Respawn Entertainmentは『Apex Legends(エーペックスレジェンズ)』における「シーズン24スプリット2」アップデートの詳細を発表した。3月26日の「ビーストモード」イベントと並行して実施されるこの変更では、スカーミッシャークラスが強化され、7人のレジェンドたちにも個別にバランス調整が。さらに武器11種が細かく数値調整され、スプリット2でのさらなる環境変化が予想される。
『エーペックスレジェンズ』シーズン24後半アップデート
3月26日にスタートする「ビーストモード」イベントはこちらの記事を参照。

レジェンドバランス調整
スカーミッシャー 新クラスパーク
- Trailblazer(トレイルブレイザー):自分に向かって走ってくるチームメイトたちがスピードブーストを受ける
- このボーナスを受けるには、仲間たちは少なくとも20メートル離れている必要がある
- Charged Knock(チャージノック):スカーミッシャーたちは、敵をノックダウンさせると追加のアビリティチャージ1つを得、HPを50回復する
- 追加分のチャージは、30秒経過するか、使用することで消える
- 追加分のチャージはすべてのスカーミッシャー・レジェンドの戦術アビリティに適応されるが、オクタンについてはアルティメットのチャージに追加される
- HPの回復については、まず体力を回復させ、回復できるシールドがあるならシールドを回復する。この回復効果はダメージを受けると阻害される
今回の調整の意図としては、移動力に優れたスカーミッシャーたちに、他のチームメイトが置いていかれないようにするため。また、アビリティを駆使してより、アグレッシブに動けるようにするためでもある。
今後は敵をノックダウンすると回復+アビリティチャージが得られるので、強気に戦いに出られるだけでなく、その場から素早く離脱したり、戦闘を継続できるようになる。
オルター
- ヴォイドパッセージ
- チャージが2つになる
- ポータルを作れる奥行きの最大値を、20メートルから30メートルに延長
- クールダウンが30秒から20秒に短縮(「戦術クールダウン」アップグレードを標準仕様として統合)
- 自分のヴォイドパッセージ通過後、敵の体力ゲージが表示される(「ヴォイドビジョン」アップグレードを標準仕様として統合)
- 天井から伸びるヴォイドサイフォン(ロープ)の長さの最大値が、30メートルから40メートルに延長
- 届かない壁面にポータルが開かれた場合でも、最大20メートルまでのロープが生成されるようになる
- ロープが生成される場合、その場所には設置プレビューが表示される
- ヴォイドパッセージを設置した直後、反対側にいる敵を短時間ハイライトする
- ヴォイドネクサス
- 各プレイヤーが再利用可能に(個々人30秒のクールダウン)
- マップ内で2つのヴォイドネクサスが共存可能に(「多次元」アップグレードを標準仕様として統合)
- ヴォイドネクサスに直接インタラクトすることで、ダウン中の味方を「召喚」できる。召喚された味方は移動可能で、ノックダウンシールドも使用できる
- 召喚可能な状況でなければ、近距離でヴォイドネクサスにインタラクトできない。これでチームメイトの蘇生は容易にしつつも、間違ってヴォイドネクサスを起動しないようにしている
- リフトの贈り物
- チームメイトのデスボックスからバナーを取れるようになる
- アップグレード:レベル2
- リングマスターとヴォイドビジョンを削除
- [新] “Friends(フレンド)”:サポートクラスのパークをすべて獲得。サポート用の追加ボックスにアクセス。蘇生速度が上昇し、体力の自動回復を付与。バナー回収時にモバイルリスポーンビーコンを獲得する(この効果は「リフトの贈り物」でも発動する)
- [新] Eye to Another World(アイトゥアナザーワールド):リコンクラスのパークをすべて獲得。調査ビーコンをスキャン。ADS時にスレットビジョン獲得
- アップグレード:レベル3
- 多次元と戦術クールダウン+を削除
- [新] Void Breacher(ヴォイドブリーチャー):自チームのヴォイドパッセージを使用すると、移動速度とリロード速度が上昇
- [新] Staring into the Void(スターティングイントゥボイド):ヴォイドパッセージによる、オルターのスキャンの継続時間が+15秒(ヴォイドパッセージが消えるまで)
- 注記:スキャンをするには、オルター側のポータルの入口と、敵側のポータルの出口とで射線が通っている必要がある
現時点での最新レジェンドあるオルターが大幅強化。アップグレードで得られていた、効果の多くがベースの性能へと統合された。
開発者コメントによると、プレイメーカーとしてのポテンシャルはありながらも、アビリティの利便性には制限があったことが問題だった。変更点の注目は、ダウンした味方をヴォイドネクサスで呼び出せるようになったこと。これでオルターが活躍できるシナリオが一気に増えるだろう。
