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なぜロボット?『レインボーシックス シージ』新オペレーターSkopós開発者インタビュー: 現在の攻防バランス考慮や特殊な仕様との向き合い方など

『レインボーシックス シージ』新オペレーターSkopós開発者インタビュー:ロボットが出た背景 現在の攻防バランス考慮 特殊な仕様とどう向き合ったかなど
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Ubisoft(ユービーアイソフト)の『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』では、Y9S3「オペレーション・ツインシェルズ」にて新オペレーターSkopós(スコポス)が防衛側に加わった。

「V10パンテオン・シェル」という、かつてなく特殊な固有ガジェットを駆使する彼女はどのような意図でデザインされたのか。Ubisoft開発スタッフの方々から、ゲームの内外、さまざまな側面から話を聞かせてもらった。

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『R6S』新オペレーターSkopós開発者インタビュー

一人二役!! 2体の人型ロボットを操縦する新防衛オペレーター”スコポス(SKOPÓS)” 徹底解説 | レインボーシックス シージ Y9S3 オペレーション・ツインシェルズ

新シーズン「オペレーション・ツインシェルズ」で登場したSkopósは、9年のシージ史においてかつてなく斬新なオペレーターだ。

Skopósの本名はクレ・ガラノス。レインボー部隊の優秀なスナイパーで、現在は車椅子で生活中。事故によって一時はレインボーから身をひいていた彼女だが、独自に機械工学を学び「V10パンテオン・シェル」を開発。『レインボーシックス シージ』の現場に復帰を果たしている。

「V10パンテオン・シェル」は、シージ初となる人型ロボットの戦闘要員。Skopósは2体のシェルの操作を切り替え可能で、これにより対戦において擬似的なテレポートを実現する。攻撃側にはまるで敵が6人いるかのように立ち回れるので、防衛側の作戦に新鮮な選択肢が加わっている。

Skopósの使い方や詳しい仕様については、以下の記事で解説。

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今回はSkopósについて、ゲーム内における設計意図やゲーム外のデザインなどについて、以下のシージ開発スタッフの方々から話を聞かせてもらった。

  • Alex Karpazis:クリエイティブディレクター
  • Justin Loranger-Ahluwalia:ゲームデザイナー

『R6S』にロボットが出た背景

『レインボーシックス シージ』新オペレーターSkopós開発者インタビュー:ロボットが出た背景 / 現在の攻防バランス考慮 / 特殊な仕様とどう向き合ったかなど
初見で誰もが仰天したはず。V10パンテオン・シェル

新オペレーターSkopósが2体のロボットを引き連れて登場したのには、誰もが驚かされただろう。「新オペレーター」として開発側にはさまざまなアイデアがあるはずだが、Y9S3でロボット・オペレーターを実装した背景をうかがった。

『レインボーシックス シージ』新オペレーターSkopós開発者インタビュー:ロボットが出た背景 / 現在の攻防バランス考慮 / 特殊な仕様とどう向き合ったかなど
Justin Loranger-Ahluwalia氏

Justin Loranger-Ahluwalia「2体のシェルというSkopósのコンセプトは、2年ほど前に試そうとしたアイデアなんです。ですが当時は、こういう野心的なオペレーターを造るリソースがないとすぐに気付いたんです。(イヤー9で)1年につきオペレーターを2体出すという形に変わったところで、再びSkopósの元を訪れ、真にユニークなゲームチェンジャーとなるオペレーターを開発することにワクワクしました」

Skopósの外見デザインについて

『レインボーシックス シージ』新オペレーターSkopós開発者インタビュー:ロボットが出た背景 / 現在の攻防バランス考慮 / 特殊な仕様とどう向き合ったかなど
Skopósのデザインについて(『レインボーシックス シージ』SKOPÓSの使命より)

レインボー部隊には、世界中のさまざまな国からオペレーターが集まっている。そんな中でSkopósは、シージ初となるギリシャ人オペレーターだ。Skopósの「ギリシャ人らしさ」は、デザイン面でどのような形で落とし込まれているのだろうか。

Alexander Karpazis「外見については、『レインボーシックス ローグスピア』における元々の彼女の外見からインスパイアされたものです。ですが現在の姿は従来のショートヘアを含めて、現代的なものを参考にしています」

『レインボーシックス シージ』新オペレーターSkopós開発者インタビュー:ロボットが出た背景 / 現在の攻防バランス考慮 / 特殊な仕様とどう向き合ったかなど
『ローグスピア』のガラノス(Rainbow Six Aminoより

「『Skopós』という名はギリシャ語で『目標(Purpose)』という意味であり、これは彼女のバックグラウンドにおいて大きな部分を占めています。2体のロボット『タロス』と『コロッサス』は両方とも、ギリシャ神話に登場する金属の巨人に由来します。両方ともコロッサスシステムの一部であり、これもまたギリシャ神話を参考にしています」

Alex Karpazis氏

「彼女は2つの重要なバッジを身に着けています。キプロス生まれであるにもかかわらず、軍隊で彼女が共に働く国であるギリシャの国旗。もう1つはギリシャ警察の一部であり、ギリシャを拠点とする対テロ特殊制圧部隊EKAMのバッジです」

攻撃オペ強化中にリリースされる「新防衛オペレーター」

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攻撃側バフの先鋒となって活躍中のDeimos

イヤー9では当初から、全体方針の1つとして「攻撃側の強化」が目指されていた。理屈とデータの両方で、敵が来るのを待ち構える防衛側の方が、敵のところへ向かって行かなければならない攻撃側よりもやや有利とされているからだ。

シーズン1では新攻撃オペレーターDeimos(デイモス)が登場。防衛側の定点守りを突破し、遊撃を排除できる強力なオペレーターとして競技シーンでも即戦力となった。リワークされた盾オペレーターたちも、BANの常連になるなど現環境で猛威を振るう。

