Ubisoftは現地時間11月13日、予定していた会計年度2025-2026年における中間決算発表の延期を発表した。並行して、上場先であるEuronextには、現地時間11月14日の開場時より同社の株式および社債の売買停止を申請した。売買停止は延期された決算発表が行われるまで継続し、取引再開日は後日Ubisoftより発表される。
ユービーアイソフトが中間決算発表を延期し憶測呼ぶ
Ubisoftが中間決算の発表を延期した。本日予定されていたものが突如として延期され、具体的な理由についてリリースにも記載がなく、さらに株式などの取引を停止した点などから、ゲーミングコミュニティでは憶測を呼んでいる状況だ。
Ubisoftは2025年10月に、新子会社「Vantage Studios」を設立した。これは、『アサシン クリード』、『ファークライ』、『レインボーシックス』といった同社の主力IPの開発に専従するスタジオで、テンセントが約11億6000万ユーロ(約1890億円)を出資し、株式の25%を取得する形で実現したものだ。
Vantageの経営権は親会社であるUbisoftが保持しており、決算もUbisoft本体との連結対象となっている。Vantageは主力IPの発展進化に努め、一方でUbisoft本体では、新規IPの開発やその他の人気IPの継続にあたるという構造だ。
「不要な憶測を抑えるため」
決算発表が延期される典型的な原因の一つに、大規模な合併や、子会社設立による会計処理の複雑化が挙げられる。時系列で考えると、今回のUbisoftも同様のケースなのだろうか。
ロイターが報じた内容によると、Ubisoftの最高財務責任者(CFO)Frederick Duguet氏は取引停止の理由について、社内向け文書で「短い遅延期間中、不要な憶測や市場の変動を抑えるため」と述べている。また、「半期の締めを最終的に確定するために追加の時間を取っている」とも説明した。
サウジが買収? 合併? まさかの破産?
Duguet氏の言う「不要な憶測」は、当然のようにゲーミングコミュニティで巻き起こっているところだ。
ゲーム市場調査・コンサルティング企業Niko PartnersのDaniel Ahmad氏は本件について投稿し、「現時点では理由は不明だが、会社に関する重大な発表を示唆している可能性がある」と述べている。続けて、「何らかの買収を示唆している可能性もあるし、会計や財務上の問題を示している可能性もある」としている。
同様に考えている方は多いのか、リプ欄でも「テンセントに買収される」「サウジの王族に買収される」「合併か破産申請か」「任天堂に買われる」など、さまざまな予想が見られる。EAがサウジ系ファンドなどに約8.2兆円で買収される衝撃的な案件も起きたばかりだが、再度そのような展開はあり得るのだろうか。
いずれにせよ、延期されているUbisoftの決算発表でさらなる情報が明かされることが見込まれる。
- タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
- 発売日:2015年12月10日
- 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam)
FPS POWER TUNE
Source: Ubisoft, Reuters, X








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