『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』の競技シーンではシーズン11後半戦が進行中です。前回の「BDS対Chaos」の試合分析に引き続き、今回も競技シーンのマッププールに加わったばかりの「テーマパーク」における、プロチームの小技や戦術をチェックしていきたいと思います。
VOID EDGEセットの迷彩効果
Evil Geniuses vs. Team Reciprocity - Theme Park - Rainbow Six Pro League - Season XI - NA
NAリージョンのプロリーグ・シーズン11から、最新の試合である「Evil Geniuses(EG)対Team Reciprocity(REC)」の一戦を見ていきます。
試合自体は6-6で引き分け。どちらも防衛を4つ、攻撃を2つ取っていました。
まず全体的に気になったのがREC側の服装です。攻撃・防衛ともに、全員が最新のシーズン迷彩である「VOID EDGEセット」でユニフォームを固めていました。EG側もModiggaやSpadesがVOID EDGE迷彩だったようです。
迷彩と聞いて思い出すのが、イヤー3シーズン4「オペレーション・ウインドバスティオン」で販売されたシーズン迷彩です。この「ウインドバスティオン」バンドルは実際に迷彩効果があると話題になり、当時のプロリーグではチーム全員がこの服装で固めている試合も見られました。しかしシージのようなゲームでは、視認性が極端に悪いアイテムは競技性を損なうと判断されたのか、現在ESL公式戦では使用禁止となっています。(国内外を問わず、大会で使えないスキンなどについての情報は、各大会の開催企業のルールブックをご参照ください。)
さて、「VOID EDGEセット」には迷彩効果があるのでしょうか。他の試合を確認してみると、RECは前節のeUnitedとの試合でもLaXinG以外がこの服装でした。また他のチームをうかがうと、「シックス・インビテーショナル2020」の優勝チームSpacestation Gamingも、前節は3人が、今節は全員が「VOID EDGEセット」でした。
このシーズン限定セットはまとめて買っても5000R6クレジット以上しますが、迷彩効果について検証してみたいという方は、一度お試しになってみてはいかがでしょうか。競技シーンではレギュレーションの変更によって将来的に使用できなくなる可能性があるため、大会への参加を検討している方々はその点ご留意ください。
1階武器庫・謁見室について
「最も防衛有利」と言われている一方で、前節EUでの「BDS対Chaos」の試合では、BDSはこの武器庫・謁見室を一度もピックしませんでした。キャスターのKiXSTArは「ここを守るのが苦手だという人もいるのは知ってる」と賛否両論あることに触れつつ、「ここ(武器庫・謁見室)がもっとも守りやすく、もっとも理想的なボム位置だ」と私見を述べていました。どのボム位置がもっとも防衛有利かについては、まだまだ議論が続きそうです。
試合ではRECが3rdピックに使用していました。EG側は2階を確保し、突き下げを行い、さらに1階E側の補強壁を開けるところまでは成功しましたが、W側のトイレなどに隠れていた遊撃に戦力を削られて詰めの段階がうまくいかず、最終的に時間が足りなくなってラウンドを落としていました。
攻防の小技紹介
防衛側の小技。宿舎の壊せない机を活用し、コントロール室をロングでチェックするというもの。マップの反対側から撃たれ、初見の相手は戸惑うこと請け合いです。
こちらは攻撃の小技。2階オフィスから1階武器庫への突き下げポジで、武器庫内のこもりやすい場所を露出させられます。
こちらは1階守りの射線。バレルルームからアーケード側の階段を下りてくる敵を捉えられます。
カフェ側が入りにくいこともあってか、攻撃側は今のところ、ほとんどがE側に人数をかけた形になっています。壁の足元に穴を開けたり、ドア付近にMozzie(モジー)のペストランチャーを置いたりしておくと、多少なり時間稼ぎができそうです。
また、1階N側を防衛する場合は、やはり階段付近のトイレからのミリ見が強いようです。
ヴァルカメ・ポジション
nvKがIQで発見したヴァルカメ(サイト内)。王冠のような構造物の先端にくっついています。いろいろと試してみたところ、ツノの場所は異なりますが、窓縁まで密着してから、奥にある建物の爪のような部分にサイトを合わせて投げるのが最も簡単でした。
研究所・倉庫を1階で広く守る戦い方
前回「BDS対Chaos」の試合では、「2階の有効な突き下げポジに攻撃側がアクセスしやすく、防衛側が守りにくい」という評価が下ったこのボム位置ですが、RECは謁見室まで広がって迎え撃つという形を見せていました。これなら2階から突き下げて拠点にこもっている敵を削ろうとしても、1階に降りてから遊撃への対処を強いる形にできます。
ドラゴン階段前に堂々とアーマーパネルを張り、横の壁を補強しています。キャスター陣は「カジュアルで見るやつだ」と苦笑していましたが、目的が研究所守りのための時間稼ぎとなると、攻撃するEG側もやや戸惑った模様。防衛側としては、たとえ少しずつラインを下げられても、バレルルームや研究所の奥から重要な進行ルートをロングで押さえられるようです。
2階については、Goyo(ゴヨ)に頼って中央廊下を軸に広く守りながら戦う形がよく見られるようになってきました。一方で1階についてですが、「武器庫・謁見室」は手順は踏めても時間が足りなくなってしまう展開が目立ち、また「研究所・倉庫」についてはまだまだ多くのバリエーションを開拓する余地がありそうです。みなさんもテーマパークの効果的な攻め方や守り方など、BANオペレーターのパターンも含めて、自分たちなりの戦略を考案してみてください。
https://fpsjp.net/archives/354037
https://fpsjp.net/archives/347110
『レインボーシックス シージ』の発売日は2015年12月10日で、対象機種はPS4、Xbox One、PC。
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Source: Rainbow Six Esportsチャンネル
コメント
コメント一覧 (4件)
マイナー雑魚...????
シージ初心者かなんか?
なんでこんなマイナー雑魚チーム取り上げてんだ?
また金でも貰ったんか
マイナーでも雑魚チームでもないぞ
有名選手も多くいる実力あるチーム同士な上に単に大会マップとしてまだこのマップはEU、NA合わせてで2回しか試合が行われてないってだけ
ランク勢からしたらどこ補強したらいいのかとか立ち回りが知れるからありがたい記事だよ