約8年の早期アクセスがついに完結『GROUND BRANCH』 キャンペーン復活・敵AI大幅強化・新マップ追加

BlackFoot Studiosは、硬派タクティカルFPS『GROUND BRANCH』を2026年7月16日にV1.0として正式リリースすると発表した。2018年8月から続いてきた約8年におよぶ早期アクセスが、ついに完結する。キャンペーン「Operations」の復活、敵AIの大幅強化、新マップや新モードの追加など、これまでで最大級のアップデートとなる。
- 3行まとめ
- 『GROUND BRANCH』が2026年7月16日にV1.0正式リリース。約8年の早期アクセスが完結する
- キャンペーン「Operations」復活、敵AI強化(視認距離100m→200m)、新マップ「Outpost」など新要素が多数
- V1.0後も3つの新章とマルチプレイヤーアップデートを2027年にかけて展開予定
『GROUND BRANCH』が7月16日にV1.0へ。約8年の早期アクセスが完結
『GROUND BRANCH』は、原初の『Rainbow Six』『Ghost Recon』を手がけた開発者の一人が率いるBlackFoot StudiosによるタクティカルFPSだ。
派手なキル演出ではなく、角の処理、進入経路の選択、音の管理といった「詰め」の緊張感を主役に据えた硬派な一本で、Steamでは2万件を超えるレビューで「非常に好評(最近は賛否両論)」を獲得している。
今回のV1.0は、これまで使われてきた「V1036」というビルド表記を置き換える正式版という位置づけになる。AI、環境、ビジュアル、アニメーション、インベントリ、プレイヤー操作まで全方位に手が入り、ソロ・協力プレイの両方に向けて磨き込まれた。約8年の早期アクセスを経て、ようやくゴールが見えてきた形だ。

キャンペーン「Operations」が復活、ストーリー主導へ
V1034で初公開された後、作り直しのため一度引っ込められていたキャンペーン構造「Operations」がV1.0で帰ってくる。単なる再登場ではなく、今回は新たに「プロローグ」が用意された。舞台は新規ホットスポットの北西パキスタンで、本編の2年前を描く2つのミッションを通じて、Operationsのゲームループに無理なく入っていける導入になっている。
大きな変化は、ストーリーが中心に据えられた点だ。各ホットスポットがバラバラに存在していた従来の構想から、地に足のついたキャラクターと状況を持つ本格的な物語へと作り込まれている。舞台と主要人物の設定には脚本家のScott Hammを迎え、プロットとファクションの展開は自社のTravis Roseが継続して手がける。ローンチ時点ではlone-wolfと協力プレイのみの対応で、フレンドリーAIシステムはChapter 1で導入予定とされている。

新環境として、プロローグ第2ミッションの舞台となる「Outpost」が追加される。アフガニスタン国境沿いの尾根に建つ古い砦を舞台に、石壁の内側は入り組んだ建物と狭い通路、外側はさえぎるもののない開けた地形という構成だ。強風の環境音が足音をかき消す一方、開けた場所では長い射線にさらされるという、緊張感のあるマップになっている。
V1.0のマップ選択には、この「Outpost」に加えて、Airbase(747のリメイク)、Hospital(Rundownのリメイク)、Border、Creek(オーバーホール)が追加される。

敵AIが大幅強化。視認距離が2倍、制圧・士気システムも導入
今回のアップデートで特に力が入っているのが敵AIだ。行動ロジックに大きく手が入り、戦闘中の判断がより人間らしく、そして手強くなっている。
- スキルと視認状況に応じたエイム:通常は骨盤を狙うが、体がカバーに隠れて頭だけ見えている場合は頭を狙うように切り替わる。スキルの高いAIは既定でも胸や頭を狙ってくる
- 視認距離と反応速度の調整:最大視認距離が100mから200mへ引き上げられた。警戒度の上がり方も調整され、プレイヤーを見ているのに反応しない、という以前の挙動が改善されている
- 制圧とダメージ反応:気づいていない状態で撃たれても反応するようになった。被弾すると制圧値と位置が記録され、攻撃者が見えず音も聞こえなくても逃走行動が発生する。仕留め損なうとカバーへ逃げ込まれやすくなる
- ディフェンダーAIの追加:警備状態の敵は持ち場に紐づく「ディフェンダー」となり、一定範囲から出ずに音のする方へ振り向く。背を向けて棒立ち、という状況が減る
- 士気と死の認識システム:仲間の死を目撃したAIは制圧と士気低下を受ける。プレイヤーの立ち回りが敵全体の判断に影響を与えるようになった
- 内部処理の刷新:ビヘイビアツリーのノードをBlueprintからC++へ移行し、パフォーマンスと安定性を向上
なお、各敵ファクションは新しいモデル・テクスチャに加え、母国語のボイスも実装されるとのことだ。

