G515 のいまいちなところ
- ラピッドトリガーなし(性能面は問題なし)
- 一部のキーキャップ印字位置が悪く、バックライトの透過が綺麗に見えない
多くのデバイスメーカーが新技術「ラピッドトリガー(以下ラピトリ)」を取り入れたキーボード製品を発表し、技術競争が加熱する中、ロジクールGはG515を含めてラピトリ搭載モデルを出していない。
- ラピッドトリガーとは?
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キーストロークを細かく認識できる磁気キースイッチなどを活用して、入力判定位置を数ミリ単位で制御する技術。自分の判断がより迅速にゲームへ反映される技術として、どのゲームでも優位になる可能性を秘めている。ただし極体な設定では誤入力や誤作動が増えたり、ゲーム以外で活かすのが難しく、カジュアル向けではない。
逆に言えば、ラピトリ以外の性能面で大きな不満はない。今回スイッチが自社開発の「GLスイッチ」ではなく「Cherry MXロープロファイル軸」を採用していることから、将来的に他社の「磁気スイッチ」を採用したロジクールGキーボードが登場する可能性もあるかもしれない。
ラピッドトリガーを付けない理由とは...?
もう1つ気になる点は、一部キーキャップのバックライトが綺麗に見えないこと。調査の結果、原因は印字とバックライトの位置関係がズレていることにある。
上記の写真は真っ暗な部屋でISO(光の感度)をギリギリまで落とし、人の目から見えている状況を再現。全RGBを白(#FFFFFF)にして正面から見ると、キーキャップ印字「O」や「Q」などのバックライトに影が滲むような症状が発生している。
特に「エンター」は上部が暗く、斜め下から見ると他と比べてもバックライトが透過していないように見えてしまう。
該当するキーキャップを取り外して裏面から光を通したところ、透過素材自体に不良はなかった。つまりバックライトの位置と印字の位置が僅かにズレているのが原因で、このズレを修正すれば症状は改善すると考えられる。
また、RGB設定の白(#FFFFFF)は市販タブレットの白画面と比べても青みが強く、昼光色の色温度に設定されていると思われる。オレンジ寄りの白にすることで視覚的に良くなるが、これに関しては好みが分かれるかもしれない。
性能面には問題ないが、製品画像では綺麗に見える部分が実物ではそうでない点が気になる。今後のロットではこの問題を改善してほしい。
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