2023年8月25日、Riot Games(ライアットゲームズ)は、無料タクティカルFPS『VALORANT(ヴァロラント)』次期シーズンEpisode 7 Act 2で実施予定のエージェントに対する調整内容を公開しました。
エージェントの調整内容はおおむね弱体化となっており、中でもデュエリストエージェント「ジェット」に対しては全アビリティ(計6項目)の弱体化が行われます。
『ヴァロラント』パッチノート 7.04
パッチ7.04では11名と半数以上のエージェントに調整が行われ、その調整方針としてはゲーム状況の認識のしやすさを改善することに重きが置かれています。具体的な方針については、下記の通り。
- パッチノート 7.04調整方針
- 効果範囲の大きいアルティメットの頻度を低下
- ワールド内でアルティメットが有効になっている時間を短縮
- 破壊可能なユーティリティーのHPを低下
ブリーチ
- アフターショック(C)
- 適用間隔が短縮:3秒 >>> 2秒
- 一間隔あたりのダメージが増加:60 >>> 80
- ローリングサンダー(X)
- ULTポイント増加:8 >>> 9
“アフターショック”の調整内容ですが、英語版のパッチノートと日本語版のパッチノートで記載されている内容が異なります。日本語版については、上記の通りですが英語版では「Ticks reduced from 3 to 2」と記載されており、攻撃判定の発生回数が3回から2回に減少するという内容であると考えられます。
ブリムストーン
- オービタルストライク(X)
- ULTポイント増加:7 >>> 8
フェイド
- プラウラー(C)
- アビリティー使用後、銃の再装備までの時間が微増
ゲッコー
- モッシュピット(C)
- 爆発までの効果範囲のダメージが、1秒あたり10ダメージに
- ウィングマン(Q)
- HPが減少:100 >>> 80
- スラッシュ(X)
- スラッシュの爆発を微調整して視認性を高め、効果範囲をより分かりやすく(かつ美しく)改良
キルジョイ
- ロックダウン(X)
- ULTポイント増加:8 >>> 9
オーメン
- パラノイア(Q)
- 発動時の移動状態による速度の変化を削除
スカイ
- ガイディングライト(E)
- 最大持続時間を短縮:2.5秒 >>> 2秒
- トレイルブレイザー(Q)
- HPが減少:100 >>> 80
- シーカー(X)
- ULTポイント増加:7 >>> 8
- シーカーのHPが減少:150 >>> 120
スカイは現在のマッププールでの選出率が他イニシエーターと比べ、頭一つ抜けた数値を記録しており、メタの中心エージェントの1人。偵察とエリア確保に優れたアビリティにより、戦術に多くの選択肢を与えます。
しかし、他のイニシエーターと比較して明確な弱点がないという事で、今回大幅な弱体化を実施。本アップデートによって、ロール内での立ち位置が健全なところに落ち着くのか、追加の調整が必要になるか注視していくとのこと。
ソーヴァ
- リコンボルト(E)
- スキャン可能な総数が低下:3 >>> 2
ヴァイパー
- ヴァイパーズピット(X)
- ULTポイント増加:8>>> 9
アストラ
- グラビティウェル(C)
- 起動時間を延長:0.6秒 >>> 1.25秒
- 引き寄せ時間を短縮:2.75秒 >>> 2.0秒
- ノヴァパルス(Q)
- 起動時間を短縮:1.25秒 >>> 1.0秒
- コズミックディバイド(X)
- 壁により音を弱めるのではなく、完全に遮断するように
同じ1つのスターを消費して発動する“グラビティウェル”と“ノヴァパルス”のパワー差を埋める調整。
“グラビティウェル”は、起動から効果の発動までにかかる時間が2倍以上になり、相対した場合に素早い行動で強引に突破する余地が生まれます。一方“ノヴァパルス”は、スピーディーな展開に対応する性能に強化され、それぞれの役割が明確になります。
“コズミックディバイド”は、壁との距離感という不確定要素を排除する調整です。
ジェット
- テイルウィンド(E)
- ダッシュの持続時間を短縮:12秒 >>> 7.5秒
- 起動までの溜め時間を延長:0.75秒 >>> 1秒
- クラウドバースト(C)
- 持続時間を短縮:4.5秒 >>> 2.5秒
- アビリティー使用後、銃の再装備までの時間が微増
- アップドラフト(Q)
- チャージ数が減少:2 >>> 1
- ブレードストーム(X)
- ULTポイント増加:7 >>> 8
パッチ4.08で大幅な弱体化が行われたジェットですが、現在もデュエリストの中でトップの選出率を誇っています。そのため、チョークポイントを突破し目標地点にダッシュするジェット特有の力は維持しつつ、防御時のアングルを確保できる能力や、各種アビリティーを使用することで戦略上のミスを即座に取り消しにする能力を低下させるため、すべてのアビリティに対して何らかの弱体化が行われています。
“テイルウィンド”の持続時間は、一度目のキー入力から二度目までの猶予時間を指しています。この調整により、逃げ道を残しながらオフアングルで射線を保持する動きが難しくなります。また、二度目のキー入力から実際にダッシュするまでの時間も鈍化。
“クラウドバースト”と“アップドラフト”の弱体化は、アビリティを用いた強引な逃げを抑止する目的の調整内容。使用回数や効果時間などが制限され、適切なタイミングでの使用が重要となります。
時間制限がなく、キルによって残弾がリセットされる“ブレードストーム”はジェットの他アビリティとの相性が良く、7コスト帯のアビリティとして破格の性能を持っていました。しかし、今後は他の武器系アルティメット(“ツール・ド・フォース”や“ショーストッパー”など)と同じ8コスト帯となります。
『ヴァロラント』パッチノート 7.04では、上記エージェントに対するバランス調整のほか、マッププールの更新なども予定されています。
- タイトル:VALORANT(ヴァロラント)
- 発売日:2020年6月2日
- 対象機種:PC(Riot Games)
Source: VALORANT
コメント