5つの良い点と気になる3点
- 良い点5つ
- 座り心地、4D調整、固定式ランバーサポート、1リクライニングと足回り、長期保証
- 気になった点3つ
- 色、ネジの保管、ヘッドピロー
使ってわかった「TITAN Evo Lite」5つのポイント

実際にデスクへ設置し、『THE FINALS(ザ・ファイナルズ)』『Battlefield 6(バトルフィールド6)』『Call of Duty: Black Ops 7(コール オブ デューティ ブラックオプス7)』の3タイトルを中心に数日間プレイして感じた5つのポイントを解説する。
1. プロ品質の座り心地:エイムを安定させる「硬さ」と「上質なファブリック」

座って最初に感じるのはSecretlab特有の「硬さ」だ。ふかふかの社長椅子を想像していると面食らうかもしれない。しかし、この「コールドキュアフォーム」の硬さこそがゲーマーにとって最大の武器になる。
特に『THE FINALS』のような激しいフリックと長めのトラッキングが混在するタイトルで恩恵を強く感じた。柔らかすぎる椅子は体が沈み込み、視点移動のたびに骨盤がブレてしまいがちだが、TITAN Evo Liteはガッチリと体を支えてくれる。土台が安定するため『Battlefield 6』や『CoD: BO7』での繊細な操作でも軸がブレず、結果としてエイムの再現性が高まる。


また、「SoftWeave ファブリック」の質感も極上だ。主力モデルの「Plus」ではないものの、前世代のTITAN 2020で定評のあった素材であり、一般的なメッシュのようなチープさがなく、高級ソファのような肌触りがある。
今回は冬場のレビューだったが、PUレザーのように座った瞬間「ヒヤッ」と冷たくなることがない。通気性が非常に高いため、緊張する場面で汗をかいても蒸れず、湿度の高い日本の夏でも快適に過ごせるだろう。
2. アームレストはマグネット非対応だが、「4D調整」は健在


コストカットされやすいアームレストだが、TITAN Evo Liteは「4D調整機能(上下・前後・左右・角度)」を維持している。
主力モデルの「CloudSwap(天板のマグネット交換)」こそ省かれているものの、実戦における機能性は全く損なわれていない。デスクの高さに合わせてアームを水平にし、さらに内側に角度をつけたり(ハの字)、キーボード操作がしやすい位置に寄せたりといった微調整が自由自在だ。
また、これらの調整はすべてボタンを押しながら操作するロック式になっている点も見逃せない。プレイ中に力が入ってしまっても勝手に動き出してエイムが狂わされることは一切なかった。この「動かない」という信頼感も、競技向けとして評価できるポイントだ。
FPSプレイヤーにとって、アームレストはエイムの支点となる重要なパーツ。ここが固定式や簡易的な2D調整(上下のみ)に劣化していない点は、ゲーマーとして非常に評価できるポイントだ。
3. 固定式ランバーサポートは実用十分な性能か

TITAN Evo Liteで最もコストカットされたのが「ランバーサポート(腰当て)」だ。主力モデルのような調整機能はなく、内蔵された固定カーブのみとなる。

実際に座ると、腰の最も深くカーブする部分(背骨の下部)を自然に押し返してくれるサポート感があり、猫背になりがちな姿勢を強制的に補正してくれる印象だ。Secretlabが研究した「多くの人に合うカーブ」が採用されており、標準的な体格であれば追加クッションなしでも十分に機能するだろう。
ただしあくまで「固定」のため、極端に小柄・大柄な場合や「もっと強く腰を押してほしい」という場合は別途クッションが必要になる。このあたりの「誰にでも合わせられる柔軟性」を削ぎ落とした点が、TITAN Evo Liteの明確なトレードオフと言える。
フォローするわけではないが、「TITAN Evo」でランバーサポートの恩恵を感じたことがないので、もうこれでもいいのかもしれない...(恩恵ある人は教えてください!)。
4. 165度リクライニングと足回りの静音性

背もたれは最大165度まで倒れ、さらに座面全体を揺らすチルト機能と組み合わせると、天井を仰ぐような深いリラックス体勢になる。
座面が広い「ペブルシートベース」のおかげで、あぐらをかいても窮屈さがなく安定感も抜群。後ろに倒れてもひっくり返るような不安感は皆無で、体を預ければマッチング待機中に寝落ちできるほど快適だ。

