サポートヒーローのバランス調整内容
アナ(弱体化)
- “バイオティック・グレネード”
- クールダウンを10秒から12秒に延長
今回行われるサポートヒーローの弱体化は「サポートヒーローの維持能力と生存能力の全体的な引き下げ」が目的であると予告されていたもの。アナの場合は、自己回復にも利用できる“バイオティック・グレネード”が弱体化されることになった。
予告時には「リリース当初にサポートヒーローで感じられた無力感は避けるつもり」と宣言されており、ライフウィーバー以外のヒーローには、立ち回りのベースとなる回復性能の低下は行われていない。
しかし、それは複数存在するサポートヒーローの中からそのヒーローを選出する「理由(個性)」の部分が弱体化される事を意味している。確かに昨今サポートーヒーローの試合に対する影響力は、イラリー実装を筆頭に大きくなりすぎている事実は否定できないが、ヒーローの差異を埋め少々面白味に欠ける調整に感じられる。
バティスト(弱体化)
- “イモータリティ・フィールド”
- ライフを150から125に減少
- クールダウンを23秒から25秒に延長
バティストは“イモータリティ・フィールド”の耐久値とクールタイムに弱体化が行われる。25の耐久値低下は痛いが、頻出する単発最大ダメージの120以下にならなかったのは不幸中の幸い。旧環境では、かなり強力なサポートヒーローであったが、想定していたよりもマイルドな弱体化に落ち着いている。
イラリー(弱体化)
開発者コメント:イラリーの1マッチにおける総ダメージ量が多すぎたため、〈ソーラー・ライフル〉によるダメージの安定性を減らしました。イラリーの武器はチャージが必要でクリティカル倍率が低いというデメリットも存在しますが、〈ヒーリング・パイロン〉のクールダウン延長と合わせたことによる影響の程度を、今後注意深く評価していきます。
- “ソーラー・ライフル”
- メイン攻撃の弾丸の大きさを0.1から0.05に縮小
- “ヒーリング・パイロン”
- 基礎ライフを75から50に減少(合計100HP)
- 破壊時のクールダウンを12秒から15秒に延長
“ヒーリング・パイロン”は“イモータリティ・フィールド”と異なり耐久値が120を下回ってしまったため、かなり壊されやすくなってしまった。クールタイムも延長され、自身はもちろん味方も回復できないというシーンが発生しやすくなる。
イラリーの攻め性能は、できる事はそのままに難易度が上昇。戦況次第でダメージヒーロー顔負けのキル貢献も可能であったため妥当な調整と言えるが、どうしても同じような活躍をしていたバティストの調整内容と比較してしまう。
キリコ(弱体化)
- “鈴のご加護”
- クールダウンを14秒から15秒に延長
キリコの自衛手段は“鈴のご加護”だけでなく“神出鬼没”や応戦など選択肢が多いため、他サポートの弱体化に比べると、かなり許された感のある調整内容。
“鈴のご加護”の用途として最も多いのは、アナの“バイオティック・グレネード”によって付与される回復阻害のクレンズだろう。その“バイオティック・グレネード”がクールタイムを2秒延長されたのに対して、こちらは1秒の延長にとどまっており、単身で見ればもちろん弱体化だが環境的に見れば強化とも言える。
ライフウィーバー(弱体化)
開発者コメント:ライフウィーバーの1マッチにおける合計回復量が他のどのヒーローよりも顕著に多くなっていたため、他のヒーローたちの水準に合わせるべく、メイン攻撃〈ヒーリング・ブロッサム〉に変更を加えました。
- “ヒーリング・ブロッサム”
- 弾薬数を20から16に減少
- 最大回復量を75から70に減少
- “ライフグリップ”
- クールダウンを16秒から19秒に延長
弱体化が行われたアビリティはどちらも自身に使用することはできないため、自衛力低下ではなくシンプルに影響力を低下させる調整。“ライフグリップ”は3秒のクールタイム延長となっているが、元のクールタイムや使用頻度を考慮するとそれほど大きな弱体化ではない。
“ヒーリング・ブロッサム”の弱体化は、ライフウィーバーの個性の1つであった「突出した基礎回復力」という点に響くため少々痛いが、“ヒーリング・ブロッサム”には“ソーン・ボレー”との相互自動リロード効果がある。着目される場面は少ないが“ソーン・ボレー”も度重なる強化が行われており、攻撃の比重を若干高めたライフウィーバー運用等、新しい可能性を探す良い機会になるだろう。
ゼニヤッタ(バランス調整)
