Ubisoftの『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』国内eスポーツ競技シーンでは、プロ10チームによるリーグ戦「RJL 2022」が進行中です。この記事ではそのうちDAY3とDAY4の結果をお届けします。
「RJL 2022」シーズン1が進行中
『レインボーシックス シージ』eスポーツ競技シーンにおける日本国内プロリーグRJL(Rainbow Six Japan League)が進行中。プロ10チームが日本チャンピオンの座を巡って激闘を繰り広げます。
配信ログはX-MOMENTのYouTubeチャンネルよりご視聴いただけます。
- DAY3結果
- PSG Esports vs CYCLOPS athlete gaming:4-7
- Crest Gaming Lst vs SCARZ:7-3
- IGZIST vs Sengoku Gaming:7-3
- FAV gaming vs REJECT:5-7
- FNATIC vs DONUTS USG:5-7
- DAY4結果
- Crest Gaming Lst vs CYCLOPS athlete gaming:7-8
- PSG Esports vs REJECT :7-5
- DONUTS USG vs SCARZ:4-7
- IGZIST vs FAV gaming :3-7
- FNATIC vs Sengoku Gaming:7-2
DAY3ではUSGが3連勝達成
DAY3の第1試合では、CAGとPSGが「クラブハウス」で初対面となりました。リーグ戦でまず1勝が欲しいPSGは、CAGの得意戦法の1つであるMontagne(モンターニュ)によるプッシュに対し、数少ないアンチピックであるOryx(オリックス)を出して準備のあるところを見せると、さらにガンファイトで拮抗して4-2でリードすることに成功します。
その後も随所でカバー合戦が続くタイトな展開となりましたが、やはり細かいところではCAGが情報面の優位性と立ち回りの巧みさを活かしており、最終盤でラウンドを取らせないしっかりとした守りを見せます。結局防衛ではCAGの方が完封に成功し、4-7で勝利。PSGの待望の初勝利3ポイントは持ち越しとなりました。
昨年からチームメンバーが複数変わり、今季調子の良いLstは、SCARZと「ヴィラ」で対戦します。乱戦でも崩れない地力と、意外な射線を活用するLstが2-0で序盤をリードしますが、SCARZも徐々に対応し、LuA選手のエントリーの上手さを活かすなど、自分たちから仕掛け始めます。
しかし9ラウンド目、LstはWh1skey選手のCastle(キャッスル)でアーマーパネルを後張りするという妙手を見せて、6-3と先マッチポイントに到達すると、最終ラウンドでも再びWh1skey選手がエースを決めます。彼は試合の主役となり、7-3でLstが堂々勝利。2連勝中だったSCARZにブレーキをかけることに成功しました。
第3試合は、共に勝利が欲しいIGZISTとSengokuの「オレゴン」での対決となりました。Sengokuは広く守る防衛で相手を翻弄しますが、IGZISTもその遊撃術に徐々に対応し始め、3-3で攻防を交代します。
防衛に回ってからのIGZISTは、チーム全体で積極的な射線を作って迎え撃ち、中でもReira選手は強気に立ち回ってキルを量産していきます。この防衛戦略はうまくSengoku側の時間を浪費させることにもつながり、試合後半を支配できたIGZISTが、7-3で今季初勝利を飾りました。
FAVとREJECTの第4試合では、まず情報を集めながら堅実に押そうとするFAVに対し、REJECTはTake選手が果敢なガンファイトを挑み3-0と連取します。REJECTはその後も柔軟に作戦を変更して引き出しの多さを見せ、FAVに対応を迫り続けて5-1で攻防を交代します。
FAVも防衛に回ってからは、重要エリアをチームワークでしっかり固めつつ、6-5まで一気に寄せます。しかし最終盤ではやはりTake選手がきっかけを作り、このラウンドでパーフェクトを達成したREJECTが7-5で勝利をおさめました。
