8年間の早期アクセスを経て、ハードコアFPS『Escape from Tarkov(タルコフ)』が、日本時間2025年11月15日20:00にバージョン1.0として正式リリースされた。
リリースに伴う約24時間のサーバーメンテナンスも完了し、全プレイヤーのPvPプロファイルがワイプ(リセット)。これを記念したローンチセール(日本時間11月23日05:59まで)とTwitch Dropsイベントも開催されている。
『Escape from Tarkov』1.0 正式リリース
『Escape from Tarkov』バージョン1.0のインストール作業は、日本時間11月14日20:00(11:00 UTC)から約24時間かけて実施され、予定通り11月15日20:00(11:00 UTC)に正式リリース(サーバーオープン)となった。
1.0アップデートに伴うワイプ(リセット)詳細

今回の正式リリースに伴い、全プレイヤーのPvPプロファイルは完全にワイプされた。ワイプ後の初回起動画面もリニューアルされている。
1.0アップデートの主な内容を示唆する画像は公開(@Mr_pudlik_)されているものの、詳細なパッチノートは本稿執筆時点(11月17日)ではまだ公開されていないようだ。

PvEモードのプレイヤーについては、アカウントの任意ワイプを実行するオプションが提供されている。BSGによると、この任意ワイプは新たなストーリークエストラインの開始と、リリースコンテンツへのアクセスに必要とのこと。ワイプは公式サイトの個人アカウントから実行可能だ。

同時に『EFT: Arena』もアップデート0.4.05が適用され、ゲームプロファイルの「一部ワイプ」が伴っている。これはプレイヤーのアンロック、武器レベル、バトルパスレベルは保持しつつ、作成したプリセットや所持している通貨(ルーブル、GPなど)、各種クレートがリセットされる内容だ。
『タルコフ』正式リリース記念セールが実施中
先日報じたSteamでの予約購入セールは終了し、現在はリリース後の新たなローンチセールが実施されている。セール期間はSteam・公式サイトともに日本時間2025年11月23日05:59まで。
各エディションの主な違い
『タルコフ』の各エディションにおける主な違いは、ゲーム内アイテムを保管する「倉庫(スタッシュ)」の初期サイズ、およびデス時にもアイテムロストを防げる「セキュアコンテナ」のサイズだ。上位エディションほどこれらが大きくなり、ゲーム序盤を有利に進められる設計となっている。
最上位の「The Unheard Edition」(公式サイト限定)には、ワイプ(リセット)の影響を受けないPvE Co-opモードへのアクセス権や、すべてのDLCへのアクセス権(シーズンパス)といった独自の特典が含まれている。
Steam版 ローンチセール価格
Steamではローンチ割引として15%オフが適用されている。
- Standard Edition:
¥ 7,500→ ¥ 6,375(15%OFF) - Left Behind Edition:
¥ 12,500→ ¥ 10,625(15%OFF) - Prepare for Escape Edition:
¥ 16,700→ ¥ 14,195(15%OFF) - PVE Zone (DLC):
¥ 4,499→ ¥ 3,824(15%OFF) - Steamストアページ: https://store.steampowered.com/app/3932890/Escape_from_Tarkov/
公式サイト セール価格
公式サイトではドル建てのセールが実施中。
- Standard Edition:
$ 50→ $ 45(10%OFF) - Left Behind Edition:
$ 82→ $ 73.8(10%OFF) - Prepare for Escape Edition:
$ 110→ $ 99(10%OFF) - The Unheard Edition:
$ 250→ $ 175(30%OFF) - PVE Zone (DLC): $ 30(セールなし)
- 公式サイト購入ページ: https://www.escapefromtarkov.com/purchase
エディションのアップグレードについて
『タルコフ』は伝統的に、下位エディションから上位エディションへ差額分を支払うことでアップグレードが可能だった。Steam版においてもこの機能はサポートされるものと思われる。セール期間中であれば、アップグレードにもセール価格が適用される可能性が高い。
どのエディションを選ぶか迷う場合、まずは「Standard Edition」で『Escape from Tarkov』の過酷な世界を体験し、本格的にプレイを続けると決めてから、必要に応じて上位エディションへのアップグレードを検討するのが堅実な選択と言えるだろう。
「TarkovTV」放送とTwitch Dropsイベントも開始
リリース当日の日本時間11月15日17:00(08:00 UTC)からは、リリース版を記念した「TarkovTV」も放送された。BSG代表のニキータ・ブヤノフ氏が、今後の開発計画などについて議論したとのこと。
TarkovTV スペシャルリリース放送 ハイライト
放送では、BSG代表のニキータ・ブヤノフ氏らが開発の裏側や今後の展望について語った。8年間の早期アクセスを経て、10年にわたる開発の節目を迎えた開発者の率直な言葉が印象的だ。放送の詳細は「TarkovTV」のアーカイブで確認できる。
ニキータ氏は『EFT: Arena』と『EFT』本編の決定的な違いについて、「アリーナは楽しむところ、EFTは苦しみの場所だ」と断言。『EFT』は苦労して苦労して、その先に特別な感情を得るゲームであり、多くの人の「人生の一部」になっていると語った。一方アリーナはヒットマーカーなどを追加し、より一般的なFPSプレイヤーが楽しめるように設計されているとした。
また、『タルコフ』の「死んで死んでまた死ぬ」というハードコアなゲーム性に対し、Scavモードが導入された背景についても説明。すべてを失うリスクを負いたくないプレイヤーに対し、より短いバージョンとしてScavモードを提供したのが始まりだったとのこと。
開発の過酷さを示すエピソードとして、ある開発者が「あと6ヶ月でリリースだから」と言われて4年前に入社した、という冗談のような実話も披露された。ニキータ氏自身も、開発の95%は辛いことで楽しいのは5%程度だったと、この10年を振り返っている。
今後の計画として来年は2つの大きなワイプと、「Scav Life」DLCの実装を予定していると発表。また、グラフィックパイプラインの変更(エンジン自体はUnityのまま)や、コンソール版の開発も継続していることが明かされた。
配信の最後、ニキータ氏らがトークを続けている最中に技術チームから「もうパッチはできます。ライブです」とローンチ開始の報告が入った。10年間の開発の集大成が、生放送中にリリースされるという劇的な瞬間となった。
Twitch Dropsイベント詳細
「TarkovTV」の終了と1.0のローンチに続き、日本時間11月15日20:30(11:30 UTC)からTwitch Dropsイベントも開始されている(12月6日20:30まで)。

期間中「Escape from Tarkov」カテゴリの配信を視聴すると、一定間隔でコンテナやその他の報酬が獲得できる。さらに、配信者へのサブスクリプションに対するTwitch Dropsも有効で、ここで獲得した報酬はプロファイルワイプ後も保持される(恒久的な報酬)とのことだ。
ベータテスト参加者への恒久報酬

ベータテスト参加者およびゲームを予約済みのプレイヤーには、限定のゲーム内報酬がリリース日に自動付与されている。これらの報酬も恒久的なもので、プロファイルのワイプ時にもリセットされない。
FPS POWER TUNE
Source: EFT Official, @tarkovarena, Steam







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