明日2023年6月14日より、Blizzard Entertainmentの『Overwatch 2(オーバーウォッチ2 )』ではシーズン5「インベーション」がスタートします。それに先駆け、同シーズンの開幕に合わせて実施されるヒーローのバランス調整内容が公開(英語)されています。
調整の対象となっているヒーローは予告されていた6名に加え、ロードホッグ、リーパー、トレーサー、モイラの10名となっています。
- [追記:2023年6月14日]ゲンジにの調整内容を追加
事前発表のあったヒーローのアップデート
事前に調整が発表されていたジャンカー・クイーン、キャスディ、ハンゾー、メイ、ウィドウメイカー、ライフウィーバーについては、概ね予告通りの調整内容となっており、より詳細な内容が公開されています。これらの調整によって予想される影響については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
ジャンカー・クイーン(弱体化)
- “ランペイジ”
- 発動に必要なコストを15%増加
- “コマンディング・シャウト”
- 自身が獲得する一時的な追加体力を200から150に減少
予告されていたアビリティを対象に弱体化調整が実施されています。新たに発表された内容としては“ランペイジ”の発動コストの増加量で、現在の異常な回転率を考慮しても15%という値はかなりの影響が予想されます。
キャスディ(バランス調整)
- “マグネティック・グレネード”
- グレネードの最大射程距離10mを撤廃
- グレネードは1.5m以内の敵を1秒間追尾するように
- 直撃ダメージを0から10に増加
- 爆発ダメージを120から70に減少
- スタックした対象は、移動速度が30%低下するように
- スタックした対象は「Hindered」のステータス効果を受け、移動アビリティが中断、使用不可能になります。
“マグネティック・グレネード”は、シンプルな雑に使えるダメージ源としての役割から、起点作りや受けの手段など多用途アビリティへと変更。投てきされたグレネードはアナの“バイオティック・グレネード”のような放物線を描き、動線上から1.5m以内の敵を追尾、付着するようになります。
また、トレーサーの“パルス・ボム”との混同を避けるため、以降“マグネティック・グレネード”が付着した場合は「Stuck」ではなく「Hindered」と表示されるようになります。
ハンゾー(弱体化)
- “嵐ノ弓”
- 最大ダメージを125から120に低下
- “鳴響矢水”
- 敵チームが確認可能なサウンドエフェクトを追加
- ビジュアルエフェクトが敵にも一時的に表示されるよう変更
“嵐ノ弓”はダメージが-5され、遠距離での250族ワンショットキルが不可能になりました。しかし、200族の遠距離ワンショットは健在であり、近距離戦の場合はヘッドショット後の近接攻撃で合計250以上のダメージを与えることができるので、立ち回りが大きく変化するという事はなさそうです。
メイ(強化)
- “凍結ブラスター”(メイン)
- ダメージを100/秒から55/秒に低下
- スロー効果は40%低下固定ではなくなり、30%~50%で増減するように
- 1.5秒間持続する移動速度75%低下の強化スロー状態をスロー効果の蓄積によって付与できるように
- “凍結ブラスター”(サブ)
- 強化スロー状態の敵に着弾した際に、爆発を発生させ追加で40ダメージを与える
こちらも概ね予告通りの調整内容、初代OWのような立ち回りを疑似的に再現することができます。また、メイン射撃のダメージ低下によって懸念されていた単体性能の低下についても、状況限定のサブ射撃火力アップによってある程度担保されています。
ウィドウメイカー(バランス調整)
- “ウィドウズ・キス”(スコープ)
- 距離減衰の影響距離を70-100mから40-60mに縮小
- 距離減衰の割合を30%から50%に引き上げ
事前に予告されていた内容とまったく同じ調整内容、「距離減衰の影響を受けやすくなった半面、距離減衰の影響が小さくなった」といった印象です。
ライフウィーバー(強化)
- 一般
- 背中の花びら飾りのサイズとヒットボックスを10%縮小しました
- “ヒーリング・ブロッサム”
- 最大回復量を65から75に増加
- “ソーン・ボレー”
- ダメージを5から6に増加
- 弾の半径を0.1から0.125に拡大
- 1マガジンの弾薬数を60から70に増加
- “ペタル・プラットフォーム”
- 歩行可能なエリアを15%増加
- リフトをトリガーするエリアを、初期配置後の半径2mから0.75mに収束するよう変更
- “ライフグリップ”
- クールタイムを20秒から16秒に短縮
- ターゲットの体力を50回復する効果を追加
- “命の樹”
