Ubisoftの『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』国内eスポーツ競技シーンでは、プロ10チームによるリーグ戦「RJL 2022」が進行中です。この記事ではそのうちDAY5とDAY6の結果をお届けします。
「RJL 2022」シーズン1が進行中
『レインボーシックス シージ』eスポーツ競技シーンにおける日本国内プロリーグRJL(Rainbow Six Japan League)が進行中。プロ10チームが日本チャンピオンの座を巡って激闘を繰り広げます。
配信ログはX-MOMENTのYouTubeチャンネルよりご視聴いただけます。
- DAY5結果
- SCARZ vs Sengoku Gaming:7-8
- DONUTS USG vs CYCLOPS athlete gaming:1-7
- FNATIC vs FAV gaming:4-7
- Crest Gaming Lst vs PSG Esports:7-4
- IGZIST vs REJECT:4-7
- DAY6結果
- Sengoku Gaming vs CYCLOPS athlete gaming:5-7
- SCARZ vs FAV gaming:8-6
- Crest Gaming Lst vs REJECT:8-7
- FNATIC vs IGZIST:7-2
- DONUTS USG vs PSG Esports:8-7
因縁の対決CAG vs USG
RJLシーズン1も折り返し地点を迎え、DAY5はSCARZとSengoku Gamingによる「カフェ」での対戦からスタートしました。今シーズンまず1勝が欲しいSengokuは、ガジェット対策を軸にしたSCARZの構成に対し、ピックに変化をつけながらさまざまな攻撃を仕掛けますが、スコアは3-3と拮抗して攻防交代します。
その後、先にマッチポイントを取ったSCARZに対し、Sengokuはタイムアウトを実施後からはMira(ミラ)を持ち込むなどして的確に作戦修正を成功させます。7-7と大接戦になったこの試合は、最終ラウンドでも重要エリアをめぐって優劣が二転三転する乱戦となりましたが、最後はSengokuのvosaiq選手のキルで決着し7-8。SengokuがRJLで貴重な初勝利を飾りました
DAY5で注目を集めたのはCAGとUSGのマッチアップでした。USGの優勝で終わった昨秋の全国大会「RJC」グランドファイナル以来の公式戦です。
「オレゴン」で攻撃から入ったCAGは、USGの遊撃をカバー不可能なスピードで巧みに削りつつ、パーフェクトラウンドでスタートを切ると、その後もNokk(ヌック)やYing(イン)など尖ったピックとドローニングを組み合わせ、USGを後手に回し続けます。
第4ラウンドの地下への攻撃では、Glaz(グラズ)をピックしたAnitun選手が一人でUSGの防衛網を壊滅させるエースを達成すると、さらに第5ラウンドでは、劣勢の局面からディフューザーを持って敵の背後に向かったAyagator選手の立ち回りが刺さるなどして、CAGは攻撃を0-6のストレートでしめくくります。
防衛では、最初の地下守りを落としたCAGでたが、第8ラウンドでは早めのエントリー勝負を試みてきたUSGを個別に対処することに成功します。終わってみれば7-1という大差をつけて、CAGは昨年のリーグ無敗チャンピオンとしての実力を、対戦相手はもちろん視聴者にも見せつける形で暫定首位を奪取しました。
第3試合。FAVとFANATICの戦いは「銀行」で行われました。FAVは広いマップでもじっくり重要ポイントを確保してディフューザー設置を目指し、まずは3ラウンド連続で攻撃成功。4-2で攻防交代します。防衛では、「銀行」の重要射線と相性の良いOsa(オサ)を出してきたFNATICの狙いを砕くことに成功。7-3で堂々と勝利を飾りました。
「山荘」で行われたLst対PSGの試合では、防衛からスタートし広く遊撃に出たLstに対し、PSGも遊撃対策ができるDokkaebi(トッケビ)とLion(ライオン)のセットで対処し、スコア3-3で折り返します。後半からは、攻撃に回ったLstがパーフェクトラウンドも挟みながら先にマッチポイントを獲得します。お互いの作戦にじっくり対処し合う難しい試合展開でしたが、最後はLstがPSGのバー・娯楽防衛を崩し、7-4でどうにか勝利を得ました。
