Wildlight Entertainmentは、基本プレイ無料FPS『Highguard(ハイガード)』のサービス終了を発表した。
先日からスタッフが大幅に削減されるなど、不穏な話が増えていた同作だが、思いがけず早期に物語の終わりがやってきた。現地時間3月12日までプレイ可能で、まもなく新コンテンツを含む最後のアップデートがリリースされる。
『Highguard』3月12日サービス終了へ
日本時間2026年1月27日に正式リリースされた『Highguard』が、サービス終了を発表した。
「本日、非常に困難なお知らせを共有いたします。現地時間3月12日をもって、『Highguard』を永久にサービス終了することを決定しました。
リリース以来、200万人以上のプレイヤーが『Highguard』の世界に足を踏み入れてくれました。皆さまからのフィードバック、作ってくれたコンテンツ、そして私たちの取り組みを信じてくれた多くの方々に、心より感謝申し上げます。
チームの情熱と努力にもかかわらず、長期的にゲームを維持できるだけの十分なプレイヤーベースを築き上げることはかないませんでした。サーバーは3月12日までオンラインになっています。最後にもう一度プレイし、皆さまからのご支援をいただき、残りの期間で私たちと最高の試合を楽しんでいただけるのであれば幸いです。
ゲームの残りの期間を楽しんでいただくため、最終アップデートをリリースできることを嬉しく思います。新たなワーデン、新武器、アカウントレベルの進行要素、スキルツリーを追加します。パッチノート全体は後日公開予定です。アップデートは、今夜から明日の朝にかけてのリリースを目指しています。
Wildlight 一同より、プレイしてくださった皆さま、支えてくださった皆さま、そして『Highguard』の物語の一部となってくださった皆さまに、心から感謝申し上げます。」
1年のアップデート計画、2ヵ月で頓挫
2025年12月12日、「The Game Awards 2025」のトリを飾るかたちで最初のトレーラーが公開された『Highguard』。敢えてゲーム内容について多くを語らない手法をとり、2026年1月27日のリリース直前まで、ゲームプレイの多くが謎に包まれていたことでゲーマーからの関心を集めた。

そのサブジャンルは、競技性の高い3v3のヒーローシューターだ。リリース直後には12月までの広大なロードマップを公開し、さらにコミュニティからの要望を受けて5v5レイドモードを常設化。最初のコンテンツアップデート「エピソード2」ではランクモードも導入した。
サービス開始直後から、カジュアル勢から腕利きのFPSプレイヤーまで、幅広い層を長期的に迎え入れる環境を整備。コミュニティからのフィードバックに柔軟に応える力量を見せたことで、今後の成長を期待する声も少なくなかった。
しかし、リリース後の展開は振るわなかった。あくまでSteam版のみの話だが、Steam DBで人口推移を追うと、リリース直後に集めたピーク人口97,249という数字は、わずか数週間で霧散してしまった。現在はピーク時の1%にも満たない、数百人程度のプレイヤーにしか触れられていない。
サービス終了の原因をさぐる
2ヵ月足らずでのサービス終了が決まった今、その原因については今後考察していく必要があるだろう。
たとえば、リリース時にRedditなどでよく見かけた指摘の一つに「ヒーローシューターはもうウケない」というものがあった。しかし、これは先日『オーバーウォッチ』が再度のタイトルアップデートを経て人口回復し、Steam版の同接記録を更新したことで否定できる。
「新規のIPがヒットするのはもう難しい」という話も、近年のシューター界の悩みだ。しかしこれも『ARC Raiders』が否定している。『ARC Raiders』は1月時点で全世界累計販売本数1,240万本を突破し、最大同接96万人ものプレイヤーを集めてみせた。なお『ARC Raiders』は基本プレイ無料ではない点でも注目に値する。
単に「ゲームとして面白くなかった」というだけの話かもしれないが、Steamレビューは賛否両論。『バトルフィールド6』や『コールオブデューティ』シリーズなど、『Highguard』よりもさらに感情的な低評価レビューを集めながらも、人口を確保してサービスを継続できているゲームもある。『Highguard』については、ベテランFPSプレイヤーさえも満足させる深みがあると絶賛するレビューも十分に目立つ。
日本は世界2位のプレイヤー人口
日本語レビューでの高評価が目立つ点は、実際のプレイヤー数にも反映されている。
Wildlightスタジオの創設者であり、『Highguard』のディレクターでもあるChad Grenier氏が、サービス終了の発表によせてゲーム内の統計データを詳細に明かした。
Grenier氏によると、人口分布ではアメリカが1位。しかし日本のプレイヤー数は世界2位だったという。やはり日本ではウケるポテンシャルはあったのだ。
他には「競技性の高さが、むしろカジュアル層を遠ざけた」という指摘もある。しかし、『VALORANT』のように最初から競技タイトルとしてデザインされ、ヒットしている作品はあるため、決定的なミスではなさそうだ。
いずれにせよ、『Highguard』がサービス終了に至った原因を、一つの点のみに集約させるのは無理があるだろう。しかし、2024年に起きたいわゆるコンコード事件を経た今でも、十分な宣伝力と開発力をともなった新作がいとも簡単に終わってしまう出来事が再発した以上、シューター界の今後のためにも、論点をあらためて整理しておく意義は深い。
そもそも認知度が低く、プレイしてもらえなかったことが問題の一つだった『コンコード』とは異なり、『Highguard』は初動でそれなりの数のプレイヤーが体験したと思われる。
『Highguard』のサービス終了とその原因、そして教訓について、思うところがあればぜひコメント欄に寄せてほしい。

Source: Pressrelease



コメント
コメント一覧 (7件)
今の時代初動コケると本当にリカバリーするの至難の業なんだな
初動の印象が悪かったのもそうだけど、それよりも設定の不便さとカスタムゲームが無いことによる配信卓の少なさがが原因だと思ってる
推奨満たしてるのにフレームレート低すぎでした
RUST+R6S+APEXアリーナの良いところを全部くっつければ最強のゲーム!にはならなかったな
既存の集合体で挑むならせめて人気IPの皮被せないと厳しい
なんだかんだ最初に9万人も集めてるので単純にゲームの面白さ不足じゃないかと
初動コケた事は良くあることでも、その後の復活のための施策が続かなかったのが致命的なんだよな
それこそ本当に1年続けばまたユーザーが帰ってきたかもしれないけど
早々に「我々はゲーマーに攻撃された」みたいな事を言い出して敵を増やしちゃったし
ライブサービス型ゲームにとって、発売後の一週間は「お試し期間」ではなく「最終審判」
発売後に改善していく手法は通用しなくなり、発売後に直すという楽観論は経営リスクですね