Respawn Entertainmentの『Apex Legends(エーペックスレジェンズ)』では期間限定で「外伝」イベントが開催中。プレイヤーにはどんな時でもマナーの順守が求められますが、海外では「自分の味方を屈伸煽りして大会からBANされた」というチームをめぐって、興味深い議論が巻き起こっています。
繰り返されるバッドマナー議論
オンラインFPSなどの対戦型ゲームでは、時々バッドマナーが問題になります。テキストチャットやボイスチャットで相手を不快にさせる言葉を使うことはもちろん、いわゆる「屈伸煽り」や「死体撃ち」など、言葉を介さないキャラクターの動作で相手を不快にさせることも、バッドマナーの一例として挙げられます。
マナーの話といえば、つい先日も日本のTwitterで「死体撃ち」がトレンド入りしていました。これは『ヴァロラント』のeスポーツ国際大会VCTでの一幕が発端とされていますが、ここからVCT視聴者以外のTwitterユーザーも巻き込んで、ゲーム内でのマナーをめぐるさまざまな意見が見られました。
海外では許される?
問題を難しくしているのはこうした行為への線引きで、「それはバッドマナーではなく、単なる挨拶」、「自分はそのくらいバッドマナーとは思わないので、いちいち騒ぐべきではない」といった反対意見がよく見られます。もちろんそれぞれに言い分があって然るべきでしょう。
その他にも、バッドマナー(とされている行為)を擁護する立場からよく見られるのが「海外ではそのくらい普通(だから許されるべき)」という主張です。死体撃ちでもティーバッキングでも、確かに日本ほど気にする人は少ない印象をお持ちの方は多いでしょう。
では実際のところ、「海外では許される」のでしょうか。日本のゲーミングコミュニティが「死体撃ち」の議論で盛り上がっていたちょうどその頃、海外のエーペックスコミュニティでは、もう1つの典型的なバッドマナー行為である「ティーバッグ(屈伸煽り)」に関して、驚きの騒動が起きていました。
味方に屈伸煽りで永久BAN
海外エーペックスコミュニティで不満のツイートをしているのは、ランクマッチでは8回のプレデターを経験し、競技シーンでも戦っているDilly氏です。
彼は先日Fate Legionが主催するトーナメントに出場し善戦していたのですが、そこで戦闘中に倒された自分の味方のデスボックスに向かって「屈伸」している姿を運営側にとがめられ、彼だけでなくチーム全体がトーナメントから永久BANされるという重い処罰を受けていました。
「屈伸をしたのは味方のデスボックスです」と抗議するDilly氏でしたが、Fate Legion側は「たとえ味方だろうと屈伸行為はスポーツマンシップに反している」という旨の説明をし、抗議を受け付けませんでした。
味方への屈伸(それもデスボックスに向けて)によってチーム全体が永久BANされるのは、さすがに海外でも普通のことではなかったようで、納得のいかないDilly氏は大会後にTwitterで以下のように反論をしています。
- Dilly氏の主張:
- 害悪行為全般に関して何のルールも明記されていなかった
- 明記されていないルールをでっち上げるのはプロフェッショナルではない
- でっち上げたルールでチーム全体を永久出禁にするのは競技的ジョークである
- 仮に警告か何かがあったとしても、自分一人を永久出禁にすればいい話である
- 味方への屈伸はどう見ても害悪行為ではないため、自分はこのルールに従うつもりはない
争点はマナーから「スポーツマンシップ」へ?
