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【BF6インタビュー】『BF2042』の失敗をどう活かしたか ―『Battlefield 6』開発者が語る苦難と具体的な進化点

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2025年10月10日に発売予定の大規模FPSバトルフィールドシリーズ最新作、『Battlefield 6(バトルフィールド6)』。EAA!!はメディア合同インタビューにて、Ripple Effectでスタジオテクニカルディレクターを務めるクリスチャン・ビール(Christian Buhl)氏に、多くのPCゲーマーが気になるであろうパフォーマンスや最新技術への対応、チート対策といったPC版ならではのトピックについて話を訊いた。

そして前作『Battlefield 2042』での経験をどう活かしたかなど、インタビューで明らかになったPC版開発の具体的な進化点に迫る。

CONTENTS

『BF6』開発者インタビュー

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Ripple Effect(リップルエフェクト / 旧DICE LA)
  • クリスチャン・ビール(Christian Buhl)氏
    • Ripple Effect スタジオテクニカルディレクター

今回インタビューに応じてくれたクリスチャン・ビール氏は、『Battlefield 6』のすべてのエンジニアリング業務を統括するテクニカルディレクターだ。ゲーム業界で25年以上のキャリアを持ち、過去には『League of Legends』や『NCAA Football』シリーズなど、数々の有名タイトルに携わってきた。その確かな技術力は趣味にも活かされており、3Dプリンティングやカスタムキーボード製作もこなすという。

PC版のパフォーマンスと最新技術への対応

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PCゲーマーにとって最大の関心事の一つが、最新のグラフィック技術への対応と最適化だろう。フレームレートを極限まで追求するプレイヤーもいれば、最高のビジュアル体験を求めるプレイヤーもいる。本作では、そうした幅広いニーズにどう応えるのか。

ビール氏によると、今作のゴールは「ローエンドからハイエンドまで、あらゆるスペックのPCで最高のパフォーマンスを提供すること」。プレイヤーがフレームレートと画質のどちらを重視するかに合わせて、ゲーム内のスライダーで直感的に調整できるなど、柔軟で幅広いオプションが用意されているという。

インタビューでは、次世代のグラフィック技術として、アップスケーリング技術の「DLSS 4(NVIDIA)」「FSR 4(AMD)」「XeSS(Intel)」や、低遅延技術の「ReflexNVIDIA )」「Anti-Lag 2(AMD)」などにも言及が及んだ。ビール氏は、これら全ての技術をサポートする予定だと明言。製品版ではNVIDIA、AMD、Intelといった全てのGPUベンダーの技術をカバーするとのことで、これはPCゲーマーにとって間違いなく朗報だ。

また、開発の裏話として、オープンベータWEEK2開始時にDLSSが正常に作動しない問題が発生した際、NVIDIAの担当者と連携し、驚異的なスピードで修正されたエピソードも披露。各GPUベンダーと密に連携を取りながら開発を進めている様子がうかがえた。

『BF2042』の経験を活かす「BF Labs」

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Battlefield Labs

前作『BF2042』は、発売当初に多くの課題を抱えていた。その経験から、『BF6』では開発プロセスに大きな変化があったという。それが「BF Labs」の存在だ。

『BF2042』から多くのことを学びました」と語るビール氏。『BF6』では「できるだけ早い段階でゲームをプレイヤーに触ってもらい、フィードバックを集める」という方針に転換。まだバグやクラッシュが頻発するアルファ段階のビルドをプレイヤーにテストしてもらうことで、パフォーマンスや安定性に関する貴重なデータを大量に得ることができたという。フィードバックは公式フォーラムだけでなく、Discordなども参考にしているとのことだ。

最初の早い段階でバンバン失敗し、それらを直していく」というビール氏の言葉は、開発姿勢の変化を象徴している。BF Labsでのテストを繰り返すことで、大規模なオープンベータや製品版をより安定した状態で届けられる。この取り組みが、発売日からスムーズなゲーム体験を実現するための鍵となりそうだ。

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また、『BF2042』のプレイヤーに向けた施策についても言及があった。『BF2042』のバトルパスを購入してプレイすることで、『BF6』で使える武器スキンやキャラクタースキンを獲得できる。

