Ubisoftの『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』ではイヤー7シーズン3「オペレーション・ブルータルスウォーム」が進行中。新シーズンでは新オペレーターとしてGrim(グリム)が登場しましたが、最近公開されたデータによると、人気度が低く、勝利にも貢献していない点が懸念されているようです。
GrimとSensの立ち位置が話題に
最新のデザイナーノートを通じて、次回Y7S3.3のアップデート内容が発表されたのと同時に、オペレーターたちのピック率とウィンデルタが公開されました。
グラフを通じて、ランクマッチではどのオペレーターが昨今人気があるのか、勝利に貢献しているのかを知ることができます。
そんな中、最新オペレーターのGrim(グリム)と、昨シーズンで出たばかりのSens(センズ)が、攻撃側のグラフで悪目立ちしている点が注目されています。この2人についてはRedditのシージサブレでもさざまな意見があるようですが、早々に強化が必要なのでしょうか。
なおウィンデルタ最下位であるZero(ゼロ)に関する議論は、こちらの記事をご参考ください。
Grimについて
擁護派:変更を急ぐ必要はない
- 「出たばかりのオペレーターについて『まだ変更を加えないのか』なんて言うのは…。開発が強化や弱体化を急がないのは良いことで、きみらにやらせたら、片手にトーチ、片方に熊手を持たせたりするんじゃないか」
- 「その通り。新しいマップが、実装されて最初の数シーズンはプレイされないのと同じだ。もしみんながGrimのプレイに満足していないか、チームプレイでGrimが役に立っていなくても、もちろんリリース後から少しずつパフォーマンスは良くなっていくだろう。リリース直後から強すぎたら、バランス調整されるよ」
- 「開発スタッフにも言ってみたらどうだ。彼らはCasle(キャッスル)をニッチオペレーターじゃないかのように強化し続けてる。グロテスクなほど単純な、ピック率だのウィンデルタだのの数字を使って、全オペレーターを同じようなピック率やウィンデルタにして、何のアヤも無くしてしまうのは馬鹿げてる」
- 「要はニッチオペなんだよ。それだけの話」
反論:使いどころに困る
- 「Grimはたぶんこのゲームで最低の追加オペレーターだ。正直なところ使いどころがないし、ディフューザー設置後の稀な状況くらいだ。Commando(アサルトライフル)もチームにとって価値があるわけじゃない。フラググレネードやもっと価値のあるものを与えたらと思うが、現時点では弱オペだ!」
- 「設置後シチュエーションならもうGridlock(グリッドロック)やNomad(ノーマッド)がいて、もっといいモノを持ってるしね」
- 「残念ながら開発スタッフは今も、攻撃側は投擲系ガジェットや射出系ガジェットをベースに調整してる。だからGrimをあまり役に立たないところからスタートさせたい人がいるんだろう」
アイデア:ロードアウトに手を加えるなら
- 「GrimのロードアウトはSensより悪い。1.5倍サイトすらないし、武器(552 Commando)の連射速度も低い。メイン武器の代わりにピストルを使った方がマシだ」
- 「Grimは最低限2倍サイトを持つべきだ。それで裏取りチェックをして、蜂を発射して、蜂をすり抜けたときだけ敵が発見されるようにすればいい」
- 「GONNE-6を持たせたらどうか」
- 「きっと開発スタッフはエントリー用オペレーターにGONNE-6を持たせたくなくて、サポートオペに使わせたいんだろう」
- 「あの虫はもうちょっと長く留まってくれたら、Grimももう少し便利になるのにな」
※訳注:552 Commandoの性能は、スタンダードなアサルトライフルであるL85A2と比較すると以下の通りです。スペック上は普通のARですが、この武器だけの強みが無いとも言えます。なおアタッチメントの違いは考慮しておらず、特にGrimに関しては、倍率サイトが無いことも「弱い武器」と認識される一因になっている模様。
552 Commando
- 最大ダメージ:48
- 最小ダメージ:28
- 連射速度:690RPM
- 装弾数:30+1
- ADS時間(アングル無し):400ms
- リロード時間:2.4秒
- リロード時間(残弾ゼロ時):3.1秒
L85A2
- 最大ダメージ:47
- 最小ダメージ:29
- 連射速度:670RPM
- 装弾数:30+1
- ADS時間(アングル無し):400ms
- リロード時間:2.7秒
- リロード時間(残弾ゼロ時):3.3秒
Sensについて
- 「Sensは前より悪化してグラフの下の方に行ってる。ロードマップを踏まえると、開発側は手を加える余地があると思う」
- 「Sensにはストレスを感じる。フレックスとしてピックするのは間違いなくアリだろうが、現時点ではかなり弱く調整されてて役に立たない。スピード2にするか、もっと強い武器を持たせるか、POF9を大幅強化するのがスタート地点だろう。プログラムするのは難しいかもしれないが、ガジェット(ROU)の転がる軌道を投げる前に表示してくれるようになれば、かなり便利なんだが」
- 「ROUは敵が通ったらピンを立てるようにして欲しい」
- 「コンソールだとPOFはコントロールできないよ」
- 「ああ、自分はいつも417(DMG)を使ってるけど、Sensのガジェットにはそんなに合ってないな」
- 「ショットガンが欲しい」
NookやWardenのような経緯をたどるか
今回はGrimとSensが話題ですが、「新オペレーターなのにあまり使われていない」というのは過去にも例がありました。
たとえばイヤー4シーズン2で登場したNook(ヌック)とWarden(ウォーデン)は、翌年のインビテーショナル2020でのピック率はわずか1%でした。また、イヤー5で登場したOryx(オリックス)も翌年のインビテーショナル2021で圏外のピック率でしたが、いずれもその後ニッチピックとしての位置づけを確保しています。
今シーズンのNookの注目度については、単独行動に適した固有ガジェットはもちろん、サプレッサーが強化されたことや、(ただでさえ2つ減った)攻撃側のフラググレネードをさらに2つ減らせることを考慮すると、防衛側視点でのお手軽なBANピックとなっているようです。
Wardenの場合は、ガジェットを強化されてきた一方で、他のオペレーターやスタンへの調整の結果として、相対的にピック率が高まっていきました。Oryxは、レマダッシュによる自傷ダメージが低減したり、メイン武器にT-5 SMGを獲得するなど複数の面で強化を受けてきました。
こうした経緯を踏まえると、今回話題となっているGrimやSensも、長い時間をかけてガジェットの仕様変更やロードアウト変更といった調整を受けながら、さらに他のオペレーターやガジェットへのバランス調整による影響がきっかけとなり、徐々に使いどころが増えていくという、過去と同様の経過をたどることが予想されます。
イヤー7ではAzami(アザミ)が、競技シーンにおける即戦力かつ即BANの常連となっただけに、その後に登場したSensとGrimが見劣りしているのも仕方が無いと言える状況です。2人は今後どのような位置づけになっていくのでしょうか。シーズン4以降のアップデート情報にも注目したいところです。
- タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
- 発売日:2015年12月10日
- 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam)
Source: Reddit
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コメント
コメント一覧 (12件)
ヘッドショット否定してる人には、攻撃と防衛のバランスにはヘッドショットが大きく寄与してることを知ってほしいな。
あとだいぶファンタジックになったけど一応ハードコアシューターが売りなので..
だかと言ってCSでもアシストは無くコンバーターの強さを余計に底上げしてる状態ってのも酷いで まぁPCの方がお金の関係で主体なんだろうけど