2連勝チーム同士の激突となった第5試合、FNATIC vs USGの一戦は「カフェ」で行われました。FNATICはより素早くなった情報収集テクニックを駆使し序盤のラウンドを次々に取っていくと、選手たちが個々のタイミングで優れた立ち回りを見せてくるUSGに対しても、Lily選手が力技の3v1クラッチで解決して3-1とします。
しかし攻防交代後はUSGも食らいつき、4-4と膠着状態になると、第9ラウンドではチーム全体の意外性のある動きに合わせたPerro選手の活躍でパーフェクトラウンドを達成。FNATICにタイムアウトを取らせます。その後もPerro選手のスニークインが刺さるなどして5-7。USGはこの日の勝利により、DAY3終了時点で唯一の単独首位に躍り出ることに成功しました。
順位が一気に動いたDAY4
DAY4はCAG vs Lstからスタート。使用マップは「テーマパーク」でした。Lstはマップの構造を活かした広めの防衛でCAGのエントリーを咎めつつ、4-2でリードして攻防交代。先にマッチポイントを獲得することに成功します。
しかし今度は防衛で自由に立ち回るCAGのBlackRay選手やAnitun選手によってあと1ラウンドでの勝利を阻まれ、6-6でオーバータイムに追い込まれると、最終ラウンドではAnitun選手が緊迫の1v1を制し、激闘は7-8でCAGに軍配が上がりました。
まず1勝が欲しいPSGは「クラブハウス」でREJECTと対戦。5-3となった局面でタイムアウトを取ったREJECTは、Solty選手のMontagneで押し込む手を探りますが、PSGは時間を味方にする戦術で拠点内を守り切り、先に6-3とマッチポイントに到達します。続く地下と2階金庫監視防衛こそREJECTに破られましたが、第12ラウンドではDEELO選手やOcohl選手ら、チーム全体でそれぞれ時間切れまで耐え抜き、最終スコア7-5でRJL初勝利。3ポイントを獲得しました。
注目の対戦となったUSG vs SCARZのマップは「銀行」が選ばれました。拮抗して3対3で攻防交代した後、USGが地下へのラッシュを通して4-4としますが、SCARZが4-6で先にマッチポイントに到達します。この日はキャプテンのPyon選手が随所でUSGに対しリードを作る活躍を見せ、最終ラウンドではWqsyo1選手もディフューザー設置をめぐる駆け引きを制し、4-7でSCARZがUSGを下すことに成功しました。
FAV vs IGZISTは「山荘」を舞台に行われました。DAY3で組織力の成長を見せてSengokuを下したIGZISTに対し、攻撃からスタートしたFAVは、撃ち合いの冴えで大量キルを獲得したShiN選手に導かれ、5-1とリードして攻防交代。防衛ではNo2選手の冷静なハイドも刺さり、IGZISTを7-3で封じることに成功しました。
この日の最終戦は、DAY3で惜しくもUSGに屈したFNATICと、1勝目を確保したいSengokuの「クラブハウス」での試合となりました。防衛でFNATICはSengoku側の意図をしっかり阻んで4-2で交代すると、攻撃では一気に3連取して7-2。終わってみると大差をつけての勝利となりました。
次回は4月9日~10日
RJL 2022はまだまだ序盤戦です。現在は4チームが3勝1敗で並んでいますが、タイブレークルールによりFNATICが暫定首位に立っています。反対に、1勝目が遠く暫定最下位に沈んでいるSengokuは、次週のDAY5で3位のSCARZと対戦。ここからの挽回を図りたいところです。
「RJL 2022」シーズン1DAY5は、4月9日に開催されます。大注目は第2試合のUSG vs CAG。昨年秋のJapan Championshipグランドファイナル以来の公式戦となります。首位のFNATICロースターは(所属チームは代わりましたが)FAVとの伝統の一戦を迎えます。さらに、DAY3までの勢いを一旦取り戻したいLstと、2勝目を目指すPSGとの一戦や、9位からの浮上を図るIGZISTと、着実に磨きのかかるREJECTとの一戦にも注目です。RJLの試合は、X-MOMENT公式チャンネルでぜひご視聴ください。
Source: X-MOMENT
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