レインボーシックス シージ：野良連合がシージ部門4選手と契約終了、APAC Northのライセンスはどうなる？

Ubisoftの『Rainbow Six Siege（レインボーシックス　シージ）』ではイヤー5最後のシーズン「オペレーション・ネオンドーン」が進行しています。

競技シーンでは、長らく日本のシージ界をけん引してきたチーム「野良連合」が、4名の選手との契約満了を発表しました。

野良連合が所属4選手と契約終了

シージ競技シーンには2017年から参加し、世界大会「シックスインビテーショナル2019」ではベスト4の成績をおさめるなど、シージ界の黎明期から日本勢の旗持ちを担ってきた野良連合に転機が訪れています。

【報告】
papilia選手（@papilia8121 ）
Yoshingo選手（@YoshiNNGO ）
Candy選手（@CandyZeppeli ）
Simotuki選手（@Simotuki_R6 ）
4名が野良連合を脱退致します。
各選手野良連合へ多大なる貢献をして下さった選手です。
本当にありがとうございました。
今後の選手の、ご活躍をお祈り申し上げます。

— 野良連合(Nora-Rengo) (@norarengou) January 15, 2021

1月16日、野良連合は公式Twitterにおいて選手の脱退を発表。現在のチーム最古参プレイヤーPapilia選手、旧プロリーグ・シーズン9より加入したYoshingo選手、2020年APAC Northスタートとともにチームに戻ったSimotuki選手、そして2020年の入れ替え戦を前にSengoku Gamingを経由して再びロースターとなったCandy選手の4名がチームを去ることになりました。

シージ部門に残っているロースターはSouLBoi選手のみです。同選手が中心となってシージ部門を再編するのか、それともSouLBoi選手もチームを去る予定で、何らかの事情で発表が遅れているのか。2つの可能性があり憶測を呼んでいますが、具体的な発表はまだありません。

新チームへの移籍か

昨年12月末をもちまして野良連合との契約を終了、脱退致しました。
野良連合に入ってから貴重な経験をさせて頂き感謝しております。
今後の活動につきましては、皆様にお伝えできる時に改めてご報告させて頂きます。
少しお待たせしてしまうかもしれませんが、これからも応援して頂けると嬉しいです。 https://t.co/qVBprWlDd3

— Papilia (@papilia8121) January 15, 2021

選手たちもそれぞれ、Twitter上でこの件を発表しています。脱退の理由は期間満了に伴う契約終了であり、Papilia選手のツイートからは、今後の活動について既にある程度方向性が決まっていることがうかがえます。

4人とも同じ新チームへ移籍するのか。それとも別の道を歩むのか。シージ以外のタイトルへ移るのか。可能性は多岐にわたり選手たちのファンは気を揉んでいますが、正式な発表が出される日を待ちたいところです。

APAC Northのライセンスは？

一方、ロースターから4名を失った野良連合のAPAC North 2021年シーズンはどうなるのでしょうか。これには3つの可能性があります。

• 新ロースターを獲得してAPAC North 2021年シーズンに参加
• ロースターと一緒にAPAC Northのライセンスを新チームに譲渡
• ライセンス喪失（エヴァ:e昇格？）

野良連合は2020年に行われた入れ替え戦でエヴア:eに勝利し、現在はAPAC North 2021年シーズンへの出場資格を保持している状態です。

しかしグローバルルールブックによると、もしシックスインビテーショナル終了後のオフシーズンに新ロースターを獲得するのであれば、チームを構成する選手のうち最低2名はAPAC North（もしくは他の3つのリージョン）の2020年シーズンに出場していた選手、もしくは2021年シーズンの出場資格を持っている選手でなければならないようです（「4.4.4.2 Off-Season Transfers」参照）。

次に、野良連合が他のチームにライセンスを譲渡する場合は、ライセンスを受領する側のチームは、少なくとも次の移籍可能期間までは元野良連合ロースターを保持し続ける必要があるようです（「3.1.3 License transfer or exchange」参照）。このケースだと、現在は野良連合に残っているSouLBoi選手も一緒に移籍となるでしょう。

また、ライセンスを譲渡しないままオフシーズンを終えた場合、野良連合には2021年シーズンのライセンス資格を満たさなくなるため、APAC Northに空席が生じる可能性もあります（発行されたライセンスはその年のシーズンのみ有効で、オフシーズンの再審査でチームに問題がなければ、次のシーズン分のライセンスとして更新される）。

しかし、2020年のAPAC Northランキング下位4チームに日本のチームがいなければ、そもそも日本では入れ替え戦が行われないので（「2.5.2.2.1 Sub-divisions for APAC North」参照）、野良連合がランキングから消えて入れ替え戦が無効となりエヴァ:eが繰り上げ昇格する可能性も考えられます。

果たして野良連合と元選手たちは、今後どのように競技シーンに関わっていくのでしょうか。フォーマットの刷新など大きな動きがあった2020年ですが、2021年も引き続き目が離せない展開が続きそうです。

Source: Twitter