Embark Studios(エンバークスタジオ)は、基本プレイ無料アリーナFPS『THE FINALS(ザ・ファイナルズ)』の大型アップデート「シーズン2」をリリース。パッチノートを公開した。
新コンテンツとともに、武器やガジェット、さらに投擲物や爆発物など、既存コンテンツに実施された細かなバランス調整をチェックしておこう。
『ザ・ファイナルズ』シーズン2スタート
『ザ・ファイナルズ』シーズン2の新コンテンツは以下の記事で紹介。
また、シーズン2開幕前に行われた『ザ・ファイナルズ』開発スタッフとのメディア合同インタビューでは、『ザ・ファイナルズ』のストーリー設定や、それに影響を与えた80年代北欧ゲーミングコミュニティの出来事を知ることができる。
- 『ザ・ファイナルズ』シーズン2全情報:FAMASなど新武器3種&新ガジェット3種 / ミディアム新専門"非実体化装置" / 新マップ"SYS$HORIZON" / 5v5モード"パワーシフト"など
- 『ザ・ファイナルズ』のストーリーとは? Embark Studiosスタッフインタビュー:ゲームショー"ザ・ファイナルズ"をめぐる、運営組織MultiCoとハッカー集団CNSの対立 / 今後の展開にも言及
シーズンアップデート時には、変更内容を記載した公式パッチノートも公開。日本語訳されたものは日本公式Xアカウントに掲載されている。
バランス調整
新シーズンということで、武器やガジェット、その他ゲームシステムに関わる要素に幅広くアップデートが入った。
ガジェット類については、投擲物や爆発物が引き続き調整の対象に。加えて、競技者クラス間でガジェットのトレードを行う形の調整も実施。また、既に明かされていた通り、ミディアムの「感覚強化」は削除。「非実体化装置」と交換された。
ちなみに武器の「ダメージ減衰の割合が増加/減少」の意味については、Redditの英語圏ユーザーの間ですら、「強化」なのか「弱体化」なのか分かりづらいと指摘が見られた。
これに関しては、1人のユーザーの解説が参考になりそうだ。たとえばAKMの「最長距離でのダメージ減衰の割合が67%から55%に減少しました」について。仮にベースダメージを100として計算すると、これは「100ダメージが、最長距離では100-67=33だったのが、100-55=45に増加する」という意味ではなく、「100ダメージが、最長距離では67だったのが、55に減少する」ので弱体化だという。
つまりAKMとFCARは弱体化。R.357は強化。ミディアムの武器の人気度、使いやすさを踏まえると、確かにこちらの解釈が妥当と考えられる。
(※原文は"Decreased damage falloff modifier at max range from 67% to 55%"。67や55は「ベースダメージから差し引く割合」ではなく「差し引かれた後のベースダメージの割合」という意味か)
武器
- AKM
- ダメージ減衰の最小範囲を35mから30mに縮小しました
- ダメージ減衰の最大範囲を40mから37.5mに縮小しました
- 最長距離でのダメージ減衰の割合が67%から55%に減少しました(弱体化)
- FCAR
- 最長距離でのダメージ減衰の割合が67%から55%に減少しました(弱体化)
- ルイス軽機関銃
- 武器のリコイルパターンをアップデートし、連射時の精度が若干低下しました
- M11
- 腰撃ちの弾丸の拡散を減少させることにより、命中精度を向上しました
- M60
- 武器のリコイルパターンをアップデートし、連射時の精度が若干向上しました
- 移動中の腰撃ちでの射撃時、弾丸の拡散を減少させることにより、精度を向上しました
- 移動中のエイムダウンでの射撃時、弾丸の拡散を減少させることにより、精度を向上しました
- 静止時のエイムダウンでの射撃時、弾丸の拡散を増加させることにより、精度を低下しました
- R.357
- 最長距離でのダメージ減衰の割合が33%から45%に増加しました(強化)
- 投げナイフ
- 弾速を120m/sから138m/sに向上しました
- XP-54
- ほとんどの移動において腰撃ちでの射撃時の弾丸の拡散を増加させることにより、命中精度を低下しました
投擲物と爆発物
- C4や隠密性リモート爆弾、地雷などが取り付けられた投擲可能なオブジェクトのダメージが減衰するようになります
