの不公平感を軽減する狙いがある。3人パーティやプレイスメントマッチには適用されず、影響を受けるのはデュオランクラウンド全体の約5%にとどまるとしている。

トーナメント画面からはこれまでの「トーナメント難易度(Easy/Hard)」表示が廃止され、「スキルレンジ(チーム間のスキル差の幅)」と「トーナメントゴール(シーディングに基づく予想順位)」という2つの指標に置き換えられた。
RS計算・切断ペナルティの仕様変更
切断ペナルティに条件付きの免除が設けられた。再接続ウィンドウ内に戻れなかったプレイヤーが後から復帰し、チームがラウンドを制した場合、自動的に課されていた敗北扱いと離脱ペナルティが取り消される仕組みになっている。
プレイスメントマッチはRS圧縮の幅が従来より緩やかになり、到達レンジがプラチナランクまで広がった。高ランクプレイヤーが低ランクチームと早期に対戦しやすかった問題が緩和される見込みで、ブロンズ・シルバー・ゴールドにおける1シードチームの初戦敗北時のRS損失も軽減される。トーナメント終了後のスコアボードでは対戦相手のランクスコアも確認できるようになった。
THE FINALSシーズン10のゲームプレイ・品質改善
コアシステムの刷新から細かなUI改善まで、シーズン10ではプレイ体験に関わる変更が幅広く実施されている。各項目の内容を順に紹介する。
ピンシステムの刷新


シーズン10ではピンシステムが大幅に更新された。ピンボタンを押した瞬間に表示されるよう応答速度が改善され、複数のピンを素早く連続して設置することも可能になっている。スパム防止のための同一ピンクールダウンも実装され、チームメイトのピンを個別にミュートする機能も追加された。
新たに「コムスホイール」と「装備ステータスホイール」の2つのピンホイールが追加されている。コムスホイールは倒れて蘇生を待っているプレイヤーが使えるもので、蘇生要請やリスポーンコインの使用通知、ロードアウト変更のための蘇生待機依頼などを伝えられる。
装備ステータスホイールはインベントリ内の各アイテムのクールダウン状況をチームメイトに共有するためのもので、RPGが使用可能かどうかだけでなく残り何秒で再使用できるかまで表示できる。
コントローラー操作の改善

コントローラープレイヤー向けに大規模な改善が行われた。インタラクトをトグル動作に変更できる「トグルインタラクトモード」の追加、エイムアシストの感度軽減とターゲットトラッキングの個別調整オプションの追加、入力バッファリングの拡充によるジップラインやドアとのインタラクトの安定化などが含まれている。オートスプリントの発動閾値を調整できる設定も新たに加わった。
ファイナルズアカデミー追加・マッチ終了画面の刷新

新機能「THE FINALSアカデミー」が実装された。チームワーク、目標プレイ、破壊戦術といったゲーム独自のメカニクスを短い動画と実例で学べる機能で、初心者や復帰プレイヤーが取り組みやすい設計になっている。今後のシーズンを通じて段階的に拡充される予定だ。


試合終了後の画面もリニューアルされ、進行状況・報酬・パフォーマンスをタブ形式でまとめて確認できるようになっている。MVPハイライトや個人パフォーマンスのサマリーの表示、ローディング画面への追加ヒント表示、最近一緒にプレイしたプレイヤーのリスト改善なども合わせて実施されている。
ボイスチャットの仕様変更
ボイスチャット関連でプレイヤーへの影響が大きい変更が加えられた。テスト期間を経て、ボイスチャットのモデレーション機能が無効化された。これにともない、これまでボイスチャットをオプトアウトしていたPCプレイヤーを含む全プレイヤーのプッシュトゥトーク(PTT)がデフォルトで有効に切り替えられている。設定を変更したい場合は、ゲーム内の設定メニューから確認することを推奨する。
開発チームはトキシックな行動の削減に引き続き取り組んでおり、代替となる解決策を開発中としている。
ソーシャル機能の改善

メインメニューでエモートが使えるようになり、パーティメンバーと互いのエモートを見ながら楽しめるようになった。また、フレンドリストやクラブメンバーのオンラインステータスが正確に反映されるよう改善され、最近一緒にプレイしたプレイヤーのリストには「最後に一緒にプレイしてからの経過時間」が表示されるようになった。
ゲームモードの変更点
キャッシュアウトはスポーンポジションの選択ロジックが見直され、最終ラウンドのスポーンブロッキングが大幅に削減された。ポイントブレイクではNOZOMI/CITADELがマッププールに追加されたほか、リスポーンクレジットの獲得がフェーズ単位から目標達成ごとの付与に変更されている。開始時の所持数は30から25に減少したが、グランドヴォルトを1つ破壊するたびに5コイン獲得できるようになったため、攻撃側が序盤でスタックしにくい設計になっている。
パワーシフトでは、敗北チームへの報酬がマッチ中の最高獲得金額か1万ドルの高い方に変更された。また、メテオシャワーゲームショーイベントが削除されている。
到達ランクを自慢できるスキン:リワードショップの追加

シーズン9から引き継いだコインを使用できる「リワードショップ」が導入された。シーズン9でワールドツアーをエメラルドまで到達したプレイヤーや、ランクトーナメントでゴールド以上を達成したプレイヤーには、それぞれの成績に応じてエメラルド・ゴールド・プラチナ・ダイアモンド・ルビーのコインが付与されている。このコインは任意の武器またはガジェットのスキンと交換できる仕組みで、シーズン10でも同様にコインを獲得できる。
なお、コインで入手できるスキンは過去シーズンのランク報酬スキンとは意図的にデザインが異なっている。たとえばシーズン2のダイアモンドランク報酬であるFCARのスキンと、コインで入手できるFCARのダイアモンドスキンを比較すると、後者は一部のパーツが通常デザインのまま残っており、すべてのパーツがダイアモンド仕様に統一されているわけではない。過去シーズンのランク報酬スキンの価値が損なわれないよう配慮された仕様といえる。


シーズン10スポンサー「ALFA ACTA」

シーズン10のオフィシャルスポンサーはALFA ACTAで、新たなロイヤルティトラックが追加された。スポンサーはシーズン中いつでも変更できるが、マッチで獲得したファンは現在契約中のスポンサーにのみ加算されるため、切り替えのタイミングには注意が必要だ。



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