Ubisoftは、『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』のモバイルタイトル『レインボーシックス モバイル(虹モバ)』の日本先行プレイを、Androidユーザーを対象に10月7日にスタートすることを発表しました。
しかしシージのゲーム体験を本当にモバイル化することは可能なのでしょうか。都内某所で行われたイベントにて、開発スタッフから「虹モバ」の気になる点について解説をしていただきました。
『虹モバ』の日本先行プレイがいよいよ10月7日スタート
タクティカルシューターの代表作である『レインボーシックス シリーズ』の体験をモバイル移植した新作『レインボーシックス モバイル』は、基本プレイ無料タイトルとして、Android、iOSの両デバイスに向けて開発中です。
この通称「虹モバ」は、日本先行プレイをAndroidユーザー向けに10月7日よりスタートします。
- 虹モバ「日本先行プレイ」参加要項
- Google Playストアで事前登録
- 4GB以上のRAMを実装したAndroid端末
- オープンではなく参加権が送られる方式
「虹モバ」の気になるポイント
日本でのAndroid版ベータテスト開催に向けて期待が高まる虹モバですが、一方でよく見られるのが「シージをモバイル移植できるのか?」という指摘です。
確かに普段プレイしている方なら、壁の小さな穴や、一瞬の足音など、細かな要素も重要になるシージのモバイル化を疑問視するのはもっともです。
この点に関して、都内某所にて、メディア、ビジネスパートナー、配信者向けに行われたシークレットパーティーでは、Ubisoft Mobile APACビジネスデベロップメント・パブリッシング・ディレクターのオザン・コチョールさんから、虹モバの独自要素に触れつつ解説をしていただきました。
オペレーターのマスタリーやスキルを追加
虹モバの独自要素として、各オペレーターにマスタリーが設定されており、そのオペレーターを使ってプレイするごとに、個々のオペレーターを育てていくことができます。
マスタリーは固有のスキルとも連動しており、このスキルをアンロックしていくことでオペレーターのステータスを強化することができます。
しかしこれらのスキルは、対戦バランスに配慮したものとなっています。武器ダメージが上がったり、長くプレイしている人ほど一方的に有利になるようなものではなく、スキルはあくまでプレイスタイルに合わせたカスタマイズの幅を広げるための選択肢として搭載されるそうです。
オリジナルオペレーターやマップも検討
他のタイトルではモバイル版限定のキャラクターも見られますが、虹モバでもこうしたオリジナル要素があるのでしょうか。
オザンさんが言うには、これまでのシージの歴史の積み上げを活かして、最初のフェーズではシージの既存のオペレーターやガジェットのモバイル移植にフィーチャーしていくとしています。
しかしその次の段階として、モバイル版オリジナルオペレーターやマップを実装することも考えているそうです。なお、リリース後の追加オペレーターは、そのシーズンのバトルパスを通じてアンロックしていく仕組みになります。
「オペレーターチケット」システム
リリース版ではオペレーターを個別にアンロックしていくことになりますが、一方では全オペレーターをそろえるまでには時間がかかり、使えるオペレーターが少ないと、プレイの幅も狭くなってしまいます。
こうした問題を解決するために、虹モバではオペレーターチケットというシステムが導入されています。これはアンロックしていないオペレーターも最初から「お試し」で使用できるようにするもので、プレイやバトルパス、ガチャなどを通じて獲得できます。
マップデザインのモバイル向けアップデート
ベータ時点では「国境」、「銀行」、「クラブハウス」の3マップが公開されています。その全体的な構造は、PC・コンシューマー版と同様ですが、やはり細部が異なっています。
特に室内のインテリアは大きく変化しています。PC・コンシューマー版ではお馴染みの、家具のわずかな隙間から敵を一方的に撃つような小技ができなくなっている部分が数多く見られました。
これにより、ガジェットを使って重要なエリアを制圧、確保しながら目標地点を目指すという基礎的なゲームプレイがやりやすくなっています。
1試合あたりの時間を短く
シージはカジュアルでも最大5ラウンド、ランクでは最大9ラウンドにも及ぶため、移動中などの時間潰しには向いていません。
この点を解決するために、虹モバのカジュアルでは対戦1回が攻撃・防衛各1ラウンドで終了という、簡素なものになっています。ランクマの仕様については未公開ですが、こちらも短縮化されることが予想されます。
タクティカルフォーカス機能や銃撃ダメージの緩和
モバイル版の独自機能の一つに「タクティカルフォーカス」というものがあります。これは全オペレーターがADS中に発動可能で、サイトのレティクルに敵が入ると自動的に発砲してくれるというものです。
シージでは長距離で一瞬だけ映った敵を撃つようなこともありますが、モバイルの小さな画面では単純に見えづらいだけでなく、端末の画面サイズによる格差も生じ得ます。
タクティカルフォーカスはこの点を補う機能で、モバイル操作でもロック射線が作りやすくなり、ADSしながら移動する際の操作も快適になっています。ただし発砲は自動とはいえ、やはりエイムを合わせるスキルは求められる点には注意が必要です。
また、虹モバではヘッドショット確定キルの要素が削除されています。シージ本編でもこれまで何度か提案されてきたポイントですが、プレイへの影響についてはベータ版でぜひ試してみてください。
特殊部隊員から「ミリタリースーパーヒーロー」に
レインボーシックスの原作は、世界中の特殊部隊員が力を合わせて国際テロ組織の陰謀に立ち向かうというストーリーですが、ゲームの方では昨今、アートまわりがカジュアルに寄せられています。
オザンさんによると、「虹モバ」のオペレーターたちも、特殊部隊員というよりはミリタリースーパーヒーローとして描かれているとのことで、オペレーターたちの外見も変更されています。メニュー画面のデザインも合わせて、全体的にスポーティなデザインに仕上がっています。
対戦終了時のリプレイが、最終キルシーンからラウンドハイライトに変わっているのも注目点で、こちらもスポーティな側面を重視した変更と思われます。
シージは「モバイルに向いたゲーム」
「シージのエクスペリエンスをいかにモバイル化するか」というのはオザンさんら開発チームにとっても最も大きな課題だったそうです。シージは初心者が基礎を覚えるハードルが高いゲームであることは認めており、これを補うためにチュートリアルを強化していきたいそうです。
オザンさん自身もプライベートではさまざまなシュータータイトルをプレイしてきたそうですが、「シージはむしろモバイルに向いたゲーム」と考えており、プレイヤーが互いに納得できる公平なゲームプレイに期待がもてます。
『レインボーシックスモバイル』こと「虹モバ」は現在もiOSおよびAndroidで事前登録を受付中。Android版では10月7日よりベータテストがスタートします(オープンではなく、参加権が送られる方式)。新たに虹モバに興味をもたれた方も、この機会にぜひベータへの参加を申請してみてください。
- タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
- 発売日:2015年12月10日
- 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam)
Source: Press Release
EAA FPS(イーエーエー)をもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。
コメント
コメント一覧 (4件)
PCとCSがあるのに、操作性悪くて画面も小さいモバイル版やる人なんているの?
PUBGが3年前に証明した事実を今更聞いちゃう?
キャラ選択が長すぎてテンポ悪いから
シージと同じ仕様に戻してほしい
レインボーシックスシージモバイルなら何でわざわざここまで変えてR6S名乗るの?ってなるけど、レインボーシックスモバイルってタイトルなら全然ありだとおもう