- 投擲可能なものを含む爆発源について、最も高いものから順に、60% / 40%/30%/ 20%のダメージ修正が各インスタンスに適用されます
- ガス缶にアタッチメントを取り付けた際、軌道がぶれるようになります
- 爆発物が取り付けられた投擲可能なオブジェクトを拾うと、爆発物が取り外されるようになります
- プレイヤーが持ち運んでいるオブジェクトを手放すと、 爆発物のタイマーが再スタートします
- C4や隠密性リモート爆弾、地雷が準備が出来ていない状態で爆発した場合、本来与えるダメージの20%になります
- プロパンガスタンクの体力が250から120に減少しました
- 爆発や銃弾などのダメージを受けた際、燃料樽に火が点かないことがあった不具合を修正しました
有毒ガス
- ダメージの発生にディレイを追加しました。プレイヤーがガス雲に入ってから0.5秒後にダメージが発生するようになりました
- 時間経過とともにダメージが徐々に上昇する新機能を追加しました(2秒間に体力 30/sから体力60/sまで)
- ダメージの発生間隔を0.1秒毎から0.3秒毎に変更しました
ガジェット
- C4
- 弾薬数を2から1に減少しました
- クールダウンの時間を45秒から30秒に短縮しました
- 爆発範囲の末端で与える最小ダメージを93から75に減少しました
- 蘇生装置
- アリーナに完全に戻る前に、リスポーンした選手が3秒間かけて徐々に再物質化するように変更しました
- 充電時間を0.6秒から0.8秒に延長しました
- 蘇生装置によって蘇生した際の体力を40%から50%に増加しました
- ドームシールド
- 最大効果時間を20秒から12秒に短縮しました
- ジャンプパッド
- クールダウンを25秒から30秒に延長しました
- モーションセンサー
- ライトタイプからヘヴィタイプへ移行しました。
- RPG
- プレイヤーの状態に関係なく、分散がほとんど同じになっていた問題を修正しました
- すべての非照準状態において弾丸の拡散性が向上しました
- 照準下での弾丸の拡散を低減しました
- ズームインする際の時間を0.2秒から0.4秒に延長しました
- 装備する時間を0.45秒から0.5秒に延長しました
- 装備を外す時間を0.35秒から0.4秒に延長しました
- ソナー・グレネード
- ミディアムからライトに移行しました
- トラッキング・ダーツ
- ミディアムからライトに移行しました
- ほぼ全ての移動状態での分散が50%減少しました
- 照準下でのダーツの拡散性を30%から10%に減らし、精度を向上しました
- コントローラーにフォースフィードバックを追加しました
- バニッシング・ボム
- チームメイトの猶予時間を0.75秒から1.25秒に延長しました
- チームメイトの総ステルス時間を6秒から7.5秒に延長しました
- 使用者の総ステルス時間を5秒から6秒に延長しました
専門能力
- 感覚強化:調整のため削除しました
- 開発者のコメント:私たちは感覚強化はゲーム全体にとって有害であるという結論に達し、当面のプレイから削除することにしました。この専門能力は、いずれ何らかの新しい形でリスポーンするかもしれませんが、それは大規模な手直しの後に限られます
- メッシュシールド
- シールドが完全に消耗した際のクールダウンを12秒から15秒に増加しました
- 完全消耗した後のスタート時の体力を200から250に増加しました
その他の新機能としては、「ゲームプレイ」に自動ダッシュのオプションが追加された(設定 → ゲームプレイ → 自動ダッシュ)。自動ダッシュがかかるまでの遅延の値も設定できる。
『ザ・ファイナルズ』では前を向いたまま後ろにダッシュすることもできるので、オンにしておくとより直感的なゲームプレイが可能になりそうだ。
- タイトル:THE FINALS(ザ・ファイナルズ)
- 配信日:2023年12月8日
- 対象機種:PC(Steam)/PS5/ Xbox Series X/S
Gaming Device Power Tune for FPS
Source: X, The Finals Official
EAA FPS(イーエーエー)をもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。
コメント