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オーバーウォッチ: 48ものイベントトーナメント用ヒーロー調整を実施、レッキング・ボール小型化や“龍撃剣”効果時間延長など(エクスペリメンタル)

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本日2021年3月23日、Blizzard Entertainmentは『Overwatch(オーバーウォッチ)』のライブサーバーにて、テスト環境「エクスペリメンタル」を実施しました。今回のテスト内容は、オーバーウォッチ リーグ エクスペリメンタル・カード・トーナメント用のヒーローバランス調整(実装予定なし)となっています。

CONTENTS

ヒーローのバランス調整(エクスペリメンタル)

MARCH EXPERIMENTAL CARD 1.58 IN TEN MINUTES (Comparisons)

今回の実験はオーバーウォッチ リーグ エクスペリメンタル・カード・トーナメントでの使用を意図したものです。プレイヤー提案の変更をどうぞお試しください―― 今回の変更はエクスペリメンタル以外で実装する予定はありません。

今回エクスペリメンタルに実装された調整は、先週オーバーウォッチリーグのオフィシャルサイトにて先行公開された内容そのままとなっています。先行公開の時点では日本語での公開がありませんでしたが、エクスペリメンタルの実施に伴い日本語のパッチノートが公開されています。

タンク

  • 調整点のないタンクヒーロー
    • シグマ
    • ロードホッグ

D.Va(強化)

  • “ブースター”
    • 発動時間を2秒から3秒に延長

通常のアビリティ使用の他、“自爆”使用時にも“ブースター”の効果時間延長が適用されます。“自爆”のキャストタイムも同じ3秒であるため、上手く扱う事でかなりの長距離射出も可能になります。

ウィンストン(強化)

  • 体力
    • ライフ/アーマーを350/150から335/165に調整
実際のエクスペリメンタルでの体力表示

オリーサ(バランス調整)

オリーサ 2
  • “プロテクティブ・バリア”
    • ライフを600から700に増加
    • クールダウンを10秒から11秒に延長

ザリア(強化)

  • “バリア・ショット”
    • 射程を30メートルから34メートルに延長

ラインハルト(強化)

  • アース・シャター
    • 近距離のターゲットを3秒間スタンさせる。最大射程のターゲットは通常通り2.5秒間スタンさせる

レッキング・ボール(バランス調整)

レッキング・ボール 1
  • キャラクターサイズ
    • サイズを15%縮小
  • “クアッド・キャノン”
    • 弾薬数を80から70に減少
  • “グラップリング・クロー”
    • クールダウンを5秒から7秒に延長
  • “アダプティブ・シールド”
    • 敵のアルティメット・チャージの生成を妨げないよう変更
サイズ比較:ライブサイズ(左)とエクスペリメンタルサイズ(右)

ダメージ

  • 調整点のないダメージヒーロー
    • マクリー
    • ドゥームフィスト

アッシュ(弱体化)

  • “ダイナマイト”
    • ダメージを100から90に減少

ウィドウメイカー(強化)

ウィドウメイカー 2
  • “ヴェノム・マイン”
    • ダメージを75から120に増加
    • ダメージ持続時間を5秒から6秒に延長
    • 検知範囲を3メートルから4メートルに拡大

エコー(弱体化)

  • “コピー”
    • 発動終了後の回復量を100%から50%に減少

ゲンジ(強化)

ゲンジ 1
  • “手裏剣”(サブ攻撃)
    • 手裏剣が広がる範囲を9メートルから8メートルに縮小
  • “龍撃剣”
    • 敵を1人倒すごとに発動時間が1秒延長されるように変更

シンメトラ(強化)

オーバーウォッチ シンメトラ
  • “セントリー・タレット”
    • 設置時の移動速度を秒速15メートルから20メートルに増加

ジャンクラット(強化)

オーバーウォッチ ジャンクラット
  • “コンカッション・マイン”
    • 最小ダメージを30から35に増加

ソルジャー76(バランス調整)

  • “ヘリックス・ロケット”
    • チャージを2つに増加
    • 着弾時のダメージを40から30に、爆発ダメージを80から50に減少
    • 自身が受けるダメージの割合を50%から40%に減少

ソンブラ(バランス調整)

ソンブラ
  • “ハック”
    • 発動にかかる時間を0.65秒から1.15秒に延長
    • 持続時間を5秒から6秒に延長
  • トランズロケーター
    • 設置後すぐにクールダウンが発生するのではなく、使用または破壊されてから発生するように変更
    • クールダウンを6秒から5秒に短縮

“ハック”の持続時間延長は“EMP”で付与するハック状態にも適用されます。

トレーサー(バランス調整)

トレーサー(パルス・ピストル)
  • 体力
    • 基礎ライフを150から175に増加
  • “リコール”
    • クールダウンを12秒から14秒に延長

トールビョーン(バランス調整)

トールビョーン 1
  • “タレット設置”
    • チャージを2つに増加
    • ダメージを40%減少
    • ライフを40%減少

パッチノートにはチャージを2つに増加とだけ記載されていますが、もちろん2つまで同時に設置可能。2つ同時に設置した場合、画面上に表示されるタレットの耐久値は最後に設置したタレットのものになり、1つ目のタレットよりも先に2つ目のタレットが破壊された場合、耐久値の表示がなくなります(1つ目のタレットは起動したまま)。

