『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』における日本コミュニティの独自イベントとして、3月15日にベルサール高田馬場で開催された「R6祭」。コロナウィルスの影響で無観客になったとはいえ、豪華なメンバーが集まり配信も大いに盛り上がっていたこのイベントの模様を、会場の写真とともにお届けします。
「R6祭」開幕!
2月には世界大会「シックス・インビテーショナル2020」が成功を収めた一方で、全リージョンでも指折りの規模を誇る日本の『レインボーシックス シージ』コミュニティを中心に、他とはひと味違うイベントとして開催されたのがこの「レインボーシックスフェスティバル」、通称「R6祭」です。
残念ながら新型コロナウイルスの影響により無観客イベントとなり、内容にも一部変更が加えられました。しかしコスプレイヤーの皆さんや豪華メンバーが集まり、笑いや熱気が絶えることのなかった会場の様子をEAA!!からレポートします。
ALIENWARE ジャパンリーグ チャンピオンシップ FINAL 3位決定戦
- GUTS Gaming vs DetonatioN Gaming
Bo1による3位決定戦の舞台は「銀行」マップとなりました。キャスター陣も指摘していたように、「銀行」は間もなく「テーマパーク」と入れ代わりに競技マップから除外されることもあり、感慨深いシチュエーションでの戦いです。
関係者とメディア陣しかいなかったこともあり、会場ホール内にはプレイ中の選手たちの話し合いやかけ声が大きく響いていました。試合の展開は、まずはオフライン戦にも慣れているであろうGUTS側が4-2とリードして折り返しました。第9ラウンドにはfebarがあと一歩のところでクラッチを決め損なうなど、DNGにもガッツのあるところを見せて追い上げをかけましたが、最終的には7-5でGUTSが勝利、3位入選を決めました。
YuraとSimotukiが実質的なトレード。さらにTonZ1ruがDNGロースターに再加入など、両チームの顔ぶれに変化がありました。しかしそれらが試合にどこまで影響したか、一回のオフラインだけで結論を下すのは難しそうです。ともかく現在プロリーグで2位についているGUTSとしては、CAGを追撃しつつAPACファイナルズ出場を狙ううえで、貴重な勝利体験を積み重ねられたことでしょう。
シージ2019年振り返り・難問だらけの絵心フェスティバル
キャスターの3名に、CYCLOPS Athlete gamingのgatorada、BlackRay、そして令和ゲーミングの017を加え、さまざまな出来事があった2019年のシージ界についておさらいしました。
また、ゲスト選手たちがそれぞれ絵心を発揮して、お題のイラストをその場で描く「絵心フェスティバル」も同時に開催。難問や奇問の数々に苦しめられながらも、シージで鍛えた情報伝達力をイラストにも応用してくれていました。
PS4 国内最強チーム決定戦でまさかのサプライズ
本来この時間は、「PS4 国内最強チーム決定戦」ということで、2月29日のPS4版オンライン大会で勝ち上がった2チーム、To.be.continuedとCainsによる決勝戦か行われるはずでした。しかしJCGの発表によれば、To.be.continuedはマウスの使用を原因とするペナルティが課され出場権が剥奪され、一方でCainsは棄権するといったトラブルが生じた結果、決定戦が始まる前にオンライン戦で3位だったVictory Forceの繰り上げ優勝が決まるという事態になってしまいました。
「決定戦」とはいえ対戦相手がいないため、紹介を終えたFBはそのまま表彰式へ。そこへ突如乱入してきたのは野良連合のオーナーとしておなじみのkizoku氏。急きょVictory Forceは、kizoku氏が率いるPS4国内最強レジェンドチームの挑戦を受けて立つことになりました。
序盤はショットガンを中心にした戦いやナイフ合戦など、お祭り感の漂っていたサプライズ・マッチでした。しかしPS4時代の感覚を取り戻したと思われるGUTS GamingのJJが、持ち前の高い技量を見せて徐々にVictory Force側にプレッシャーを与えると、気楽に見ていたキャスターやスタッフ陣も騒然。エキシビションのはずが、後半は両チームとも本気モードに変わります。
しかし流石に今日まで勝ち上がってきたVictory Force。ここぞという場面ではラウンドを譲らず、見事にレジェンドチームの挑戦を退けることに成功。試合を制し、改めて優勝楯を高く掲げました。
PS4国内最強となったVictory Forceですが、今後はPC版の競技環境に移動して活動を続けていくそうです。いずれは現在のプロリーグチームたちの前に立ちはだかるかもしれません。
クイズフェスティバル
キャスター陣に、野良連合NRGからiZROとVaNiShが加わってのクイズ大会。シージに登場するオペレーターたちについて、どれだけのことを知っているかが問われました。
ふり~だ JAPAN vs Okayama JAPAN
