[噂] 映画『コール オブ デューティ』はスティーブン・スピルバーグが監督を熱望するもアクティビジョンが"おびえて"却下？

先日、パラマウントによる『Call of Duty（コールオブデューティ）』シリーズの映画化が発表された。果たしてどんな映画になるのか。監督や主演俳優は誰なのか。ファンコミュニティはさまざまな予想で盛り上がっているところだ。

一方、この映画化報道に関連した、驚きの裏話が伝わっている。そもそもパラマウントが製作権を獲得する前、説明不要の映画監督スティーブン・スピルバーグ氏がこの映画化を熱望していた。しかしActivisionはこれを断ったのだとか...？

映画『コール オブ デューティ』の監督はスピルバーグだったかも...

最初に「コール オブ デューティ映画化決定か？」の話をコミュニティに届けたPUCKのMatthew Belloni氏が、最新のニュースレター（要ログイン）でさらに興味深い話を伝えている。

現地時間9月2日に発表された、パラマウントによる映画『コール オブ デューティ』（仮）だが、複数の関係者が言うには、そもそもスティーブン・スピルバーグ氏が映画化を熱望していたという。

第二次対戦映画の名作『プライベート・ライアン（Amazon）』などで知られる映画監督・プロデューサーのスピルバーグ氏は、大のゲーム好きでもある。コントローラーよりもキーボード＆マウスでのプレイを望むPCゲーマーであり、『コール オブ デューティ』シリーズのキャンペーンモードが大好きであることが、息子マックス・スピルバーグ氏を通じて以前明かされていた（MinnMaxのインタビュー、1:12:25ごろ）。

そんなスピルバーグ氏は、自身の製作会社アンブリン・エンターテインメントを通じてユニバーサル・ピクチャーズのJimmy Horowitz氏と手を組み、映画化企画をActivisionに持ちかけていた。

この企画には、スピルバーグ氏が業界最大規模の製作費を出す一方で、映画の製作、マーケティング、ファイナルカット（公開前の最終編集）をすべてスピルバーグ氏に委ねるという条件が含まれていた。いわば全権を委任する形だ。

Belloni氏の表現を借りると、Activisionはこのオファーにおびえてしまった（spooked）そうだ。相手はかのスピルバーグ御大とはいえ、Activisionは映画『コール オブ デューティ』の製作に口出しできなくなることを恐れた。

そこで、Activisionも口出しができる企画ということで、パラマウントからのオファーの方に乗ったのとしている。

スピルバーグと『コール オブ デューティ』のつながり

上述の通りPCゲーマーでもあるスピルバーグ氏だが、『コール オブ デューティ』シリーズとは間接的ながら縁がある。

エレクトロニック・アーツが手がける戦争FPSに『メダル・オブ・オナー』シリーズがある。戦争FPSのご先祖的存在だが、1999年にリリースされた初代『Medal of Honor』をプロデュースしたのが、まさにスピルバーグ氏だった。

製作された90年代後半は、ちょうど映画会社がゲーム開発にも携わり始めた時期だ。敵兵との交戦体験が当時としては生々しく、「まるで映画」な演出がふんだんに盛り込まれた『Medal of Honor』は、まだ需要不明のジャンルだった「第二次大戦モノFPS」の草分けとなった。

好調に推移したシリーズの第3作、『メダル・オブ・オナー アライドアサルト』を開発したのが2015, Inc.。このスタジオの元社員らが設立したのが、Infinity Wardだ。ご存じの通りInfinity Wardは2003年にActivisionに買収され、初代『コール オブ デューティ』をリリースして現在に至る。「今のCoDがあるのはスピルバーグ氏のおかげ」...というのは言い過ぎかもしれないが、重要なつながりが見て取れる。

こうした経緯や、映画監督としてのスピルバーグ氏の功績も合わせると、（あくまで噂話とはいえ）「スティーブン・スピルバーグ監督『コール オブ デューティ』」が見られない可能性が高いのは残念な話だ。

ところで、パラマウントによる映画『コール オブ デューティ』（仮）は誰が監督することになるのだろうか。現時点で決まっているものは何もないそうだが、主演俳優や脚本なども含め、予想や願望などがあればぜひコメント欄やXで聞かせて欲しい。

🎥映画『Call of Duty』はどのシリーズが見たい？#CoD映画化

— EAA!! FPS (@EAA_tw) September 2, 2025

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Source: PUCK