開発者コメント:これら2つの変更は、不和のオーブへの対抗手段の強化し、ゼニヤッタのプレイヤーが誰にオーブを付与するのかをよく考えるように促すためのものです。何らかの理由によりオーブの効果が切れた場合、不和のオーブを付与していたターゲットには一定時間置いてからでないと再度付与できなくなりました。不和のオーブが付与できないターゲットに照準を合わせた時のレティクルが変わり、付与可能になるまでの残り時間が表示されるようになります。この変更により、アビリティの使用感とわかりやすさが大きく変わりますので、皆さんからのフィードバックを注意深く見ていく予定です。
- 一般
- 基本体力が 50 から 75 に増加しました (合計 225 HP)。
- “調和のオーブ”
- 射線内にいないターゲットから付与が外れるまでの時間を3秒から5秒に延長
- “不和のオーブ”
- 効果が切れた後7秒間は同じターゲットへの再付与不可
- 射程を30メートルから40メートルに延長
他サポートがクールタイムの延長など性能低下を受ける中、ゼニヤッタには使用感が大きく変化する調整を実施。一応強化点もあるためバランス調整と評しているが、基本的には弱体化が目立つ内容となっている。
“調和のオーブ”については純粋強化。動きの激しいヒーローに付与した場合も、付与状態を維持しやすくなった。“不和のオーブ”は、射程が戻され“調和のオーブ”と同じ40mに。しかし、ソンブラの“ハック”のように1度対象にした敵には一定時間再付与ができなくなった。
最も頻出する効果が切れる要因は「1.5秒間射線外に逃げられる」事。付与された相手は1.5秒隠れてから再度攻撃を仕掛けることで7秒間“不和のオーブ”を警戒せずに立ち回ることが可能になる。また、乱戦時の誤付与にも注意が必要。
“破壊のオーブ”は1発48ダメージであり、“不和のオーブ”を付与した相手には60ダメージとなる。そのため一般的な200族を相手にした際、キルに必要なヒット数を減らせるという強力なシナジーを有している。
もともと自衛手段が応戦(とUlt)に限られているヒーローであるため、その部分が弱体化されるのはかなりの痛手。特に苦手なゲンジ等との対面において、移動アビリティを持たないゼニヤッタを相手に7秒という時間は、キルをするのに十分すぎる時間だろう。
そもそもゼニヤッタ自体は現在強力なヒーローというわけではなく、ライバル・プレイでの選出率に関しても直近1ヶ月のGM帯ではサポート内最下位。しかし、コミュニティから「“不和のオーブ”は、タンクに対するプレッシャーが大きすぎる」という批判を多く集めており、今回の調整に繋がったと考えられる。
ちなみに、サポートヒーローであるモイラは許されている。
OW2 アップデートまとめ
サポートヒーローのアビリティは、使い方次第で圧倒的なパフォーマンスを発揮するものが多く、今回の調整対象もほとんどがその類。冒頭で「今回のサポート調整は面白味に欠ける」と記載したが、立ち位置がほぼ後衛に固定されている中で「攻撃力」「回復力」「個性」による差別化を図りつつ、ロール間のバランスも取る必要があるサポートヒーローへの調整はかなり難しそうだ。
- タイトル:Overwatch 2(オーバーウォッチ2 )
- 発売日:2022年10月5日
- 対象機種:PC / Xbox Series X|S, Xbox One / PS5, PS4 / Nintendo Switch
Source: Overwatch 2
EAA FPS(イーエーエー)をもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。
コメント
コメント一覧 (7件)
ナーフって実際痛いのはウィーバーの弾薬数減少くらいじゃん
CT明けごとに回すアビリティじゃないものが殆どで、イラリーだけ何も考えずに置くと足引っ張るヒーローになっただけ。
むしろ火力を下げられるのかと思ってたからブリもナーフ入るんじゃないかとビクビクしてたわ。
結果ノー調整でブリソロマスワイ高みの見物
まーもーどーでもいいじゃん
次シーズンはサポート使わなきゃいいだけっしょ
どうせその次では強化されることはわかりきってんだし
今回の調整に対して、タンクプレイヤーは前向きに、サポートプレイヤーは後ろ向きに捉えてる感じがするね
俺はタンク使ってるので正直ありがたい調整が多いな
もっとガッツリ回復量落とされたらどうしようと思ってたけど、そういう方向性の調整ではなかったわ
うかつにタンクに不和つけられなくなったのか…しんど。
サポート弱体化して何したい?
またこれで時間だったらもとに戻すとかアホなことするんでしょ?どうせ。
誰の何の声を聞いて弱体化しているのか知らないけど迷惑被るのはユーザーのほうなんですが??
今回の調整酷いなぁ…
イラリーは個人的に嬉しい
終わってます