Respawn Entertainment(リスポーンエンターテインメント)の『Apex Legends(エーペックスレジェンズ)』eスポーツ競技シーンでは先日、「公式大会中にプロ選手がハッキングを受ける」という前代未聞の出来事が起きた。
これを受けて大会は延期。ファンは新しいスケジュールの発表を待っていた...のだが、どうやら大会は非公開のうちに実施され、TSMの優勝で決着がついたことが明らかになった。
『APEX』ALGS北米ファイナルのその後は?
ALGSの「Split 1 Pro League - North America Final(スプリット1プロリーグ 北米ファイナル)」は、北米地域のプロ選手たちにとって、今年度のヤマ場のひとつとなる重要な大会だ。
このファイナルには『エーペックスレジェンズ』のプロ20チームが出場。「ラウンド無制限」という過酷なフォーマットを通じて、スプリット1の地域内順位と、5月2日からロサンゼルスで開催されるオフライン世界大会「2024 Split 1 Playoffs(スプリット1プレイオフ)」に出場する12チームを決定する。
しかしこの大会では、プロ選手が試合中にハッキングを受けるという、世界のeスポーツ史に残るであろう大事件が発生した。初耳という方は以下の記事を参照してほしい。
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このときは一般プレイヤーまでも「エーペックスをプレイするのは危険か」といった不安にさらされたが、その後、新たな事件は報告されていない。ALGS公式からは北米ファイナルの延期が発表された後、「ロサンゼルスで開催されるプレイオフには影響なし」であること、そして「チャレンジャーサーキット」の日程変更が発表された。
知らぬ間に大会再開&完結、優勝はTSM!
騒動が落ち着いてきたところで、ALGSファンたちは北米ファイナルの新しい日程が発表されるのを待っていた。
しかし日本時間3月26日、この北米ファイナルは新日程の発表がないまま、非公開で開催され、既に完結したことが明らかになった。
Liquipediaによると、今回の北米ファイナルは7ラウンドにおよび、TSMが優勝。TSMは最初にマッチポイントを獲得し、そのまま勝ちきったようだ。
大会中に自分のPCにエイムボットを付与され、その後ハッカーから脅迫めいた通話までされたImperialHal選手は、自らXで勝利を報告している。
Hal選手によると、この未公開大会は現地時間3月26日にエーペックス公式チャンネルにて放送されるという。Hal選手も、自分たちが優勝することになるこの大会のウォッチパーティーを開催する。
非公開で行った理由について、コミュニティでは「配信中にハッキングされる事態の再発を防ぐため」と解釈されている。Hal選手も「そうだよ」と述べているものの、記事執筆時点でALGS公式からの説明はない(続報あれば追記)。
続報:ALGS公式より大会の放送が発表された(日本時間27日午前9時)
プレイオフ出場チーム決定! 5月2日より世界大会スタート
ファイナルを制したのはTSMだが、北米スプリット1全体ではDarkZeroが優勝し賞金2万ドル(約302万円)を獲得した。
北米地域からは上位12チームがロサンゼルスへ。日本を含めた世界各地を代表する40チームにより、上半期のチャンピオンタイトルを争う。
ALGS世界大会「スプリット1プレイオフ」は5月2日よりスタート。40チームのうち、日本からはFnatic、KINOTROPE gaming、Riddle、HAO、YOKOYARI、NORTHEPTIONが出場する(※選手の国籍ベース)。
プレイオフではまず、40チームを4グループに分けて「グループステージ」を実施。ここでの順位によって次の「ブラケットステージ」のスタート地点を決め、上位20チームが「ファイナル」に進出するという流れ。
ハッキング事件に驚かされた一方、この騒動をきっかけに『エーペックスレジェンズ』の公式eスポーツ「ALGS」に興味を持ったプレイヤーもいるだろう。スプリット1におけるチャンピオンの座はどのチームが手にするのか、プロのプレイを観戦しつつ大会の行方に注目してみよう。
Source: X
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Hal「そうだよ(迫真)」