ActivisionおよびInfinity WardのCoDシリーズ最新作『Call of Duty : Modern Warfare ll (コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア 2/ MWll)』では次々に新情報が明らかになっていますが、6月10日さらに新たな詳細として、マルチプレイヤーモードに『CoD:V』のようなマップ破壊要素がないことが明言されました。
『CoD:MWll』マルチに「マップ破壊要素」なし
現在「シーズン3リローデッド」が進行中の『CoD:ヴァンガード』には、リリース時から強調されていた特徴として、マップの破壊要素があります。これは戦闘を通じて建造物の壁や戸口などが壊れることでリアリティが増すと同時に、壊れた部分が新たな射線となり、戦いに変化をもたらす効果が期待されました。
一方で、10月28日発売予定の新作『CoD:MWll』では、キャンペーンでは大規模な破壊表現が見られるそうですが、マルチプレイヤーモードにはマップの破壊要素は無いことが、VentureBeatとの開発スタッフインタビューを通して明らかになっています。
質問「ドリルチャージ(※新装備品。建物の壁やビークルの車体にドリルを設置して穴を開け、反対側に爆発物を撃ち込む)が導入されるとのことですが、マップに破壊要素を入れることは考えているのでしょうか?」
マルチのデザインディレクターGeoffrey Smith氏「ありません。私たちは破壊要素は手がけていません。マップ全体にわたって大規模にそのようにことをしている余裕がないんです(中略)。できる限りのことをやっていますが、(破壊表現は)ダメージとして表現した方が良いでしょう。ダメージを見せ、摩耗を見せ、実際に構造物の破片を飛び散らせることなしに、何が起こったかを見せるんです」
プレイヤーは歓迎ムード
Redditユーザーの反応を見てみると、『CoD:V』のマップ破壊要素に不満だったプレイヤーは歓迎しているようです。
CoDにおけるマップ破壊の是非については、Ubisoftの『レインボーシックス シージ』との比較が多く見られます。シージにはマップ内の破壊可能な壁や床を戦術に活用できるギミックがあり、かつては小さなのぞき穴を開けて、やって来る敵を一方的に撃つ、いわゆる弾痕ピークという小技もありました(参考映像。映像は過去のビルドのもので、現在この小技はできないように修正されています)。
CoDのマルチの場合、シージとは異なりリスポーンするモードがほとんどで、プレイヤー全員でマップ内を駆け回るような状況も多いため、「書いてあることは素晴らしく思えるが、競技性のあるマルチで行なうとなるとバランスは悪夢的」と指摘されているように、ゲーム性とはうまく噛み合っていなかったようです。
マップ破壊といえば他にも、大規模なマップを使って最大128人の戦争ゲーム体験ができるEAの『バトルフィールド』シリーズとの比較も見られますが、こちらはビークルも入り乱れて展開が大味になることもあり、マップ破壊要素のバランスへの影響はそれほど気にされていないようです。
『CoD:MWll』では、「進化とイノベーションはシンプルか。複雑にし過ぎていないか」を大切にしていることがキャンペーンモードの概要解説でも述べられており、『CoD:V』で導入されたマップの破壊要素も、こうしたシンプルさとリアリティのバランスの都合からカットされたのかもしれません。
『CoD:MWⅡ』関連記事まとめ
- CoD:MWII 通常版と秘蔵版の違い
- CoD:MWII キャンペーン概要
- CoD:MWII マルチプレイヤー概要
- 進化したFPSバトロワ『ウォーゾーン2.0』発表
- CoD:MWII 登場武器とその実銃モデル計23種+α
- CoD:MWII PC版はSteamでもリリース
- CoD:MWll オープンベータ実施確定
- タイトル:Call of Duty: Modern Warfare ll(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア Ⅱ)
- 発売日:2022年10月28日
- 対象機種:PS5/PS4, Xbox X|S/Xbox One, PC(Battle.net / Steam)
Source: VentureBeat, Reddit
コメント
コメント一覧 (12件)
逆にマルチしか興味ないんよな。
残念だな…
キャンペーンの素晴らしさが分からないとは
出直してきな