リアル志向のハードコアFPS『Escape from Tarkov(EFT)』に、銃器系YouTuberのBrandon Herrera氏が開発し、.50BMG弾仕様のAK、「AK-50」が実装されることが明らかになった。
これは開発を率いるNikita Buyanov氏が自身のX(旧Twitter)で明かしたしたもので、折しも実施される「ハードコアワイプ」をさらに過酷なものにする“怪物”の登場に、コミュニティは騒然となっている。
ロマンの結晶、不可能を可能にしたAK-50
“AK-50”は、その名の通り世界最大級のライフル弾である.50BMG弾を発射するために作られた、まさに「デカすぎるAK」。もともとは「ロマンと現実のギリギリを突き詰める」という壮大なプロジェクトとして、Brandon Herrera氏が開発を進めてきた一丁だ。

2016年のプロジェクト発表から約9年、ガスシステムやレシーバー強度など無数の技術的課題に直面し、不可能とさえ言われたこのプロジェクトだが、幾度もの設計変更や試作品の爆発といった困難を乗り越え、ついにバーチャルの戦場へ進出する日が来たのだ。
戦場のルールを破壊する規格外の火力
今回『Escape from Tarkov』で実装されるAK-50は、特徴的なフルーテッドバレルや巨大なマズルブレーキなど、実銃のディテールが忠実に再現されている。

リアルな弾道・貫通計算で知られる本作において、対物ライフル級のパワーを持つ.50BMG弾がもたらす影響は計り知れない。実装されれば、現在最強クラスのボディアーマーですら一撃で無力化し、薄い壁などの遮蔽物ごと敵を葬り去るといった、新たな戦術が生まれる可能性がある。PMC間の交戦距離やポジショニングのセオリーが、根底から覆されるかもしれない。
“ハードコア”ワイプに“ハードコア”な一丁
今回の実装が発表されたのは、全てのプレイヤーデータがリセットされる恒例の「ワイプ」の中でも、特に過酷な変更が加えられる「ハードコアワイプ」のタイミングである。
フリーマーケットの利用制限など経済システムに大きな変更が加えられ、アイテムの価値や入手難易度が激変するこの環境に対し、Nikita氏は「ハードコアワイプにAK-50を追加するのは“非常にハードコア”になるだろう」とコメント。この規格外の銃器が、意図的に混沌をもたらす要素として導入されることを示唆している。
ワイプアップデートは現在進行中であり、AK-50の入手方法や正確な性能はまだ謎に包まれている。ハードコアワイプで装備も資産も失った手探り状態のPMCたちにとって、AK-50は新たな希望となるのか、それとも理不尽な死をもたらす絶望の象徴となるのか。
この“戦場のルールを変える一丁”の登場は、すべてのタルコフ市民にとって無視できない脅威となるだろう。続報が待たれる。
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Source: X
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