『Destiny(デスティニー)』で現在開催されているアイアンバナーの報酬の一つである「結合する炎」を含むピストルのキルタイムにダメージ減衰の検証と、あまり知られていないピストルの仕様を解説します。
ピストルのキルタイム
ピストルのキルタイムを語る前に、実は『Destiny: 鉄の章』が配信された時のアップデートでダメージが上昇し、一部を除き2年目よりもキルタイムが若干早くなっています。各キルタイムは体力200の相手を倒すのに必要な時間と弾数となっています。
- 低レート高威力型: (クロウの目、空騒ぎ、ハボック・ピジョン)
- 連射速度91
- 威力15: 精密ダメージ61、胴体ダメージ49
- キルタイム: 0.70秒(精密4発~精密1+胴体3発), 0.93秒(胴体5発)
レートが低く反動もおとなしめなことから扱いやすいカテゴリですが、キルタイムはピストルのなかでも一番遅くなっています。
「クロウの目」だけは威力増加バレルに変えることで胴体ダメージが49からラストワードと同じ50となり、胴体4発でも0.70秒でキルが可能になり疑似ラストワードになります。
- 中レート中威力型: (女王の選択、ヨモギ、コンビクションII、ジャバハッケD、鉄の冠 D)
- 連射速度94
- 威力12: 精密ダメージ60、胴体ダメージ48
- キルタイム: 0.60(精密4発~精密1発+胴体3発)、0.80秒 (胴体5発)
「女王の選択」のみ鉄の章配信時に弱体化をうけ威力が11に下がっています。 バレルの変更は可能なので、アグレッシブバリスティックスを付けると胴体4発でキルが可能です。しかし、ピストルで最重要な射程を損なうので4発でキル出来る距離は非常に短いです。
最も安定したカテゴリでありレジェンダリーのピストルの中でも使用者が最も多くいます。
- 高レート低威力型: (熱意ベクトル+!#、結合する炎)
- 連射速度98
- 威力8: 精密ダメージ49、胴体ダメージ39
- キルタイム: 0.67秒(精密5発~精密1発+胴体4発)、0.83秒 (胴体6発)
今回のアイアンバナーの報酬の「結合する炎」も位置するカテゴリですが、ピストルの中で一番不遇な立場となっています。 射程、エイムアシストが非常に低く、安定性も平均以下でキルタイムは低レート高威力型の次のワースト2位となっています。しかし、地球レイドで手に入る「熱意ベクトル+!#」はバレルで威力を上昇させるとキルタイムが精密4発で0.50秒、胴体5発で0.67秒と一気にトップクラスに踊り立ち、リアクティブリロードと組み合わせられると複数戦でも活路を見い出せます。 一方の「結合する炎」はバレルを変更出来ないので利点が一つも見い出せません。何のために存在しているのでしょう。
- 超高レート超低威力型: (アントンの規律、告発せし者V)
- 連射速度100
- 威力6: 精密ダメージ40、胴体ダメージ32
- キルタイム: 0.53秒(精密5発)、0.80秒 (胴体7発)
鉄の章で追加された2年目までのレート100族よりも早い新たなレート100族です。胴体のキルタイムは中レート中威力型と同じですが、全弾精密を当てると0.53秒とピストル最速となります。しかし、その圧倒的なレートを発揮するには、尋常ではない連射力を要求されるので、継続して最速タイムを出すのは困難を極めます。 高レート低威力型同様に射程、エイムアシストが低いという問題がより難易度を引き上げています。
ピストルのダメージ減衰距離比較
ピストルのキルタイムを書きましたが、ピストルは距離によりダメージ減衰がとても大きく、なかなか理想の最速キルタイムを出せません。そこで今回は各カテゴリ毎に距離によるダメージの変動を画像つきで検証してきました。各ギャラリーの一枚目にはその武器のステータスを店売りの「ヨモギ」と比較した画像も添えてあります。
- クロウの目(低レート高威力型、威力増加バレル付き)
- 0m: 50
- 5m: 50
- 10m: 50
- 15m: 42
- 20m: 36
- 25m: 29
- ヨモギ (中レート中威力型、店売り品)
- 0m: 48
- 5m: 48
- 10m: 46
- 15m: 40
- 20m: 33
- 25m: 27
- 女王の選択 (中レート中威力型、アグレッシブバリスティックス付き)
- 0m: 50
- 5m: 50
- 10m: 49
- 15m: 42
- 20m: 36
- 25m: 28
- 鉄の冠 D (中レート中威力型、2年目アイアンバナー武器)
- 0m: 48
- 5m: 48
- 10m: 48
- 15m: 42
- 20m: 36
- 25m: 30
- 結合する炎(高レート低威力型、3年目アイアンバナー武器、店売り品)
- 0m: 39
- 5m: 39
- 10m: 38
- 15m: 34
- 20m: 29
- 25m: 24
- アントンの規律 (超高レート超低威力型)
- 0m: 32
- 5m: 32
- 10m: 30
- 15m: 26
- 20m: 22
- 25m: 18
ピストルの隠された仕様
通常、『Destiny』の武器は射撃時に大まかに分けて「トリガーを引く→弾が飛ぶ→着弾する」という3ステップを踏んでいます。しかし、ピストルの多くはこの概念が存在せず、「トリガーを引く→着弾する」という2ステップで処理されています。これを「ヒットスキャン型」と呼びます。
弾が飛ぶという時間がないため、トリガーを引く際にレティクルに相手がいるとその瞬間に着弾します。実はマシンガンも同様の仕組みのためプライマリーとの撃ち合いに優位な理由の一つとなっています。
ヒットスキャン型のピストルは「ベスタ・ダイナスティ」、「女王の選択」、「ドレッグの約束」以外すべてが対象であり、これら非ヒットスキャン型は通常の武器同様に「トリガーを引く→弾が飛ぶ→着弾する」の3ステップを踏みます。「ドレッグの約束」は弾が追尾するという特性上特に分かりやすでしょう。
この記事の冒頭で「実は『Destiny 鉄の章』が配信された時のアップデートでダメージが上昇し、一部を除き2年目よりもキルタイムが若干早くなっています」と書きましたが、なんということでしょう、非ヒットスキャン型はダメージが減少し弱体化されるという悲劇に見舞われています。 ただでさえヒットスキャンではないという十字架を背負っているのにWHY Bungie?
総評
ピストルは特殊武器でありながら敵をキルするためのトリガー数が多い都合上、射程を伸ばしてダメージ減衰を極力減らすことが重要です。近づき過ぎると「マタドール64」などのSGの餌食となるので距離を取る事も重要なので尚更に射程が重要となります。
ヒットスキャン型は相手をレティクルに収めてさえいれば即座にダメージを与えられるので、ハンドキャノンなどで顕著な「ゴーストバレット」が発生しづらいというメリットもあります。
現在FWCで販売されている「ヨモギ」はマガジン数が少ないことを除けばトゥルーサイト、大口径弾、クイックドロー、ハンドロード、禅モーメント、第三の手がついており、高い安定性と平均以上のエイムアシストと、パークも性能も非常に優秀な存在ですので、これからピストルを試してみようと思う方には「結合する炎」よりもオススメです。
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コメント
コメント一覧 (2件)
キルタイム、距離減衰、仕様まで分かってるのに総評が総評になってない
この記事を書いた人はピストルを理解してないね
ヒットスキャンは弾速が上がってるだけじゃなくて即着弾だったのですねー
レンジ補バレのジャバハッケを愛用してますけど射程はやはり大事ですね