IGZISTとREJECTは「山荘」で対決。防衛スタートしたREJECTでしたが、IGZISTの攻勢にやりづらさを感じてか、早めのタイムアウトを経て、Solty選手がPulse(パルス)で相手の手の内を探ろうとします。これに対してIGZISTはEkus選手のMontagne(モンターニュ)を出し、視認されてもお構いなしに押し込める戦法で相手を苦しめます。
前半は4-2とIGZISTがリードを得ましたが、攻防が後退してからはREJECTが逆襲を開始します。第9ラウンドではtadaNiki選手がクラッチで魅せ、第10ラウンドではパーフェクトラウンドでマッチポイントへ。IGZISTはタイムアウトを取りますが、REJECTは逆転のきっかけを与えず、そのまま攻撃ラウンドをすべて取り切って4-7でこの試合を制しました。
1日3度のオーバータイム
DAY6では「クラブハウス」を舞台に、Sengoku対CAGの対決からスタートしました。CAGは開始早々にGatorada選手がCaveira(カヴェイラ)を使って尋問を成功させるも、この日はSGの準備が良く、CAGの遊撃手であるBlackRay選手を6ラウンドで1キルに封じるなど攻撃を立て続けに通し、5-1とリードして防衛に回ります。
一方で攻撃に回ってからのCAGも、オーソドックスな攻めの合間にGatorada選手が早いエントリーで相手の意表を突くなど、意外性のある動きを挟む戦略でSengokuをかく乱します。5-1から一気に5-5まで追いつくと、そのまま大逆転で5-7の勝利。DAY1こそ敗れてリーグ連勝記録の数え直しとなったCAGでしたが、暫定首位を確保し、チーム全体としての練度の高さを改めて見せつけました。
この日の他の試合を見ていくと、SCARZ対FAVでは、序盤はSCARZが情報収集能力を活かした的確な攻めで4-2とリードしますが、FAVも追いついてオーバータイムへ。しかしSCARZはDAY5の反省会とばかりに、この日は8-6で勝ちきることに成功しました。
「カフェ」で行われたLstとREJECTの試合では、先にLstがマッチポイントを獲得したものの、REJECTが追いついて2試合連続でオーバータイムの接戦へ。7-7のフルラウンドに突入したこの試合でしたが、最後はLstのEclair選手が下階から天井越しに敵を撃ち抜く好プレイで8-7。Lstを今季4勝目に導きました。
FNATICとIGZISTの試合では、まずIGZISTがMaverick(マーヴェリック)をBANして手の内のあることを宣言しましたが、FNATICは相手チームからの問いかけに対して丁寧に回答を出し、7-2の大差でIGZISTを退けます。
DAY6最後の試合はUSG対PSGで、「山荘」を舞台に行われました。3ラウンド連取され0-3と、序盤は対策されたUSGでしたが、この日はRento選手が、第8ラウンドで1v4の状況からディフューザー設置を辛うじて阻止する気迫のプレイを見せ、4-4と追いつきます。対するPSGも都度対応し、試合はこの日3回目のオーバータイムへともつれこみましたが、最後はこの日ずっと気持ちの入った立ち回りを見せていたPerro選手のクワッドキルにより、8-7でゲームセット。勝利したUSGは連敗を回避し、全体5位で首位争いを継続します。
次回は4月16日~17日
シーズン1の順位争いは、1位のCAGが14ポイントで頭一つ抜けている他は、2位のFNATICから6位のFAVまでほぼ横並び。次回DAY7とDAY8の結果次第で、さまざまに変化しうる予想不可能の構図となっています。
注目は順位の近いUSG vs Lstの一戦。息をのむ好勝負が続いたこともあり、全体では混戦模様の今季RJLですが、この2チームの若手選手たちは激戦の中でどのように成長していくのでしょうか。ここまで紆余曲折を経てきた両チームの、次週への取り組みに注目です。 「RJL 2022」シーズン1DAY6は、4月16日に開催されます。X-MOMENT公式チャンネルでぜひご視聴ください。
Source: X-MOMENT
コメント