前回『コール オブ デューティ』人気ストリーマー"NICKMERCS"のスキン削除、LGBTQに批判的発言
Activisionの手がける『CoD:MWll』および『ウォーゾーン2.0』では、シリーズ初の「ストリーマーコラボ」を開催し、人気ストリーマー・クリエーターのNICKMERCS(ニック)とTimTheTatman(ティム)ご本人をモデルにしたアイテムが販売されていました。
しかしニックは、最近のTwitterでの発言が「アンチLGBTQ」であると見なされたのか、アイテムがCoDストアから削除。これを受け、ティムもまた「自分のバンドルも消してほしい」とコール オブ デューティ公式に要請する事態に発展しています。
NICKMERCSその後の発言
その後ニックはTwitter上で、今回の出来事についてコメントを投稿。問題視された発言は、一人の父親としての意見であることを示しました。
友人は良い時にできるものですが、家族は逆境の中でできるものです。自分の背中を押し、新しく父親となった俺の立場を理解し、すべての人に向けた俺の愛を認めてくれる、すべての人々に感謝します。この心に憎しみはありません。平和と愛を。
TimTheTatmanは親友を擁護
一方で気がかりなのは、ニックと一緒に自分のアイテムが登場したティムの方です。2人はクリエーター仲間でもあるため、ティムが今回の騒動にどう反応するかに注目が集まっていました。
その後、ティムも日本時間6月11日にTwitterで見解を投稿。彼は親友ニックを擁護するとともに、「自分のバンドルもストアから削除してくれ」とコール オブ デューティ公式に求めています。
@NICKMERCS ニックとは長年の友人で、一緒に自分たちのCoDオペレーターを手に入れました。自分にはオペレーターアイテムがあって、ニックにはもうないというのは間違ってると感じます。友を応援するためにも、TimTheTatmanバンドルは削除してください @CallofDuty」
荒れる海外CoDコミュニティ
友人のために自分のバンドルも削除するよう求めたティムの姿を称える人々もいれば、これをアンチLGBTQの擁護であると見る人々もおり、海外CoDコミュニティは荒れ模様です。
- 「私は2人の決断をリスペクトする」
- 「素晴らしい。これこそ真の友情だ」
- 「2人の偉大なストリーマーが、キャンセルカルチャーに抵抗した瞬間だ」
- 「好きだったストリーマーたちが、LGBTQコミュニティに嫌悪を示し、連帯しているのはがっかりだ」
- 「結局こいつらもお互いを庇い合うだけの連中なんだね」
- 「もう見るの止める」
そこに加えて、単にActivisionを攻撃する材料にしているだけの人もいたり、そもそもクリエーターに興味がないという人もいたりと、やはり巨大なコミュニティは一枚岩ではないことが分かります。
「クリエーターコラボ」はもう無いかも?
さまざまな意見があるのは当然として、気になるのは今後への影響です。今後、クリエーターコラボは続くのでしょうか。
「初のクリエーターコラボ」として宣伝された今回のニックとティムのバンドルですが、元を正せばこれらのバンドル自体も、最初からプレイヤー全体から歓迎されていたわけではありませんでした。
コラボが発表された際、プレイヤーからは「お前たちはCoDを叩いてた側だろ」などの批判も寄せられていました。遡ること2021年ごろ、ニックやティムは『ウォーゾーン』への不満や問題点を何度も動画にして広め、果てはElectronic Artsのバトロワ『エーペックスレジェンズ』に移行していた時期があったためです。
原因が当時の『ウォーゾーン』でチーターがまん延していたこともあったとはいえ、今になって自分のアイテムに喜んでいる姿を、熱心なCoDファンから白い目で見られるのは仕方が無い面もあるでしょう。
「みんなにとって良いこと」のはずだった
ニックはそうした攻撃に対して、ウォーゾーンの現状を擁護するような動画を投稿。その中で、自分のアイテムはあくまで最初のクリエーターコラボであり、今後もさらなるストリーマーとのコラボが開催される可能性があることから、自分のバンドルが出るのは「(CoDコミュニティの)みんなにとって良いことだ」という旨を説明していました。
しかし、結果として今回の騒動は、クリエーターコラボを最初で最後のものにしてしまった恐れがあると言えます。
新コンテンツが発表されたばかりのシーズン04では今のところ、ドラマ『ザ・ボーイズ』とのコラボが仄めかされていますが「3人目のクリエーターコラボ」については予告されていません。
今回の出来事は、CoDコミュニティにとって方向性の位置づけの一旦になるかもしれません。CoD界におけるNickとTimの今後の立ち位置はもちろん、Activisionが一連の騒動をどう判断し、他のクリエーターたちにどのような影響が及ぶのかについても注視していきたいところです。
なお、記事執筆時点で「トレーサーパック:ティムザタットマンオペレーターバンドル」はまだゲーム内ストアで購入可能。続報あれば追記します。
※追記:その後、日本時間6月12日早朝にティムのバンドルも削除されたことがCharlieIntel経由で報じられました。実際にゲームストアでは、当該アイテムが購入できなくなっています。
- タイトル:Call of Duty: Modern Warfare ll(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア Ⅱ)
- 発売日:2022年10月28日
- 対象機種:PS5/PS4, Xbox X|S/Xbox One, PC(Battle.net / Steam)
Source: Twitter, YouTube
EAA FPS(イーエーエー)をもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。
コメント
コメント一覧 (6件)
LGBTの連中は自分たちが王侯貴族の特権階級にならんと気が済まんらしい
時代を逆行させる癌そのものだわ
反対意見も多様性の1つなのにな
クソめんどい世界になったもんだな。はっきり言って、世界中の人達が声を大いにして対抗しないとこの流れを変えれないだろうよ。
もうフェミニストに呑まれるの時間の問題だね
自分たちの思想にただ胸を張るだけでいいのに、あちこちのコンテンツに唾付けて周って受け入れられなかったらレイシスト扱いする集団にプライドなんてあるか?
ストリーマーだって視聴者に都合のいい存在である前に人間だよ
レイシストはレイシストを生んで更に飛び火させるってはっきりわかんだね。
ゴミフェミこ顔色を伺うだけのゴミ運営ってのが分かったわ。
誰がどんな思想を持ってようが自由では?
特定の思想を持ってるだけで排除しようとする動きこそ差別主義なのでは?