これについてビール氏は、「『2042』は過去数年、パフォーマンス向上などに時間をかけてきた。苦しい時もプレイし続けてくれたユーザーのためにもやり遂げなければならなかった」と語り、両方の作品を楽しんでほしいとコメントした。

チート対策での決断:セキュアブート必須化へ

BF6 Screenshot 1

PC版FPSにおいて、チート対策は永遠の課題だ。本作では、これまで以上に強固な対策として「セキュアブートの必須化」に踏み切った。これには、プレイヤー側にひと手間を要求することになるが、その意図は明確だ。

ビール氏は「我々の最優先事項は、チーターのいないクリーンな環境でゲームを楽しんでもらうこと」と強調。一方で、「本当であれば、セキュアブートなしで普通にプレイしていただけるのが一番」という本音も吐露。プレイヤーに手間をかけさせてしまうことへの葛藤をにじませつつも、「そうしなければチーターがやりたい放題になってしまう」として、クリーンな環境を守るための決断であったと説明した。

チート対策は開発とチーターの「いたちごっこ」であり、これでチーターがゼロになるわけではないとしながらも、大幅に改善された環境を提供できると自信を見せた。

進化する大規模破壊と、そのこだわり

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バトルフィールドシリーズの代名詞とも言える「破壊表現」もFrostbiteエンジンの進化によって新たな次元に到達している。ビール氏は、「Frostbiteエンジンを15年〜20年ほど使っており、一緒に成長してきました」とその長い関係性を語る。もちろんパフォーマンスとグラフィックの演出にはトレードオフがあるが、本作のエンジンは非常に優秀で、開発チームが実現したかったものをほぼ満足のいく形で表現できているという。

今作では、建物を破壊することで進路が塞がれたり、逆に新たな道が開かれたりとマップ自体が変化します。壁を破壊して奇襲をかけるなど、これまでのゲームであまり見られなかったことも可能です

こうした複雑な破壊を実現する上での最大の挑戦は、純粋な技術的困難よりも「膨大な量のプレイテスト」だったとビール氏は語る。あらゆる破壊のパターンがゲームプレイにどう影響するのかを徹底的に検証することに、多くの時間を費やしたようだ。

「BF Portal」と今後の展望

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新「BF Portal」ウェブツール

自分だけのバトルフィールド体験を創造できるツール「BF Portal」は、本作でもPC限定のウェブツールとして提供される。ビール氏によると、Portalで作成・共有されたコンテンツは、PCだけでなくコンソールなど全てのプラットフォームでプレイ可能になるとのこと。リリース後に、その仕組みや詳細がアナウンスされる予定だ。

観戦モードやベンチマークツールの実装は?

BF6 Screenshot 5

一方で、コミュニティの活性化や競技シーンに不可欠な機能については、インタビューではその場で回答が得られず、開発チームによる確認が必要とされた。後日、EAより以下の正式な回答が得られた。

  • 観戦モードと小隊(クラン)システム:現時点で具体的な実装予定はないとのこと。しかし、「常にプレイヤーの皆さんの声に耳を傾けています」としており、今後のフィードバック次第では検討される可能性も残されている。
  • PC向けベンチマークツール:現在ゲーム内には実装されておらず、導入の予定もないという。ただし、こちらも同様に「常にプレイヤーの声に耳を傾けています」と付け加えられている。

開発から日本のファンに向けたメッセージ

BF6 Screenshot 4

最後に、日本のファンへのメッセージを求められたビール氏は、自身もバトルフィールドのファンであると語り、次のように締めくくった。

「私自身もバトルフィールドが大好きなので、この楽しさが皆さんに伝わればいいなと思います。破壊表現、ビークル、分隊プレイ、全ての要素が山盛りです。そして、スムーズなゲーム体験を提供するため、日本を含め世界各地にサーバーを用意しています。ぜひ楽しんでください

『BF2042』での苦難を乗り越え、プレイヤーとの対話を重視する姿勢へとシフトした開発チーム。PCゲーマーの期待に応えるべく、技術面・環境面で並々ならぬこだわりを持って開発されている『Battlefield 6』。発売日の2025年10月10日(現地時間)が、今から待ち遠しい。

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