- 発動に必要なコストを8%増加
メイン、サブ射撃の全体的な基本性能の底上げに加えて、“ペタル・プラットフォーム”と“ライフグリップ”は利便性を向上させる強化が行われています。
“ペタル・プラットフォーム”の調整内容2つ目については不明瞭な部分もありますが、リフトの上昇をトリガーするエリアが状況に応じて縮小するという意味だと思われます。具体的には、緊急性の高い投てき(足元投げ)直後には上昇しやすいよう広いエリアに判定があり、設置済みのリフトに能動的に乗り込む場面では誤作動や踏み外しを防止できるようエリアが縮小されるという感じになりそうです。
“命の樹”のコストアップは唯一の弱体化ポイントですが、回復力と攻撃力の両方が向上しているため、数値ほどの上昇を感じる場面はそれほど多くないと思われます。
事前発表のなかったヒーローのアップデート
以下のヒーローは、今回の発表で初めて調整の実施が発表されたヒーローとなっており、ロードホッグ、リーパー、トレーサー、モイラの4名が対象となっています。ロードホッグを除く3名については、不具合や一貫性の問題を解決するために行われる調整となっていますが、いずれも試合への影響が大きいのでしっかりと確認しておきましょう。
ロードホッグ(強化)
- “テイク・ア・ブリーザー”
- アビリティの動作終了後、2.5秒間受ける回復量が50%増加する効果を追加
耐久性を向上させる目的の調整であり、特にチームで動いているシーンで効果的に機能します。状態としてはアナの“バイオティック・グレネード”による被回復バフと同様であると予想されるため、単独行動の場面でもライフ・パックによる回復が適用対象である点は覚えておきたいポイントです。
リーパー(弱体化)
- “レイス・フォーム”
- 移動アビリティの使用制限(マグネティック・グレネードやスティール・トラップ、グラビトン・サージなど)を受けている場合に使用できないよう変更
本調整とモイラの“フェード”に対する調整は、移動アビリティとその使用を制限するアビリティとの相互作用の一貫性を保つ目的で実施されています。既に使用を制限されている類似アビリティとしては、トレーサーの“リコール”やソンブラの“トランズロケーター”などが挙げられ、いずれも一時的に無敵状態を経由するアビリティとなっています。
シーズン4以前であっても“レイス・フォーム”や“フェード”を用いた拘束状態からの脱出はできませんが、シーズン5以降は被拘束時の常套手段である「無敵時間を利用した追撃の回避」を行えなくなるので要注意。
トレーサー(弱体化)
- “パルス・ピストル”
- 拡散率を15%増加
武器の最大拡散率が「意図していたよりも小さく設定されていた不具合」を修正する目的での調整となっています。本調整について開発は、トレーサーの総合的なパフォーマンスに大きく影響を与える可能性も考えられるため、結果については注視していくとのこと。
モイラ(弱体化)
- “フェード”
- 移動アビリティの使用制限(マグネティック・グレネードやスティール・トラップ、グラビトン・サージなど)を受けている場合に使用できないよう変更
リーパーの“レイス・フォーム”と同様の調整理由、内容となっています。
[追記]ゲンジ(強化)
- “手裏剣”
- 1マガジンの弾薬数を24から30に増加
パッチノートには記載されていませんがアップデート後、1マガジンあたりの手裏剣枚数が6枚増加しています。
これについて、オーバーウォッチ2のリードヒーローデザイナーAlec Dawson氏は「この変更はシーズン5のためにテストしていたゲンジに対する調整案の1つであり、変更を元に戻す際に見落としてしまいました。が、この変更は維持します。」とコメント。ゲンジファンには、嬉しいサプライズ強化となりました。
これらヒーローのバランス調整の他、シーズン5では様々なゲーム内イベントが実施されます。イベント関連の詳細については、こちらの記事をご確認ください。
- タイトル:Overwatch 2(オーバーウォッチ2 )
- 発売日:2022年10月5日
- 対象機種:PC / Xbox Series X|S, Xbox One / PS5, PS4 / Nintendo Switch
Source: Overwatch 2
EAA FPS(イーエーエー)をもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。
コメント
コメント一覧 (4件)
そもそもリーパーだけが抜けられるのが異常だった
トレは弱体化しすぎて使いもんになんね
馬鹿かな?
明記されてないけどパルスボムもNGかな?
フェードで不発させるの結構使ってたから辛いな
レイスフォームとかフェードでくっつきボム抜けらんなくなるのか
マクリーの存在感かなり強くなるな