2023年7月6日、『Escape from Tarkov(エスケープ フロム タルコフ)』へ配信されたアップデートパッチ0.13.1.0のパッチノートが公開されました。
この記事は日本のエミッサリーとして活躍するHakuhatsu3氏とEmilio_EFT氏の許可を得て、パッチノート(原文)の日本語翻訳を掲載しています。エミッサリーとはBSG公認のEFTコミュニティ代表で、各国のEFTスペシャリストです。
EFT アップデート 0.13.1.0 翻訳済みパッチノート
1. 変更点
コード書き直しによる最適化
今回のアップデートは開発当初からの古く問題の多かったコードを新しく書き直すことでゲームの基本となる部分を根本から一新し、いくつかの問題を解消または改善することが主な目的でしたが、これによって達成できた目標は以下のとおりです。
- Streets of Tarkovでレイドの参加人数を増加(プレイヤーとAIの敵両方を合わせた総数。将来的には他のマップでも)
- 弾丸の命中判定の精度の向上
- プレイヤーの位置判定の精度の向上
- 同期ズレの起こる可能性の軽減
- ネットワークトラフィックの最適化
- メモリ消費の最適化
Oculus Spatializerのメジャーアップデート
多数のオーディオソースを同時に再生した場合に発生する位置判定の問題を修正しました。
- 銃声の調整
- 音の位置判定に変更はありませんが、銃声がより量感をもって聞こえるよう調整しました。またモノラルからステレオへ急激に変わる問題も修正しました。
- ゲーム内のヘッドセット装着時の室内の反響および残響を調整しました。
- 練習モードの敵のスポーンシステムを改良しました。プレイヤーの選択した設定に合わせてScavの数も変わるようになっています。
2. バランス調整
- 部位破壊(壊死)状態にあるすべての部位へのダメージを30%減らしました。
- [2023/07/07 訂正] ※腕部と脚部のみ →すべての部位 に変更されました。
- 打撃や衝撃によるダメージをわずかに増やしました。
レッグメタとは?
防具を装備できない足に攻撃を集中させることで、分散ダメージを利用して相手のHPを削り切る戦法の1つです。KillaやTagillaなどの防具が強力なボス相手や、高クラスアーマーが当たり前になるシーズン後半で活用します。主にショットガンやSMGで、RIP弾などの低貫通高威力の弾薬で行います。
ヘッドショットと比べて敵を即座にキルできませんが、防具に影響されないダメージ量が見込めるのと、キルに成功すれば無傷の防具が手に入るメリットがあります。
今回のアップデートで部位破壊済みの腕と脚に対し、与えられるダメージが30%減少します。レッグメタの代表武器として猛威を振るっていたTOZ KS-23Mが大きな影響を受けそうです。
3. その他の修正
- Streets of Tarkovの中でカリングが正しく機能していなかった場所を修正しました。
- ※「カリング」とはメモリの負荷を軽減するために画面に映っていない部分など、描画する必要がないオブジェクトを描画しないようにする設定のことです。
- 練習モードの設定が『ゲーム内設定』のメニューを開く度にリセットされてしまう不具合を修正しました。
- 練習モードでレイドの開始前に『ゲーム内設定』のメニューを開かなかった場合、AIの敵がスポーンしなくなる不具合を修正しました。
- サーマルサイトが装着している武器自体を透過して機能していた不具合を修正しました。
- ※通常の光学照準器の後ろにサーマルサイトを装着するようなカスタムを行っても機能しなくなります。
- フラッシュライトの照射範囲と他者からの光の可視範囲を正しい距離に修正しました。
- レイド中に視野角(FOV)を変更した際に起こる視覚的な不具合を修正しました。
- Streets of Tarkovのガラスや透明なオブジェクトのレンダリングを修正し最適化しました。
- マップの特定の場所で画面のカクつきが起こる原因となっていた不具合を修正しました。
- ドアが開いているのに音が消えたり、ドアが閉じた状態でも影響なく室内の音が完全に聞き取れてしまう不具合を修正しました。
- Fenceの信頼度が一定以上の場合でも、ScavモードでRoguesのボスを殺すと信頼度が下がってしまっていた問題を修正しました。
- ボスやその護衛が手榴弾を投げた後にフリーズする不具合を修正しました。
- 道に落としたアイテムや装備品と道路標示が重なってしまう不具合を修正しました。
Gaming Device Power Tune for FPS
Source: EFT
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