『Bellum(ベラム)』は、コンテンツクリエーターKarmakut氏と、経験豊かなベテランスタッフたちによる新作FPS開発プロジェクト。「シューター界における、過去10年の集大成となる野心的な作品」を目指している。
以前からシューターファンの間では注目されていたこの『Bellum』だが、2025年末にいよいよオープンベータが開催される。あわせて、開発費の調達も兼ねた予約販売もスタート。限定500個の「ファウンダーエディション」など4種のエディションを通じて、このゲームの開発に協力できる。
大規模タクティカルFPS『Bellum』の予約販売がスタート
そんな野心的な新作FPS『Bellum』の予約販売がスタートした。資金繰りの手段として、クラウドファンディング形式を敢えて選ばず、以下の各エディションを通じてプレイヤーからの出資を募る。
予約期間中は、全エディションが20%オフで販売。2025年秋にはクローズドベータを、そして2025年末にはオープンベータの開催を予定している。セールはオープンベータの開始日まで続く。
(※名前は"オープン"ベータだが、Discordでのやりとりによると、オープンベータへの参加には何らかの形でのアクセスキーの入手/購入が求められるようだ。キーの配布イベントなどがあることに期待したい)。

- スタンダードエディション:35.99ドル(約5,200円)
- オープンベータへのアクセス用ゲームキー
- デラックスエディション:47.99ドル(約6,900円)
- クローズドベータとオープンベータのアクセスキー
- デジタルアートブックとサウンドトラック
- スキン5種(M4A1、AK-74M、AKM、グローブ、時計)
- クレジットに自分の名前が載る
- サポーターエディション:95.99ドル(約13,800円)
- (上記に加え、以下)
- クローズドアルファへのアクセス(2025年夏を予定)
- サーバー優先権
- サポーター武器スキン6種(M4A1、AK-74M、AKM、M249、PKM、RPD)
- サポーターDiscordタグ
- オブジェクト名の提出権
- 練習マップの壁面に自分の名前が載る
- 限定500個のファウンダーエディション:299.99ドル(約43,200円)
- (上記に加え、以下)
- スタンダードエディションのゲームキー x2
- ファウンダー限定Discordアクセス
- ファウンダープレイテストアクセス
- ファウンダーDiscordタグ
- (米国内限定で配送される実物のコイン3種とワッペン3種)

500個限定の豪華な「ファウンダーエディション」には実物アイテムが特典についてくるが、配送できるのは今のところ米国内のみ。どの国のユーザーに購入してもらえるか分からず、関税などをふまえた配送料が予測不可能であるため。
米国外に住んでいるが、ファウンダーエディションに興味のある方は、『Bellum』公式にメールすることで料金計算を含めた配送の可能性を検討してもらえるという。

「サポーター」以上のエディションを購入したプレイヤーは、ゲーム内の練習モードマップに自分の名前が刻まれる。
「サーバー優先権」については、テスト版だけでなく正式リリース後も永続。

Steam版は出る?

リリース時点ではSteam版の予定はなし。公式サイトからのみダウンロードできる。
Steam版がない理由は、Steamでの販売にかかる手数料を節約し、開発費にあてがうためだ。また、独自ランチャーと専用サーバーを設置することで、イノベーションと改善余地の面での柔軟性を高める意図がある。
もちろん他のプラットフォームでの販売予定が今後まったく無いわけではなく、適切なタイミングを見て判断するとのこと。
オープンベータは3勢力でプレイ可能
オープンベータでは3つの勢力が登場。それぞれの個性を反映した武器が用意されている。

- アメリカ陸軍レンジャー連隊
- M4 ブロック 3、M249 SAW、M240、M320グレネードランチャー、M72 LAW、カールグスタフ

- ロシア傭兵部隊「セイダー」
- AK74M、PKM、GM94グレネードランチャー、RPG7

- ゲリラ闘士「アルザラム」
- AKM、RPD、80式汎用機関銃、GP25グレネードランチャー
兵站重視の会戦モード「オキュペーション」

ベータ時点でのメインコンテンツとなるのが、オキュペーション(占領)モード。1セッションは約1時間、最大2時間を想定した、本格的な大規模会戦タクティカルモードだ。
具体的な参加プレイヤー数は明記されていないが、「小隊規模」とのことで、1チーム30~50人をイメージする。