「味方への屈伸煽りも禁止」というのがFate Legion側の判断ですが、チーム全体が大会から永久BANされるという強烈な処罰には議論の余地がありそうです。
Dilly氏はその後も、自分の擁護に回ってくれている(と解釈できる)人々の発言をリツイートしていますが、その中には北米のプロeスポーツ競技団体であるSpacestation Gamingのツイートも含まれます。
今回の出来事からは、昨今のeスポーツ競技シーンの盛り上がりもあって、プレイヤー同士の「マナー」の領域を越えて、スポーツマンシップに則っているかという視点がますます重視されていることが察せられます。Fate Legion主催のトーナメントとVCTとでは規模もゲームタイトルも異なりますが、先日のVCTでの一件も、eスポーツの発展に伴って、いずれは咎められるのようになるのかもしれません。
こうなると、そもそもプロスポーツとしてのゲームに興味が無いプレイヤー層からは別種の不満が浮上するでしょう。議論はプレイヤーの入れ代わりとともに繰り返されることが予想されますが、バッドマナーの議論は、新たにスポーツマンシップという視点を交えつつ、これからさらに複雑なものに変わっていくのかもしれません。
Source: Twitter
コメント
コメント一覧 (121件)
どう考えてもやりすぎ
味方相手なら許容される部分もある上にルールとして明確に記載してないなら明文化が先だろう
ルールに記載していない違反行為で永久BANが罷り通るスポーツは八百長が疑われても文句は言えないぞ
スポーツマンシップやマナー以前の、運営としての問題として取り上げるべき
大会って公共の場だからね
味方とはいえ股間こすりつける行為はNG
ただ個人BANぐらいでちょうどよかったと思う
仲間内の差別発言さえ言葉狩りされるようになったから、
これを許容してApexは死体撃ちオッケーのゲームだって取られたくなかったんだろ
ダメなことだけど仲間内なら許されるってのを公式の大会でやったのがよくねーわな
ふつーにランクとかならまだしも
場をわきまえなきゃだめよ いい年した大人なんだから分別付くだろ
まず【多くの人に見られる】って分かってるのに、常識やモラルの観点からみて「outかsafe」で照らし合わせた際に「out」だと明らかに分かるはずなのに、「身内にだから~」とか「それは俺ら界隈じゃ挨拶だからw」とか言い訳するのが信じられないわ。ガキかな?
プロがこんなことやったり言ってるうちは一生「所詮はゲーム」って言われてeスポーツの地位向上は見込めないだろうな
サッカーのプロが冗談で味方殴り始めたらどうなる?バドミントンの無気力試合やった人達はどういう処分を受けた?
プロってそういうものだろ
遊びでやってるんじゃないんだからさ
気心知れた味方の間の馴れ合いだからOKだ?
仕事中だろお前らは、ゲームが仕事なんだろう?
仕事中に同僚と馴れ合ってたら注意されて当たり前だろうが真面目に仕事しろよ
たとえルール上特筆されてなくても、炎上の可能性がある行為はスポンサーがイメージ低下を恐れて嫌がるってわからないのかな?
ゲームだのなんだの以前に社会人として駄目だろ
テニスなんかはラケット叩きつけてるけど
これちょいわからないんだけどさ 味方ってのは野良? フレ? フレなら理解はできる 普段野良にしない人でも身内の悪乗りでアークスター刺したりパンチ入れたりとまぁ悪ふざけするよねって言うのがあるわな んでスポーツマンシップって所だけど 正直このゲームに関しては運営がそれを言う立場じゃない それ言ったらキャラによっては暴言吐きまくりのあげくミラージュのフィニッシャーとか煽りちらかしてるじゃん マナーを徹底させて崇高な精神でゲーム作りたいんならそれでも良いけど現状自分達の用意した煽り暴言以外全て禁止にしますって言ってるのはおかしいでしょ
これが息苦しいと思ってるやつは社会生活送ったことないだろ
身内だけでやってろって話
公開コンペの場で失敗した部下煽ってみろ
その会社とは一生取引なんかねーわ
Apexプレイヤーには無理だろうな
その前にサブアカスマーフどうにかした方がいいですよ
特に低ランク帯がバッジ目当てのサブ垢に荒らされてカジュアルかよってくらい減るの早いし強さがバラツキすぎててランクマとして機能してないし
一般人からしてこんな有様なのに大会になって急にお利口になるわけもなし
死体撃ちは挨拶とか被れたこと言ったりやったりしてんなぁ〜とは思う。
というかAPEX死体撃ちや箱撃ちしてる(された)クリップ付けて報告したら期間は知らんがBANされてる人いるよ。
少なくともそれやって3つサブ垢BANされたとかなぜか自慢げに報告してきたアホなフレンドを知ってる。
後はBANされたのか偶然辞めたのかは分からんけど最後の2部隊の時自分を死体撃ちしてきた3人組を動画撮って送ったらその3つのアカウントがシアのシーズン以降動いてなかったりする。
それ以降はBANされたかの確認はしてないけどチャンピオンなった時してくるアホ結構多いからPSでもPCでも度々動画撮って送ったりしてるよ。