ベルギーでガチャが“賭博”として違法に、『オーバーウォッチ』『CS:GO』などを名指し

ベルギーでガチャが“賭博”として違法に、『オーバーウォッチ』『CS:GO』などを名指し

『SWBFⅡ』内の全ての課金システムが一時的に停止されたことを皮切りに、海外App Storeにてルートボックスの確率明記が規約に追加されたり、アメリカ・ワシントン州やハワイ州でルートボックスの法規制に対する法案が相次いて提出されたりと話題に事欠かない「ルートボックス」ことガチャ。

今回新たに『オーバーウォッチ』『FIFA18』『CS:GO』のガチャが違法の「賭博」にあたるという声明をベルギーの法務大臣が出し、ゲーム委員会がそれを断定したことが波紋を呼んでいます。

ガチャは違法

Koen Geens法務大臣の声明によると、ベルギーでの賭博は「ゲームの要素において賭けごとが損失と利益に繋がり、確率が関与しているもの」と定義されており、該当のゲームはそれに当たるとしています。

委員会は賭博にあたるということだけではなく、ランダム化された景品を利用して「感情的な利益の見通し」によりプレイヤーを引き込み、プレイヤーが「どのような利益になるかを知らずに、現金で優位性を購入している」ことへの懸念を示し、さらに該当のゲームが特定のアイテムの入手確率を公表していなことにも懸念を表明しています。

ベルギーで『オーバーウォッチ』『FIFA18』『CS:GO』のガチャが賭博として違法に、法務大臣とゲーム委員会が声明

SWBF2は対象外、1億円の罰金と懲役も?

話題の渦中にあった『SWBF2』も対象として調査が行われたものの、最近行われた変更により厳密には賭博に当たらないという評価が下されています。

今回、名前の挙がった3つのタイトルはガチャの削除を行わないとベルギーのゲーム法に違反する犯罪行為を行っていることになり、最大で80万ユーロ(約1億円)の罰金と5年の懲役が、さらに未成年者が関わっている場合はその倍が課される可能性もあります。

Geens法務大臣は迅速な対応を求めている様子ではなく、ガチャを提供している企業と対話を始め、「だれがどこで責任を取るべきか」を見ていきたいとしています。

一方、ゲーム委員会のPeter Naessens会長は「有料のガチャはビデオゲームが知恵比べであることを表明する、無害な構成要素ではない」とし、「プレイヤーは彼らを賭博から保護する対策が行われないまま、誘惑されミスリードされている」と問題を強調しています。

去年の11月頃にGeens法務大臣はヨーロッパでガチャを禁止しようとしていることを発言。ベルギーはそれ以来ガチャ行為に対する調査を行っていましたが、今回の件で『FIFA 18』『Dota 2』『PUBG』『Rocket League』が賭博法に違反しているとされたオランダと同様に、ベルギーでもガチャを違法とする動きが本格化したことになります。

ガチャ問題の今後

欧米諸国で活発になっているガチャ是正ですが、これからも呼応する国が増えていくかもしれません。アクティビジョン・ブリザードでは、昨年2017年にマイクロトランザクション(少額課金)で約40億ドル(約4,366億円)の収益があったことが判明しましたが、是正の対象になることで大幅な収益源となる可能性も予想されます。ルートボックス問題には今後も注目が集まるのは確実と言えます。

Source: ars TECHNICA