オペレーター以外でも、重要な防衛サブガジェットであるインパクトグレネードを弱体化したり、攻撃側ドローンにブースト機能をつけたりと、さまざまなエリアで調整が見られた。一方で有刺鉄線がダメージソースとして強化されるなど防衛側にも上方修正がかかり、バランス調整が続いている。

こうした中、新たな防衛オペレーターをデザインするのは困難だったように思われる。強すぎるとまたバランス問題が浮上し、弱すぎると単に誰も使わないからだ。

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シェルを破壊する側と、シェルを活用する側。どちらもチームワークが不可欠

Justin Loranger-Ahluwalia「Skopósには多くの時間と労力を費やし、防衛側を大幅に有利にせず、かつシージに新しいものをもたらすようにしました。Skopósは強力で、プレイにおいて大きな可能性を秘めていますが、一方では情報やガジェットを活用することで攻撃側チームが非常に対抗しやすくもなっています

「Skopósは、チームワークと戦略的なプレイをしてもらうようにデザインされたオペレーターです。攻防両方のプレイヤーたちにとって、挑戦的でありつつ、連携することで成果が得られます。彼女の能力からは、全員がバランスの取れた、魅力的な体験を得られると自信を持っています」

新武器PCX-33のコンセプト

Skopósの特殊さの1つとして、新武器PCX-33の存在が挙げられる。防衛側にとっては4つ目のアサルトライフルであり、Skopósのシェルにはこれ以外に武器の選択肢がない。どのような意図でデザインされた武器なのだろうか。

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PCX-33

Justin Loranger-Ahluwalia「防衛側のアサルトライフルという時点で、PCXは非常にユニークです。こちらの意図としては、Skopósの遊撃型のプレイスタイルを補完しつつ、Skopósの全体的な多才さ、精密さ、中庸さを反映した武器にしたかったのです」

性能面では極めて万人向けの武器であり、使いやすく、カスタマイズ勢の高さがセールスポイントです。操作性の良さについては、ロボットのシェルたちに反動をうまく制御させるという意味合いもありますが、反動制御に苦戦しているであろう新規のプレイヤーたちの手になじむ武器にするためでもあります。それでいて、より殺傷力の高い他の遊撃オペレーターたちの武器の存在感を薄くしないようにもしています」

ロボットであることをどう考慮したか

Skopósのシェルたちは、ロボットであるため仕様がやや複雑だ。たとえばDoc(ドク)などで回復できなかったり、Rook(ルーク)のアーマーを装着できなかったりする。攻撃側視点では、アクティブ状態のときはEMPの影響を受けなかったり、IQ(アイキュー)にも探知されなかったりと、直感的ではない部分もある。

こうしたデザインの背景にあるものについて、改めて説明してもらった。

『レインボーシックス シージ』新オペレーターSkopós開発者インタビュー:ロボットが出た背景 / 現在の攻防バランス考慮 / 特殊な仕様とどう向き合ったかなど
回復できない、など特殊仕様も

Justin Loranger-Ahluwalia「マシン・オペレーターを作ると決めたときから、考慮しなければならないユニークな側面があることは分かっていました。もしシェルが他のオペレーターとまったく同じ相互作用を持っていたら、おそらく没入感がかなり損なわれたでしょう。Docのスティムでシェルを治療することが、最もわかりやすい例として思い浮かびます。それでも私たちは、この種のユニークな相互作用は最小限に抑え、論理的に正当化できない場合にのみ例外を設けるようにしました」

「対電子機器ガジェットについて言うと、アクティブ状態のシェルに対抗するのが簡単になりすぎるのを避けたかったのです。一人のオペレーターに対し、1個のEMPが致命的なガジェットになるというのは、ゲームバランスにおいてストレスが溜まり、また有害なことでもあります。そこで私たちは、なぜアクティブ状態のシェルが保護されているのかを、ゲーム内で正当化できる理由を考えました。実際に、シェルの胸部の上側にある小さな箱をチェックしてみてください

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EMP対策の装置らしきものがついている

Skopósの新作戦を研究しよう

今回のインタビューでは掘り下げられなかったが、もう1つユニークな要素として、スキンもロボット用である点が挙げられる。今シーズンのバトルパスでは「キネティックアーキテクチャ」などさまざまなスキンをアンロック可能。今後どのようなスキンが登場するかにも注目だ。

なおプロeスポーツ競技シーンでは、Skopósは記事執筆時点で使用不可。これは競技の健全性への懸念と、正当性を考慮した結果と説明されている。いつから使用可能になるかも現時点で不明だ。

プロがSkopósをどう使うのか分からないのは残念ではあるものの、逆に言うと、まだコミュニティによく知られた定番の立ち回りがないことを意味する。再現度の安定した良い作戦を今のうちにひっそり研究し、ランクマッチで運用してみてはいかがだろうか。新シーズンも引き続き『レインボーシックス シージ』でタクティカルなゲーム体験を楽しもう。

  • タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
  • 発売日:2015年12月10日
  • 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam
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Source: Interview

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • ロボだから毒も薬も効かない特性はまだ分かりやすいと思う ロボだとさえ知っていれば
    昔の隠し味とかフレーバーみたいなノリの特性に比べたら全然問題ない ECHOの電話とかZOFIAの自己蘇生とか
    炎上無効がちょっと怪しいくらい 電子機器もアナログ機械も炎上無効のゲームだから紛らわしい
    オペレーターに相当するシェルが炎上無効だと強すぎるってバランス感覚的には予想がつくけど

  • 略歴でヘリコプターより高いって書いてあったし(数千万〜数億くらい?)EMP対策やIQの探知対策にお金かかってるって設定なんだろうか

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