また、デフォルトでインタラクトキーに設定されている自壊操作を行う事ができなくなっています。その他操作感についてはライブ環境と同様で、“リベット・ガン”(メイン射撃)による対象操作も1つ目2つ目共に反応します。

実際に2つのタレットを設置した状態

ハンゾー(バランス調整)

ハンゾー 1
  • “龍撃破”
    • 波動の速度を20%増加
    • ダメージを20%増加
    • 矢を放ってから龍が出現するまでの距離を10メートルから5メートルに短縮

バスティオン(強化)

  • 自己修復
    • 修復中の移動速度を25%増加

修復中に該当するのは“自己修復”で実際に体力の回復を行っている時のみ。フルヘルス状態でのアビリティ使用では移動速度は上昇しません。

ファラ(バランス調整)

ファラ 1
  • 新パッシブ
    • 空中で受けるダメージを5%減少、地上で受けるダメージを10%増加

敵から受けるダメージの他、自爆ダメージ自身の状態に応じて増減します。

メイ(強化)

メイ 3
  • “凍結ブラスター”
    • 弾薬数を120から140に増加

リーパー(強化)

リーパー 1
  • “シャドウ・ステップ”
    • 出現時に再生されるボイス・ラインを削除

サポート

  • 調整点のないサポートヒーロー
    • モイラ

アナ(強化)

  • バイオティック・ライフル”
    • 弾薬数を12から14に増加
  • “ナノ・ブースト”
    • インタラクトボタンで自身に使用できるよう変更

ゼニヤッタ(強化)

ゼニヤッタ1
  • “心頭滅却”
    • 移動速度の上昇率を2倍から2.3倍に増加

バティスト(弱体化)

  • “リジェネ・バースト”
    • 回復量を75から65に減少
  • “イモータリティ・フィールド”
    • チームメイトのライフを守る閾値を20%から1ライフに変更

“リジェネ・バースト”での自己回復量は味方への回復の2倍という扱いになっているのか、直接の記載はないものの自身の回復量も150回復から131回復に減少しています。

ブリギッテ(弱体化)

ブリギッテ 1
  • “インスパイア”
    • ブリギッテが倒されると、チームメイトは回復を受けられなくなるよう変更

マーシー(強化)

  • “ガーディアン・エンジェル”
    • 倒されるとクールダウンがリセットするように変更

オーバーウォッチリーグのオフィシャルサイトで先行公開されたもの以上に難解な調整内容となっていますが、実際にカスタムゲームでプレイした所以下の通りでした。

  • 自身が関与していない味方のキル
    • リセットなし
  • 味方がファイナルブロウを取った与ダメージ関与のあるキル(“風斬り”条件)
    • リセットなし
  • “カデュケウス・スタッフ”によるアシストを行ったキル
    • リセットなし
  • 自身がファイナルブロウを取ったキル
    • リセットあり

元々クールダウンが1.5秒と短いアビリティであり、直接手を下す機会も少ないヒーローですが、ダメ押しの近接攻撃や“ヴァルキリー”発動中などで恩恵があるかもしれません。

ルシオ(バランス調整)

ルシオ1
  • “サウンドウェーブ”
    • クールダウンを4秒から6秒に延長
  • “クロスフェード”
    • 効果範囲を50%拡大
    • 近距離での効果を20%増加。距離減衰で最大50%効果が弱まる

今回の調整傾向と現環境

今回の調整内容は実装の予定なしと明言されているため、ライバル・プレイやクイック・プレイ環境への影響はありません。それぞれ個性的な調整が実施されているので、ぜひ期間内に一度プレイしてみてください。

現在のライバル・プレイ上位帯のメタ環境に関しては前回の紹介から大きな変化はなく、使用率TOP5はラインハルト/バティスト/ザリア/ルシオ/マクリー/マーシーとなっています。

タンクヒーローは、相変わらずハルザリ構成が頭一つ抜けたピック率を維持。特に北米、ヨーロッパ環境ではその傾向が顕著です。一方、アジア環境ではラインハルトではなくウィンストンやレッキング・ボールでランキング上位に位置しているプレイヤーも複数確認できます。

ダメージヒーローに関しても同様、マクリーとトレーサーのツートップ環境。前回まで見られたハンゾーによるトレーサー枠の奪取も停滞気味。そんな中マクリーは更にピック率を伸ばし、選択肢の多いダメージヒーローながらルシオやザリアといった他ロールのメタヒーローに比肩するレベルの選出率になりつつあります。

サポートヒーローもバティスト、ルシオ共に順位はそのままにピック率上昇。他のサポートヒーローのピック率はブリギッテ復権の兆しが鳴りを潜め、減少傾向にあったゼニヤッタの選出機会が増加、3択目の枠がアナからマーシーに変化するなど次点の選出に少し動きがありました。

前回強化、弱体化を受けたゲンジ/メイ/ファラ/リーパー/シグマ/ザリアのピック率については、微減・微増程度の変化に留まっており、環境を覆す程の調整とはならなかった様です。

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Source:Overwatch

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