加えて、リコンかサポートのパークも使えるようになり、状況に応じてプレイスタイルをより柔軟に変化させられる。
後述のホライゾンへの変更も含めて、クラスで役割を分けた意味合いが薄らいでいるようにも見えるが、オルターを使ってみる理由としては十分だろう。スプリット2での活躍に期待したい。
アッシュ
- フェーズティア
- アルティメットのクールダウンを、2分から2分30秒に延長
スカーミッシャーの強化には、アッシュの人気に対抗することが期待されている。一方でアッシュも弱体化。ダブル・フェーズティア戦法を目にする機会を減らす意図があるという。
ホライゾン
- アップグレード:レベル2
- ビッグバンとバットパックを削除
- 戦術クールダウン:レベル2へ
- アルティメットクールダウン:レベル2へ
- アップグレード:レベル3
- [新] Conservation of Energy(コンザベーションオブエナジー):スペースウォークで軟着陸すると25HP分のシールド回復
- [新] Combat Reserve(コンバットリザーブ):アサルトボックスにアクセスできる。1スタックごとにアモを追加で持てる。グレネード用スロットが追加
ホライゾンについては、アップグレードへの評価は低いものの、未だ高い地位にあるという。今回の変更では、これまでのレベル3アップグレードをレベル2に下げることで、能力強化が得やすくなった。レベル3には新アップグレードが導入され、アサルトのパークを一部入手するなど戦闘での有用性を高められる。
ローバ
- エスケープアーティスト:シールド回復量が50から25に減少
パスファインダー
- アップグレード:レベル3
- ダウンアンドアウェイ:削除
- [新] Grapple Cooldown+(グラップルクールダウン+):戦術アビリティのクールダウンが10秒短縮される
スカーミッシャーのアップデートにあわせて「ダウンアンドアウェイ」は削除。代わりに、「今のところは」シンプルなクールダウン効果を付与することになった。
レヴナント
- アサシンの本能
- 仲間もレヴナントと同様に、体力の低い敵の追跡マークが見られる
- シャドウパウンス
- 発動時間を最大30%短縮
- クールダウンを25秒から20秒に短縮
- フォージシャドウ
- 付与されるシールドのHPを25増加
- アップグレード:レベル2
- 殺人マシン:削除
- [新] Try To Hide(トライトゥハイド):敵の体力が低下した際、パッシブによるマークの継続時間が2倍に
- アップグレード:レベル3
- グリムリーパー:削除
- [新] Agile Assassin(アジャイルアサシン):シャドウパウンスの発動時間と、チャージ時間を半減させる
- 戦術クールダウン:クールダウンが(20秒から)15秒に短縮される
リワーク時は環境を席巻していたレヴナントだが、その後のシーズンを経て人気が低下。再度のテコ入れをすることになったという。自身をレイドボス化させるアルティメットを、現環境のキルタイムに合わせて強化した。
戦術アビリティも強化。発動時間とクールダウンの都合で、戦闘を仕掛ける時ではなく、戦闘から離脱するときのために温存されているケースが多かったとのこと。アップグレードも合わせてさらに時間を短縮し、より自由に使えるようにした。
レイス
- 初期の「3P run」アニメーションが復活(※いわゆる「ナルト走り」)
- 虚空へ
- クールダウンを25秒から20秒に短縮
- 戦術アビリティ発動時間を1.25秒から0.8秒に短縮
- 攻撃ボタンまたは戦術アビリティのボタンを押すことで、虚空内からいつでも出られるようになる
- ディメンションリフト
- クールダウンを3分から2分30秒に短縮
- アルティメット使用時、より迅速に最高速度に達するようになる
- アップグレード:レベル2
- アルティメットクールダウン+:2分から1分30秒に短縮される
- アップグレード:レベル3
- ファストフェーズ:戦術アビリティ発動までの時間短縮が、20%から30%になる
- 発動時間が(1秒から)0.5秒になる
- 戦術クールダウン:20秒から15秒に短縮される
- ファストフェーズ:戦術アビリティ発動までの時間短縮が、20%から30%になる
リリース時の姿に近づけるように、レイスをアップデート。戦術アビリティの変更とスカーミッシャーの新パークが合わさったことで、攻めるのも受けるのも便利になった。
アルティメットも強化され、ローテーションに優れた彼女の能力をより発揮しやすくなっている。使用時の速度自体もアップしたので、より素早く出入りしてチームの移動を支援できるだろう。
アモとアタッチメント
- アクセラレーターつき武器
- アクセラレーターを削除:C.A.R. SMG、G7スカウト、ネメシスバーストAR
- アクセラレーターを追加:P2020、ボルトSMG、ウィングマン
- レーザーサイト:すべてのティアにおけるレーザーの効果を上昇
武器バランス調整
サブマシンガン
- オルタネーターSMG
- 全ティアでマガジンサイズを増加
