本日2022年12月7日、Blizzard Entertainmentは『Overwatch 2(オーバーウォッチ 2 )』 のアップデートを実施、シーズン2の開幕に合わせ9名のヒーローとダメージヒーローのロールパッシブに調整が行われました。
そのほかシーズン2での新要素や変更点については、こちらの記事をご確認ください。
ヒーローのアップデート(タンク)
ラマットラ(新登場)
シーズン2よりタンクヒーローとして新たに加わった「ラマットラ」については、以下の記事で詳しく紹介、解説しています。
ドゥームフィスト(強化)
- “ロケット・パンチ”
- 直撃時のダメージを15~30から25~50に増加
- 壁ヒット時のダメージを20~40から10~30に減少
- 強化“ロケット・パンチ”壁ヒット時のスタン時間を0.5~1秒から0.25~0.75秒に短縮
- 未強化“ロケット・パンチ”壁ヒット時に最短0.25秒のスタン効果を追加
- 強化“ロケット・パンチ”のノックバック半径を4mから3mに減少
- キャンセルオプションが利用可能になるまでの時間を最短0.25秒から0.12秒に短縮
- クールタイムを4秒から3秒に短縮
- この変更点はリワーク以降適用されていましたが、言及されていませんでした。
- “パワー・ブロック”
- クールタイムを8秒から7秒に短縮
- 持続時間を2秒から2.5に増加
- “ロケット・パンチ”の強化に必要な最小軽減ダメージ量を90から80に減少
- “メテオ・ストライク”
- 着地時に“ロケット・パンチ”が強化状態になるよう変更
- 敵に付与するスロー効果の持続時間を2秒から3秒に増加
- “攻撃は最大の防御なり”(パッシブ)
- ストックできる一時的な追加体力を150から200に増加
- 1ヒットで獲得できる一時的な追加体力を30から40に増加
シーズン1では最弱タンクとの声も多かったドゥームフィストは、計14の変更が加えられ、その多くが強化調整となっています。
“ロケット・パンチ”は、壁ヒット時のダメージは低下していますが、それ以上に直撃時のダメージが上昇しており、合計ダメージも上昇。今までと比べ、場所を選ばない戦いが可能になっています。さらに未強化“ロケット・パンチ”の壁ヒット時にもスタン効果が付与。追撃を行いやすくなったことで、ダメージ出しが安定します。
強化“ロケット・パンチ”に関しては、ノックバック距離の減少やスタン時間の短縮など、若干の弱体化が行われていますが、“パワー・ブロック”や“メテオ・ストライク”の強化調整によって、強化“ロケット・パンチ”を打てる回数自体が大幅に増加していることを考えると、当然の調整といえます。
攻撃面のほか、パッシブ・アビリティ“攻撃は最大の防御なり”にも強化調整が入っており継戦能力も向上。アビリティを連続して複数ヒットさせることで、基礎体力の450からは想像もできないタフな立ち回りが可能となります。
シーズン1で抱えていた多くの弱点を克服し、安定性と瞬発力の両方が強化されたドゥームフィスト。シーズン2ではタロンの重鎮らしい、パワフルな振る舞いが見られそうですね。
ジャンカー・クイーン(バランス調整)
- 全般
- 胴体と頭のヒットボックスを12%増加
- “ランペイジ”
- 傷口状態の持続時間を5秒から4.5秒に短縮
- 発動に必要なコストを10%減少
- “コマンディング・シャウト”
- クールタイムを15秒から14秒に短縮
- “アドレナリンラッシュ”
- 傷ダメージによる自己回復量を与えたダメージの1倍から1.25倍に増加
“コマンディング・シャウト”弱体化以前、ジャンカー・クイーンが強力すぎた理由の一つに当たり判定の小ささがありました。今回いくつかの強化と引き換えにサイズアップが行われていますが、タンクにとって当たり判定の拡大は一概に弱体化とは言えず、自身がダメージを引き受けることで後衛の味方を守りやすくなると同時に、アナやバティストなどのヒールを受けやすくもなります。
“アドレナリンラッシュ”の強化は、シンプルな継戦能力向上に加え、自身で回復を行うことによるUltの回転率向上に繋がります。今回発動コストも軽減されているため、試合中に“ランペイジ”を発動できる回数はかなり増えそうですが、引き続きキリコの“鈴のご加護”という天敵が存在するので、使いどころの見極めは必要です。
ヒーローのアップデート(ダメージ)
- ダメージロールパッシブ
- 移動速度ボーナスを削除
- リロード速度ボーナスを25%から35%に増加
バスティオン(強化)
- “砲台モード”
- 砲弾が落下するまでの遅延を1秒から0.6秒に短縮
- 爆発ダメージを300から250に減少
- 爆破ダメージの自傷を削除
- 砲撃間の最短遅延を20%短縮
- “モード変更”
- クールタイムを12秒から10秒に短縮
“砲台モード”の変更点はダメージの与えやすさを向上させ、ダメージ自体は低下させるという内容。とはいえ、バスティオンというヒーローが“砲台モード”の発動を目的として採用される場面は少ないため、注目すべきは“モード変更”のクールタイム短縮の方。
“モード変更”のクールタイム短縮は言い換えると、試合中に“強襲モード”でいられる合計時間が増えるという事。“強襲モード”でいられる時間が増えるという事は、試合内での合計与ダメージ増加(Ultの回転率向上)、パッシブ・アビリティ“アイアンクラッド”対応時間の増加(デスのリスク減少、敵Ultの回転率低下)につながる、バスティオン待望の強化となっています。
ソジョーン(弱体化)
- “レールガン”
- チャージしたエネルギーの減少開始までの時間を8秒から5秒に短縮