最初のマップ「ハイランド」は、ゲーム内距離で4km x 4kmの規模を誇る。平地から村落、市街などさまざまなオブジェクト密度のエリアで構成されている。エリアによって、至近距離から長距離までさまざまな射程での戦闘が可能。

「占領」の名の通り、マップ内に出現するAO(作戦地域)を2チームで競って占領していくのがゲームの流れだ。
交戦によって敵兵の数を減らすか、AO内部に建造物を設置して「影響度」を高めるか、AOから一定の敵を撤退させることで勝利へと至る。
このモードでは兵站(ロジスティクス)の管理が重要になっており、各リソースに数値が設定されている。

- 兵員:リスポーンに必要
- 物資:建造物(前哨基地や潜伏地点)の建設に必要
- 弾薬:弾薬の補給に必要
各チームには兵站を担う部隊が存在する。兵站部隊は、マップ内に建造した前哨基地や潜伏地点に、これらのリソースを輸送。前線を維持するうえで重要な役割を果たす。将来的にはビークルの導入により、この兵站要素の柔軟さがさらに高まっていく予定だ。
一方では、敵の補給ルートを見つけ出し、待ち伏せして破壊することも可能になっている。単に敵の兵士を攻撃するだけでなく、兵站を断ち、作戦継続を不可能にして勝つこともできるという戦略性が楽しめる。
リアル志向の銃撃体験

各プレイヤーのキャラクターモデルには、リアル志向の負傷システムが備わっている。ダメージを受けた部位や傷によって、止血帯を使う、輸血する、施薬を行うなど、治療方法が異なっている。
戦場での医療行為はハイリスクなものとなる。倒れている味方にインタラクトしてサッと起き上がらせるような、定番の形式ではなく、医療にもプレイヤーの腕前が求められるという。
弾道や貫通性能、跳弾も、武器や弾の種類によって異なり、長距離では風の影響も受ける。銃撃を受けるボディアーマーも、素材、弾の入射角、運動エネルギーなどの要素が考慮される。

ベルト給弾式の武器やランチャーは、他のプレイヤーがリロードをサポートできるギミックも。

チーム内のコミュニケーション方法も複数ある。近くにいるプレイヤーたちのみと話せる近接チャット機能のほか、分隊全体の通信チャンネル、小隊全体のチャンネルがある。小隊長や分隊長、チームリーダーは、端末を使って味方に目標の指示を出せる。

チーム内の役割分担ははっきりと分けられており、独断での行動は認められない。優秀な小隊長の指示のもと、今日初めて出会う仲間たちと連携し、勝利を目指すことになる。

『Bellum』開発ロードマップ

年内から2026年にかけて、コンテンツ追加とともにリリースに向けた準備が本格化していく。
前述の通り2025年末のオープンベータ開幕が一つの節目。ファウンダーエディションを購入したプレイヤーは夏からプレイが可能で、新コンテンツの追加を並行して楽しめる。

ベータから2026年までのコンテンツとしては、「ランチャー類」、「建設要素」、「EWAR(電子戦)ガジェット」、「指揮系統ツール」、「輸送ビークル」が公開されている。
もともとはKarmakut氏の個人プロジェクトだった『Bellum』だが、FPS界のベテランスタッフの力により、ユニークなミリタリーシューターとなりそうだ。
『Bellum』に興味を持った方は、公式サイトで早速各エディションの購入を検討してみてはいかがだろうか。

Gaming Device Power Tune for FPS

Source: Bellum Official
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コメント
コメント一覧 (1件)
似たようなゲームばっか出るな