CoDシリーズ最新作『Call of Duty: Black Ops 6(コールオブデューティ: ブラックオプス6)』ではベータテストが開催中。Treyarchはサービスをテストしながらさまざまな不具合を修正中だが、その中でもコーリングカードへのとある変更点が注目されている。
『BO6』のセンシティブなコーリングカードが修正
CharlieIntelによると、ベータウィークエンド1期間内のアップデートにより1枚のコーリングカードが修正されたという。
これはデフォルトコーリングカードの1つ「歴史的偉業」で、変更の前後を比較するとその理由が察せられる。
中央に描かれたカセットテープはそのままだが、背景が削除された。変更前画像の右側に描かれているのは、恐らく2001年のアメリカ同時多発テロ事件。左側のモザイクがかけられている人物は、当時の大統領ジョージ・W・ブッシュと思われる。
『BO6』では9.11をゲーム化しない
『BO6』の舞台は冷戦終結後の90年代。しかし2001年の同時多発テロともつながる可能性が以前から考察されていた。キーアートにうっすらと「2001年9月11日」の記載があったり、現実のニューヨークにも「The True Lies(真実は時に嘘をつく)」のプロモーション広告が掲載されていたのがその根拠だ。伝説的な「No Russian」ミッションのような、過激な展開がゲームになるのではないかと囁かれた。
しかし、開発を手がけるTreyarchは、PC Gamerとのインタビューでこれを否定している。
「それは噂です」。「ブラックオプス6は他のブラックオプスのように、純粋なフィクションです」。
『CoD:BO6』の演出として史実とのつながりが仄めかされることはあっても、少なくとも9.11を2024年発売の『CoD:BO6』で扱うにはまだ早すぎるだろう。
コミュニティは否定的だが妥当な判断?
トラブルを避けたと思われる今回の変更に、コミュニティはどちらかと言うと否定的。しかし仕方ないと見る向きもある。
- 「コール オブ デューティはヤワになったな」
- 「レーティングM(17歳以上)のゲームなのになんで検閲するんだ(笑)」
- 「何のネタだか分からないんだけど」
- 「9.11は世界史の出来事で、逃れることはできない。臆病になるのはよせ」
- 「9.11を敬意を持って描く/取り入れる方法はあると思う」
- 「陰謀論ネタにに見えるし、陰謀のソースになってるのは全部消したんじゃないか」
- 「第二次世界大戦のゲーム化は許されるのに?(死者数 約5000万人〜8000万人)」
CoDシリーズはすでに20年続いており、コミュニティにも9.11の報道をリアルタイムで見ていた世代と、知らない世代が混ざっていると思われる。
ブラックオプス・シリーズはCIAエージェントらの秘密めいた諜報活動にフォーカスしている点が魅力の1つ。だが9.11は米政府に絡んだ多岐にわたる陰謀論が根強く残る(アメリカ同時多発テロ事件陰謀説 Wikipedia)。当時のブッシュ大統領とワールドトレードセンターをセットにした修正前画像は、陰謀論を煽っているようにも見えかねない。
当時を知らないプレイヤー層が、今回のコーリングカードなどの要素を通じてこの事件に不要な誤解を生じさせるのを避けたいということなら、今回の変更は妥当な判断と言えるだろう。具体的にキャンペーンとどの程度関連してくるのかは、実際にプレイして確かめてみよう。
- タイトル:Call of Duty: Black Ops 6(コール オブ デューティ ブラックオプス 6)
- 発売日:2024年10月25日
- 対象機種:Xbox Battle Pass, PC Game Pass, PC(Microsoft Store, Battle.Net, Steam)PS5,PS4 / XboX X|S, One
Source: X
コメント
コメント一覧 (4件)
日本だと3.11をゲーム化するようなもの?
え、ケネディとカストロが協力してペンタゴンでゾンビと戦ったのはフィクションだったのか ・・・ショックだ
扱いが難しい事はわかるんだけど米の陰謀論言ってるのはBoシリーズ浅いんかな
Boってある意味陰謀論のような物をそのままゲームにしたような内容だからある意味そうあるべき代物だと思うわ
ただここまで巨大タイトルになってしまった以上
CoD4のAC130とかMW2の津波ボーンみたいな事はもうできなくなりつつあるって言うのは目に
見えて明らかよね。武器の名称とかもそうだけどリブートMWのKRISS VECTORとか
著作権に触れそうな独自機構をそのままくり抜いたデザインにしてたりするしね
Vectorに関しちゃライセンス料払いたくないだけじゃねえかな