- サブ射撃ダメージ減衰開始距離を70mから40mに短縮
- サブ射撃のヘッドショット倍率を2倍から1.5倍に低下
- サブ射撃のダメージ量は、30~130までの範囲でチャージ量に応じて変動するように
- 1チャージにつき1ダメージ上昇
- メイン射撃のダメージを1発9から10に増加
- “オーバー・クロック”のエネルギーチャージ率を20%増加
“レールガン”のサブ射撃には多くの調整が行われていますが、簡単にまとめると「100%チャージしてもヘッドショット1発で200族を倒せなくなった(260→195ダメージ)」事を意味しています。それと引き換えに、メイン射撃やアルティメット・アビリティには強化調整が行われています。
全体的に見てもやはり弱体化が大きく目立ってしまうものの、以前質疑応答で挙げられた調整方針「ワンショット性能と高ランク帯でのパフォーマンス低下」の目的通り、高ランク帯では相手に抵抗する余地を与え、低ランク帯では強化点が生きやすい良い落としどころといえるのではないでしょうか。
シンメトラ(バランス調整)
- “フォトン・プロジェクター”
- メイン射撃レベルのチャージ率と減衰率を20%増加
- メイン射撃の弾薬消費速度を7/秒から10/秒に増加
- メイン射撃は再び、バリアにダメージを与えることで弾薬を獲得できるように仕様変更
バリアに攻撃をしている限り、半永久的に攻撃し続けることができた“フォトン・プロジェクター”が復活。代償としてメイン射撃の弾薬消費量が増加していますが、レベルの増減が激しくなったことを活かせる対面では、今まで以上のダメージ効率を望むことも可能です。
以前から得意な相手と苦手な相手がハッキリしているヒーローでしたが、今回の調整により、その側面がさらに強く現れそうです。
トレーサー(不具合修正)
- “パルス・ピストル”
- ダメージを5から6に増加
トレーサーの“パルス・ピストル”には、ダメージの距離減衰が最大射程距離まで適用されないという不具合が発生していたため、基本ダメージ量を低下させることで一時的に対応されていました。今回のアップデートにより、その不具合が修正されたためダメージ量が元に戻されています。
ヒーローのアップデート(サポート)
アナ(強化)
- “スリープ・ダーツ”
- クールタイムを15秒から14秒に短縮
優れたクラウドコントロール系アビリティである“スリープ・ダーツ”ですが、デバフ全般を解除可能なキリコの“鈴のご加護”が登場したことにより、信頼度が低下。移動系アビリティを持たないアナにとって重要なアビリティであることを考慮し、クールタイムの短縮という形で強化されました。
キリコ(バランス調整)
- 全般
- 腕のヒットボックスを15%縮小
- オプションに「自動壁登り」の項目を追加
- “狐走り”
- 発動に必要なコストを10%増加
- 移動速度ボーナスを+50%から+30%に減少
- クールタイム消化速度ボーナスを300%から200%に低下
- “鈴のご加護”
- 詠唱時間を0.15秒から0.1秒に短縮
- “クナイ”
- 1マガジンの本数を12から15に増加
- “神出鬼没”
- ホールド入力での発動を可能に仕様変更
ヒットボックスの調整は、キリコの一部モーションでヘッドショットをブロックしてしまっていた問題を修正するためのもの。開発のコメントによると、キリコは全体的にバランスが取れたヒーローであると考えられてはいるものの、“狐走り”は少々過剰な性能を有していると判断しての弱体化と説明されています。
その他の調整については、キリコをプレイした事のある方なら一度は経験したことのあるであろう、「相手のアビリティに反応して“鈴のご加護”を投げたものの発動が遅くてデスしてしまった」「飛び先が現れ次第“神出鬼没”を発動するために対応キーを連打する」「ここぞという場面で“クナイ”切れ」といったストレスを緩和する調整となっています。
マーシー(強化)
- 全般
- 武器の切り替え時間を0.5秒から0.35秒に短縮
- “カデュケウス・ブラスター”
- 1マガジンの弾薬数を22から25に増加
変更の理由については「5v5となった『オーバーウォッチ 2』でマーシーは、攻めと守りの切り替えが頻繁に求められるようになったため、それらをより適切に行えるように」と説明されています。
そのほか、不具合修正についてはパッチノート(英語)をご確認ください。
- タイトル:Overwatch 2(オーバーウォッチ2 )
- 発売日:2022年10月5日
- 対象機種:PC / Xbox Series X|S, Xbox One / PS5, PS4 / Nintendo Switch
Source:Overwatch 2
コメント
コメント一覧 (7件)
ソジョーン遠距離から理不尽ワンパン出来なくなっただけでむしろ正面戦闘能力上がってて草
前より強くなってんよー
回避リストもっとくれよ
これマーシーガチでオワコンでしょ。残弾増やして意味あるの?
キリコがウルト弱体化と引き換えに攻撃もできる半自動マーシーとして強化されてるのに。
もうマーシーは回復と同時に攻撃バフも出来るようにとかにしよう
一瞬で蘇生できるようにするのが良いと思う。
人数差が重要なこのゲーム。今の蘇生じゃあ、蘇生してる間ヒーラーがいなくなるので、1人死んでるところにさらに人数減少してるだけ。
ダメブでソジョーンのワンパン復活させられるし今マーシーソジョーンコンビかなり強いぞ
普通に高ティア帯でも使われてる
そのソジョーンカウンターというマーシー唯一の就職先が、
ソジョーンの弱体化で終わるじゃん