『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS(PUBG / プレイヤーアンノウンズ バトルグラウンズ)』の招待大会「PUBG INVITATIONAL」にて、TSM_BreaK選手が非常に興味深い作戦で上位入賞を果たしました。彼の作戦を普段のマッチングで試してみたらどうなるのか、実際に検証して映像にまとめてみました。
安地外でひたすら回復作戦
TSM_BreaK選手が実行していたのは、迫りくるパルスを無視し、大きな街で回復アイテムを収集しながら上位を狙うという戦法「安地外作戦」です。実は他のゲームでも使われていたこの作戦、戦闘を完全に避けたアブノーマルなスタイルには賛否両論があると思いますが、個人的な意見としては非常に面白い作戦だと思います。なぜなら『PUBG』は生き残るゲームだからです。
この作戦にもメリットとデメリットを見てみましょう。
メリット
- 理論と簡単なコツさえ抑えておけば、誰でも上位入賞を狙える
- 試合のレベルが高ければ高いほど安定して順位を上げることができる
回復アイテムの配分やアイテムを収集するスピードさえ抑えておけば、初心者と上級者の結果にほとんど差が生まれません。これは毎回80位ほどで負けてしまうプレイヤーにとってはメリットとなり、毎回安定して10位以内に入ることができるようなプレイヤーにとってはデメリットになります。
「PUBG INVITATIONAL」では非常にアグレッシブなプレイヤーが多く、終盤の人数の減り方が激しかったのもこの作戦が有効であった一因と言えます。
デメリット
- 上位には行けてもドン勝(1位)を取るのはほぼ不可能
- 運要素が強く、安定しない
- この作戦の実行者が増えると順位が下がる
- 決しておもしろくはない
まず、この作戦では必ずパルス外での死亡となるため、ドン勝を取ることは難しいでしょう。誰か一人くらいはパルス内に最後まで残っていますもんね。また、街を取れるか、序盤に倒されないか、アイテムは十分に確保できるか、といった運要素が多く存在します。この作戦をする人が多ければ多いほど順位を挙げにくいこともデメリットですね。そして何より、ただ回復アイテムを集めて回復するだけの30分間はおもしろくはないですよね。
上位入賞を狙うコツ
- エナジードリンクと鎮痛剤は数を見て使用するタイミングを考える
- 応急処置キットと医療用キットはできるだけ最後までとっておく
- 包帯は連打する
- ショートカットキーを使えるとGood
終盤ではスタミナゲージMAXを維持しておきたいため、ドリンク系アイテムを使い始めるタイミングは所持数と要相談ということになります。ドリンク系アイテムに余裕があると包帯を使う時間が短縮でき、足の速さも上がるためアイテム収集効率を上げることができます。
最終盤は包帯では回復量が足りず、その場で応急処置キットを大量に使用して延命することになります。アイテムを収集している段階では包帯を使うようにしましょう。実は包帯は効果が重複しないため、数の効率を考えると包帯を使用して2ゲージ回復してから追加で使用するほうが良いのですが、時間効率を考えると連打が正解になります。
また、動画内では使えていませんが、アイテム使用のショートカットキーを使うことができると効率が上がります。
実際にやってみた
筆者が実際に5試合で検証して映像にまとめました。検証1試合目の映像なので効率が良くない点はご了承ください。
PUBG | パルス無視して上位を狙う「安地外作戦」とは? | EAA
試合結果と反省点
2戦目を除く4戦でマップ北西の「Georgopol」に着地、2戦目も着地後すぐにバイクに乗って向かうことが出来ました。運良く敵プレイヤーに全滅させられることはなく、こちらも1発も撃っていません。殺意が高そうなFPPのNAサーバーで検証したため、他のルールやサーバーで試すと違う結果になることも考えられます。
検証していてもプレイヤーの減りはDUOのほうが圧倒的に早く、単純にアイテムの収集効率も2倍になるためDUOのほうが高い順位になりやすいという結果になりました。もしかしたら、1人でもオートマッチングを切ってDUOやSQUADに参加すればもっと順位を上げられるかもしれません。しかし、チーム戦はより多くのアイテムを必要とするため、どのチームも大きな街に降りやすいという点を注意する必要があります。
アイテムの使い方は5戦もすればかなり慣れました。やはり終盤はスタミナゲージもMAXに近い状態を保っておく必要があります。
また、「Georgopol」の中でも北東川沿いのマンション群は屋上から隣の屋上へ飛び移ることができるため大幅な時間短縮となります。時間を見てそちらの棟に移動するのが良いかもしれません。
PUBG INVITATIONALでの結果
TSM_BreaK選手が倒れた時点でTSMの他のメンバーが生き残っていたため、結果としては無意味に終わってしまいました。公式配信を見ても生存者全員が表示されているわけではないのでキルログからの推測となりますが、もしTSM_BreaK選手がチームの最後の生存者であったならば、チーム順位は6位くらいです。入賞には3試合の全てにおいて高い順位をキープする必要がある「PUBG INVITATIONAL」では特に効果的だと感じました。実際に、TSM_BreaK選手がこの作戦を行った次の試合では、同じような作戦を執るチームが増えていました。
まとめ
今回は、街の移動は無しにして検証しましたが、必ずしも最後までパルスの外にいる必要はありません。意外と第2パルスくらいまでは無理をしてパルス外でアイテム収集を続けても大丈夫ということが分かるはずです。序盤のアイテム収集はドン勝を取るための非常に大きな要素ですので、このような選択肢もあるということを覚えておくと良いかもしれませんね。
もし開発元が今後この作戦を不当であると判断したならば、パルスダメージの増加や一定時間以上パルス内に留まっているプレイヤーの強制デスといった調整が入ると考えられます。大規模な大会でこそ真価を発揮するであろう「安地外作戦」の今後に注目です。
『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』の対象機種はPCで、現在Steamで早期アクセス実施中。
コメント
コメント一覧 (16件)
現状日本人のレーティング一位のPlayerJPはこのスタイルだったな
擁護するつもりはないけど実際に大会であったことだしオリジナルの検証記事としてコピペ記事より有益なんじゃないの?
現状日本人のレーティング一位のPlayerJPはこのスタイルだったな
擁護するつもりはないけど実際に大会であったことだしオリジナルの検証記事としてコピペ記事より有益なんじゃないの?
大会の戦術としてならアリかもしれないけどなぁ
なんでこんなのを記事にしようと思ったんだ...
大会の戦術としてならアリかもしれないけどなぁ
なんでこんなのを記事にしようと思ったんだ...