新モード「Extraction」やドア破壊など、ゲームプレイも刷新
前回のIntel Reportで初公開された新クイックミッション「Extraction」は、マルチプレイヤーのHostage Rescueに対応するPvE版だ。プレイヤーは救出チームとなり、敵AIが確保している味方の人質を助け出す。人質は2人のcaptor(監視役の敵AI)に見張られており、captorは戦闘を目撃・察知するほど士気メーターが減っていく。このメーターは回復せず、ゼロまで枯渇すると人質が処刑されてしまう。マップ上の敵数は最小10体・最大30体で設定される。
そのほか、CQBの核となる要素にも複数の更新が入っている。
- 新しいドアシステム:施錠されたドアに対応し、爆薬チャージやハンドルへの射撃でこじ開けられるようになった。ドアには物理演算が設定され、キャラクターに押されると反応する
- 新しい移動モーション:モーションキャプチャで動作セット全体を刷新。立ち・しゃがみでの歩き、ジョグ、スプリント、ストレイフがすべて差し替えられ、動きの滑らかさが大きく向上した
- 月齢システムの復活:クイックミッションで月相を直接選べるようになった。月は影を落とすようになり、暗い月相ではNVG用にIRイルミネーター(AN/PEQ-15など)が必要になる。夜間の敵の視認性を下げる調整も検証中だ
- 装備・武器の追加:新武器としてRPK、M500、MK3などが登場。新ギアや外見オプションに加え、スタミナと引き換えに生存性を高めるアーマーシステムやヒットリアクションも実装される

V1.0後のロードマップ:3つの新章とマルチプレイヤーアップデート
開発元は、V1.0がゴールではなく次章の始まりだと強調している。V1.0以降のロードマップは2026年から2027年にかけて続く予定だ(日付はいずれも暫定とされている)。
- V1.0.0(2026年7月):正式リリース。上記のすべてに加え、マルチプレイヤーの基盤を実装
- V1.1.0/V1.1.1/V1.1.2(2026年夏〜2026/2027年冬):3つの新キャンペーン章を順次展開。各章で新ホットスポットと3〜4の新ミッションが追加される
- V1.2.0:Chapter 3の後に、マルチプレイヤーアップデートを予定。マップやミッション向けの新Mod Kit(SDK)更新も同時に配信される
製品概要
- タイトル:『GROUND BRANCH』
- 開発:BlackFoot Studios(パブリッシャー:MicroProse Software)
- V1.0リリース日:2026年7月16日
- 対応プラットフォーム:PC(Steam)。早期アクセス開始は2018年8月14日
- 価格:早期アクセス版は通常3,090円。現在は15%オフの2,626円で購入できる(プロモーションは7月10日まで)。開発元は早期アクセスFAQで正式版は早期アクセスより高くなると明言しており、V1.0で値上げされる見込み
- 言語:日本語非対応(インターフェイス・音声・字幕とも英語のみ。早期アクセスFAQでは、正式版のQoL改善項目として言語ローカライズが挙げられている)
- レビュー:非常に好評(Steam、2万件超)
- Steam Deck:プレイ可能
- ジャンル/形式:タクティカルFPS。8人協力プレイ/8v8 PvP、True First-Personシステムを採用
日本語非対応は購入前にチェックしておきたいポイントだが、同じ硬派タクティカルFPSでも、正式リリースに合わせて日本語対応した例はある。正式版で日本語対応を果たした『ZERO HOUR』の記事もあわせてチェックしてみてほしい。
まとめ:約8年の集大成、値上げ前に触れるチャンス
2018年の早期アクセス開始から約8年、『GROUND BRANCH』がついに正式版という節目にたどり着く。キャンペーンの復活と物語主導への転換、視認距離が2倍になった敵AI、新モードや新マップまで、V1.0は「完成」の名にふさわしい内容だ。しかもV1.0はゴールではなく、3つの新章とマルチプレイヤーアップデートという明確な続きが最初から見えている。
日本語非対応というハードルは正直あるが、True First-Personの詰め将棋のようなCQBは言語の壁を越えて刺さるタイプのゲームだ。正式リリースで値上げが見込まれる以上、気になっているなら早期アクセスのうちに触っておくのも十分アリだろう。7月16日、あなたはどのマップから展開する?
FPS POWER TUNE
Googleでお気に入りに追加
Source: Steam
EAA FPS News(イーエーエー)をもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。



コメント