- ベース:19→20
- 白:23→24
- 青:26→27
- 紫/金:28→29
- 全ティアでマガジンサイズを増加
- C.A.R. SMG
- 全ティアでマガジンサイズを増加
- ベース:19→20
- 白:22→23
- 青:24→25
- 紫/金:27→28
- 全ティアでマガジンサイズを増加
- R-99 SMG
- 全ティアでマガジンサイズを増加
- ベース:17→18
- 白:20→21
- 青:23→24
- 紫/金:26→27
- 全ティアでマガジンサイズを増加
- ボルトSMG
- 全ティアでマガジンサイズを増加
- ベース:19→20
- 白:21→22
- 青:23→24
- 紫/金:26→27
- 全ティアでマガジンサイズを増加
ショットガンの破壊力やライトマシンガンの安定性に対抗できるように、サブマシンガンのマガジン容量が増加した。近距離でのタイトな戦闘時に、リロードが必要になる状況が緩和される。
アサルトライフル
- ネメシスバーストAR
- チャージが減衰していく時間が6秒から8秒に延長
- チャージが減衰し始めるまでのディレイを6秒から8秒に延長
- 全ティアのバレルの効果を上昇
アクセラレーターが外れるのに合わせて、この武器の魅力を保てるようにやや強化。
ライトマシンガン
- ディボーションLMG
- 最初の数発の反動パターンの強さを低減
- L-スターEMG
- 腰だめ撃ちで連射すると精度が上昇するメカニズム(リバース腰撃ち)を削除
あらゆる交戦距離で敵を倒せていた、L-スターの特殊な仕様が削除。開発側としては、使われる場面が増えて喜ばしい一方で、他の武器の存在感を薄めていたという。リバース腰撃ちがなくなったことで至近距離での脅威度が下がり、サブマシンガンに対抗の余地が生じることが期待されている。
マークスマン
- 30-30リピーター
- ADSチャージショットのダメージを58から65に増加
- ADSチャージのヘッドショット・ダメージを93から104に増加
対戦において影響力を発揮していなかったという、チャージショットダメージを強化。ゆっくりと手順を踏んだゲームプレイをすることで達成感を得られるようにし、チャージに時間をかける価値を高めた。
- G7スカウト
- ダメージを35から36に増加
- ヘッドショット・ダメージを56から58に増加
- 連射速度をやや上昇
アクセラレーターを失ったことに対する、埋め合わせ強化。
ピストル
- P2020
- レーザーサイトの効果を他の武器の基準にあわせた
腰撃ち精度が他のピストル系より高くなっていたため、レーザーサイトの効果は他の武器より低くなっていた。しかしこの点を削除。腰だめ撃ち精度の高さを武器の個性の一つとして強調することにした。
- ウィングマン
- ブーステッドローダー・ホップアップがつかなくなった
ショットガン
- EVA-8
- ペレット拡散パターンを拡大
ゴールド武器ローテーション
- P2020
- プラウラーPDW
- ボルトSMG
- ディボーション
- G7スカウト
ヒートシールド
- (以前はシールドのコアがリング中にあるとダメージを受けていたが)ドームのどの部分がリングと接触していてもダメージを受けるようになる
- ドームのコアとリングの距離に応じて、ダメージがつり上がるようになる
マップローテーション
- カジュアル
- E-ディストリクト
- キングスキャニオン
- ストームポイント
- ランク
- E-ディストリクト
- キングスキャニオン
- ストームポイント
ランクの調整
- スコア計算式のアップデート
- 8回以上のキル、アシスト、参加によるスコアの値は50%になる(これまでは6回以上がこの計算だった)
スプリット・リセットルール変更
前回のスプリット終了時に属していたランク・ティアの、最初のディビジョンにリセットされる。
- ルーキーIV~I:リセットなし。RPは新スプリットに引き継ぎ
- ブロンズ IV~I:ブロンズIV(1000 RP)にリセット
- シルバー IV~I:シルバーIV(3250 RP)にリセット、+250の降格保護あり
- ゴールド IV~I:ゴールドIV(5750 RP)にリセット、+250の降格保護あり
- プラチナ IV~I:プラチナIV(8750 RP)にリセット、+250の降格保護あり
- ダイヤIVとIII:プラチナIII(9250 RP)にリセット
- ダイヤIIとI :プラチナII(10000 RP)にリセット
- マスター以上:プラチナI(11000 RP)にリセット
変更の目的は、公平な対戦を促し、ミスマッチングを低減させるため。従来の「ハードリセット」と入れ替わる。これで新スプリット開始時でも、よりスキルの近いプレイヤーとマッチしやすくなり、バランスのとれた競技体験が得られると期待されている。
Source: Apex Legends Official
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