日本時間1月4日、DELLのゲーミングブランド『ALIENWARE(エイリアンウェア)』が世界初のリフレッシュレート 500Hz対応Fast IPSゲーミングモニター「AW2524H」を発売すると発表しました。
1秒間に500回描写を実現
昨年2022年5月、NVIDIAが500Hz対応のEsports TNパネルを発表し、ASUSから500Hz対応モニターの”ROG Swift 500Hz”が世界で初めて発売される予定でした。
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しかし、本日ASUSが今年の第2四半期まで発売延期すると発表。その結果、ALIENWAREが一足先に世界初500Hz対応モニター発売の実績を解除することになりました。
ALIENWAREからリリースされる500Hz対応モニターAW2524Hの最大の特徴は、リフレッシュレートに特化したモニターでありながら、描画性能に優れるIPSパネルを搭載している点です。本来、IPSパネルは高速描写には不向きなパネルですが、オーバードライブにより描写速度を向上させたものをFast IPS(ファストIPS)と呼びます。
AW2524Hのネイティブモードでのリフレッシュレートは480Hzが限界ですが、設定からオーバークロックをオンにすることで500Hz対応を達成。 240Hzが限界のHDMI 2.1では性能をフルに発揮できないので、500Hzを堪能するには480Hzまで対応しているDisplayPort 1.4とオーバークロックが必須となります。 なお、NVIDIAのレポートによるとRTX 4090は『オーバーウォッチ2』で500fps超えを記録しているのでRTX 4090も必要です。
モニターサイズは24.5インチで解像度はフルHDが最大。 応答速度はGtGで0.5msを達成。 IPSパネルによる広い視野角と高い色再現性によりsRGB 99%、DisplayHDR400に対応しています。背面には2つのHDMI 2.1ポートとDisplayPort 1.4ポートが1つ、計5つのUSB-A(3.2 Gen 1)ポートを搭載。 また、画面の遅延速度を計測するNVIDIA Reflex Latency Analyzer用のポートもあります。
プロゲーミングチームのTeam Liquidなどのプロゲーマー達から寄せられたフィードバックにより、ヘッドセットハンガーを側面にとりつけ、モニタースタンドはキーボードやマウスと干渉しづらい小型の六角形になっています。
日本での発売時期は不明ですが、中国では2月8日から、北アメリカでは3月21日から発売されます。 気になる価格は発売日が近づいたら改めて発表するとのことです。 NVIDIAが500Hz対応パネルを発表したときからゲーミングコミュニティでは懐疑的な声が上がっていましたが、ついに500Hz対応モニターが世に出回ることになります。
Source: Pressrelease, NVIDIA
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