高さ調整には耐久性の高いクラス4ガスシリンダー(ガス圧式)を採用しており、昇降動作も非常にスムーズ。安価な椅子にあるような「ガクン」という沈み込みがなく、常に最適なアイポイントを維持できる。
ホイールベース(足の土台)は主力モデルの「ADC12アルミ合金」から「ナイロン」に変更されているが、TITAN Evo Liteを使用していて強度の不安や軋みは一切感じない。むしろ足回りの静音性は優秀で、夜間のプレイでも床への響きを気にせず没入できる。
5. 最大5年の長期保証という「自信」

Secretlabは標準で3年、SNSに写真を投稿するなどの条件を満たすことで最大5年まで保証が延長される(詳細ページ)。
格安のゲーミングチェアは1〜2年でガスシリンダーや合皮が劣化しがちだが、TITAN Evo Liteは5年使える設計だ。筆者の経験では他社製チェアは3年でボロボロになったので、少し予算を足して5年以上の寿命とプロ品質が得られるなら、コスパは非常に高い。
長期保証の裏付けとなる公式サイトの「テクノロジー」ページでは、BIFMAなどの国際基準を上回る過酷な耐久テストの様子や、素材へのこだわりが詳細に記されている。このページを見れば、なぜ自社製品にここまでの自信を持てるのかが理解できるはずだ。
プレイスタイル別:TITAN Evo Liteは誰に向いている?

数日間使い込んでみて、デバイスの違いによって「TITAN Evo Lite」の適正が分かれることに気づいた。
- キーボード&マウス(KBM)プレイヤー:TITAN Evo Liteとの相性は抜群。
- KBM操作(特にFPS)では精密なエイム操作を行うために、デスクへ体を寄せる「前傾姿勢」が基本となる。後傾姿勢では腕の可動域が制限され、マウスを大きく振る動作が窮屈になるためだ。この状態では背もたれに体重を預ける頻度が低いため、高機能なランバー調整やヘッドピローの出番が少ない。必要な機能だけを残したTITAN Evo Liteは、まさにKBM勢のためのモデルと言える。
- 注意点として、アームレスト表面のグリップ力が強いため、腕を滑らせてエイムするプレイヤーは摩擦抵抗が気になるかもしれない。長袖やアームカバー等で滑りを良くするなどの対策をおすすめする。
- コントローラー(パッド)プレイヤー:TITAN Evo(主力モデル)も検討の余地あり。
- パッド操作は、背もたれに体重を預ける「後傾姿勢」でもプレイしやすい。この場合、フィット感調整やヘッドピローが付属するTITAN Evoの方が、長時間の快適性が増す可能性がある。
「TITAN Evo Lite」の気になった点3つ
1. 国内はブラック(ファブリック)のみ:
海外ではレザー素材を含む5種類の展開があるが、国内は「ブラック(ファブリック)」一択だ。ただし別売りのチェアスリーブ「Secretlab SKINS」に対応しており、デザイン変更や汚れ防止は可能。
2. リクライニング固定具(赤いネジ)の保管:
リクライニング機構を固定していた「赤いネジ」と「固定用プレート」は組み立て時に取り外すが、説明書には「捨てないで」と記載がある。しかし本体側はもちろん、付属の工具ケース内にすら収納スペースが用意されていない。
筆者は工具ケース内の梱包材にカッターで切れ込みを入れ、そこに無理やり収納して保管することにした。まあ言うほどでもないが、そんなに手間でもないのでもう一工夫してほしかった。

3. ヘッドピローは付属せず、入手も困難:
TITAN Evo Liteにはマグネット式ヘッドピロー(枕)が付属しない。機能としては対応しているが、執筆時点では国内公式サイト等で枕単体の購入が難しいため、実質的に「枕なし運用」となる。
ただ個人的にはTITAN Evoでヘッドピローも使うことがないので、実質飾りとなっている。使っている人はその良さを教えてほしい!
総評:機能を削ぎ落とした「実戦特化型」モデル

結論、「Secretlab TITAN Evo Lite」は単なるエントリーモデルではなく、「競技シーンに必要な機能だけを残したストイックモデル」だ。
マグネット式アームレスト等の主力モデルの快適性重視ギミックがなくとも、実戦において不利を感じることはない。実際に持っている自分自身も使うことはほぼない。
「初めて本格的なゲーミングチェアを買う」「10万円は出せないが品質には妥協したくない」。
そんなゲーマーにとってTITAN Evo Liteは間違いなく最適解の一つだ。浮いた3万円で高性能デバイスを新調し、最強の環境を構築してほしい。ちなみに執筆時はなぜか楽天の方が2万円近くも安い。
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