解説にFAV gamingのOdeNMisoを迎え、プロ選手たちによるエキシビション・マッチ「ふり~だ JAPAN vs Okayama JAPAN」が開催されました。
Y5S1で登場したIana(イアナ)とOryx(オリックス)を含む全オペレーターが使用可能で、しかも実装されたばかりの「新オレゴン」が第1マップということで、プロ選手たちが即席チームでどのような戦いを見せてくれるのかに注目が集まりました。
- ふり~だ JAPAN
- CrazyPapiyoN(GUTS)
- febar(DNG)
- 017(令和)
- ChloroForM(FAV)
- Kenki(父ノ背中)
- Okayama JAPAN
- Seeker(令和)
- DustelBox(父ノ背中)
- Lily(GUTS)
- TonZ1ru(DNG)
- shu(FAV)
はっきりと目立っていたのが第2マップ「銀行」におけるOryxの強さ。防衛側で唯一落とし戸を上れるその能力を活かし、ハッチの多い銀行内を縦横無尽に移動する彼への対処にどちらのチームも苦しんでいました。Oryxは同時に盾持ちオペレーターへの解答でもあります。FAVのshuがOryxを使い、同僚ChloroForMのMontagne(モンターニュ)の盾を見事にめくった場面では、ふり~だJAPANの方から「Oryxー!」というものすごい悲鳴が飛んできました。銀行は競技マップから外れてしまいますが、遊撃特化オペレーターであるOryxからは、他の競技マップでも通用するであろう高いポテンシャルを感じました。
モンターニュの天敵現る?#R6祭 pic.twitter.com/8SJlHfsZly
— レインボーシックス公式 (@Rainbow6JP) March 15, 2020
父背のKenkiをはじめ、チームで中心的な役回りができる選手の多いふり~だJAPANの方からは始終笑いが起きていました。しかしOkayama JAPANの方はDustelBoxをはじめ、エキシビションでもクールさを欠かさない好手ぞろいです。第1マップは6-6と引き分けましたが、最終的には「どちらがより負けず嫌いか」で僅差がついたのか、第2マップでは4-7。試合はOkayama JAPANの勝利に終わりました。
試合後に選手の皆さんに話をうかがったところ、新オレゴンについては以下のような感想をいただきました。
CrazyPapiyoN: 1階のホール・キッチン守りが意外と攻めづらい。壁がいっぱいあって射線もあるので攻撃有利かなと思ったんですけど、意外に攻めづらくてこれは強い拠点なんじゃないかなと思いました。
ChloroForM: 地下は最初は(バンカー側を)閉め切った補強の仕方をしていたんですけど、相手に攻めを通されてからは、開通して前目の守り方にしたところ、こっちなら意外と守れそうかな、と。これなら反対側(S側階段と冷凍庫側)を攻められても対応できると思いました。
新オレゴンはまだ研究が始まったばかり。そして暴れまわっていたOryxについても、両選手ともに「ロックができない」と口をそろえて評価していました。
プレイヤーの皆さんにも、まだまだこれから時間をかけて、自分たちなりの新オレゴンの戦い方、新オペレーターへの対策などを模索してもらう必要がありそうです。
コスプレランウェイ
無観客イベントですが「コスプレランウェイ」は開催するということで、多くのコスプレイヤーの方々が会場に訪れていました。ホール手前のエリアでも、記者から写真を求められると快くポーズを決め、細かいところまで作り込まれた服装や装備品を披露してくれました。北米のコスプレイベントだと「素材に関わらずモデルガンは持ち込み禁止」であることが多いのですが、日本のイベントでは皆さんそれぞれ実物大のアサルトライフルなどを持ち込めたこともあり、「R6祭」ならではの一枚が数多く誕生しました。
✨レインボーシックス シージ フェスティバル✨
コスプレランウェイに参加していただいた素敵なオペレーターを紹介?
??参加していただきありがとうございました??
アーカイブはこちら⬇️https://t.co/rGTgRgDxL8 pic.twitter.com/Y2TkQeckHb— レインボーシックス公式 (@Rainbow6JP) March 15, 2020
公式ツイッターには、全コスプレイヤーのアーカイブが掲載されています。
朝9時半から夜20時までという長丁場なイベントながら、個性豊かなシージコミュの人々による楽しい催しの数々が用意されていたため、時間が過ぎるのもあっという間に感じられました。新設される「APAC NORTH」に関する発表があった後は、いよいよジャパンリーグ決勝戦。野良連合NRGとCAGの、日本一のチームの座をかけた戦いが始まります。
『レインボーシックス シージ』の発売日は2015年12月10日で、対象機種はPS4、Xbox One、PC。
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Source: R6祭公式サイト
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