Ubisoftは、『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』のY5S4「オペレーション・ネオンドーン」の情報を公開しました。
今回は、新シーズンでリワークされた日本が舞台のマップ「高層ビル」について、全体構造の変化を見ていくとともに、その完成度についてシージコミュニティの反応をチェックしていきます。
日本モチーフの「高層ビル」がリワーク
日本の名古屋市にあるヤクザの本拠地を舞台とした「高層ビル」は、Y1S4「オペレーション・レッドクロウ」で初登場したマップです。
シージeスポーツでも旧フォーマットのプロリーグ・シーズン7までは採用されていましたが、当時のメタでもバランスが適正ではないと判断されたためか(Liquipediaの記録によれば、勝率は攻撃側が36.96%、防衛側が63.04%)、シーズン8から今日に至るまで競技シーンでは見られなくなっていました。
そんな「高層ビル」が4年の時を経て、Y5S4「オペレーション・ネオンドーン」でリワークされました。今回は特徴的な変化を遂げた部分を1つずつ紹介していきます。
外観:バルコニーが大幅に削減
リワーク後の「高層ビル」は出撃位置や爆弾部屋に変化はありませんが、建物全体がやや大きくなっています。壁面からせり出していたバルコニーの多くが削除され、その分だけ各部屋の床面積が広がっており、また屋内へ通じるバリケードも幾つか塞がれたことで侵入・飛び出しポイントが減っています。
このバルコニーはどの方角でも飛び出しがしやすく、逆に言えばクレイモアが有効となるため、タイミング勝負となる大味な展開になりやすい構造でした。リワーク後は外壁がすっきりし、以前よりはフェアな駆け引きができるようになっています。
屋上部分を増設
建物全体のもう1つの大きな変化は、屋上にラペリングできるようになったことです。屋上は範囲こそ狭いですが、攻撃側が南北へ移動するのが楽になりました。
2階:N側に「祭壇」を増設
2階の茶室の隣には、これまでは建物外だった部分に「祭壇」部屋が増設されています。リワーク前は、防衛側が2階の東西を移動するには太鼓部屋を経由するしかなく、太鼓部屋を押さえられた場合は、1階から大回りするか、インパクトグレネードなどを使って一度外に飛び出してから茶室階段に戻るなど、リスクの高い行動をせざるを得ませんでした。
祭壇は龍の像に、さらに「中二階」エリアを経て太鼓部屋とも繋がっており、マップ中央に十字の移動ルートができています。太鼓から1階に飛び降りる選択肢もそのまま残っているため、攻防ともに立ち回りの幅が大きく広がりました。
2階は他にも、要所の1つであった「芸者」部屋が広くなりました。カラオケ部屋まで通っていた窓からの射線は破壊不可能なオブジェクトによって塞がれ、また外に通じる壁があったところは改築されて、太鼓部屋にローテートできるようになりました。
1階:床面積が大きくなり、ルートも一部改変
1階も爆弾部屋の位置こそ変化はありませんが、建物中央に相当するロビーは正面バリケードが消えて壁になり、デリバリー側へ直接行けるようになりました。
ロビーから見たときの戸口の位置も変化しています。
S側バルコニーが消えたことで、ベッドルームとバスルームも床面積が大きくなり、また部屋の間の開通も可能になりました。間にある「ウォークイン」と合わせて大きな四角構造になっています。
1階W側に目を向けると、「キッチン」と「BBQ」も広くなっています。さらにキッチンは破壊可能な外壁が、BBQは窓がそれぞれ削除され、2つの爆弾部屋の間には戸口も造られています。
TTS参加者の評価は?
過去にリワークされたマップのうち、「カフェ」、「テーマパーク」、「オレゴン」はそれぞれ後に競技シーンにも採用されました。まだTTSは一週目ですが、今回の「高層ビル」については今のところどのような評価が見られるでしようか。
Skyscraper rework - geisha baclony, this jumpout is particularly annoying due to the lack of cover on the balcony. I thought about making it a 1 way vault/rappel that only attackers could enter, defenders cant jump out.
thoughts?
similarly to villa pantry jump in. Youre committed pic.twitter.com/cdqnwL8E2l— Pengu (@G2Pengu) November 12, 2020
G2 Esportsのロースターでありシージ競技シーンには最初期から参加し続けているPengu選手によると、リワーク前からあった「芸者」部屋手前のバルコニーがそのままになっている点が気になるようです。太鼓・テラスの付近の窓へとつながっており、防衛側の飛び出しやすいポイントであるこの場所は、「一方向の乗り越え・ラペリングにして、攻撃側だけが入れて、防衛側は飛び出せないようにする」方がよいとのこと。
他にも、redditのTTSサブレで交わされていたカジュアル・ランク層の議論を見てみると、「ランクのマッププールに入れるのはやめて欲しい」、「攻撃側が太鼓を押さえれば、マップの半分をカットして遊撃を容易に封じることができる」、「ベッド・バスルーム以外の爆弾部屋が外窓から直通」、「オフィス守りは以前と変わらず厳しい」、「現地守りをするのが難しい」、「ピーク・飛び出しが簡単なので攻撃側も苦しい」、「『ヘレフォード基地』や『要塞』と同程度の出来」など、どちらかと言えば後ろ向きの感想が多いようです。
Overall excited for the changes to the game and I think we're taking a step in the right direction. Optimistic for our future ?
Will be discussing all these changes on Six on Six after the EU Major!
— Troy ?? (@BroCanadian) November 8, 2020
一方、さまざまなオペレーターが調整された来シーズンのアップデート内容全体については好評で、Pengu選手をはじめG2のコーチSua、EUチームRogueのLeonGids選手、さらにインビテーショナル・チャンピオンチームSpacestation GamingのCanadian選手など、プロシーンで戦う人々からは「シージは正しい方向に向かっている」と歓迎しています。
『オペレーション・ネオンドーン』のテストサーバーは通常通りであれば3週間から4週間ほどで閉じられ、その後全プラットフォームに正式リリースされることが想定されます。
PC版TTSで既に「高層ビル」を試遊された方は、このリワークマップにどのような感想を抱かれたでしょうか。また、コンシューマー版の方はどのような印象を受けたでしょうか。コメント欄にご自由にお寄せください。
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コメント
コメント一覧 (5件)
下のコメントの言いたいことはわかるけどな 昔のシージとはだいぶ違った部分もあるし特にミリタリー的要素が削られてってりのは同意だし大きい部分だと思う 能力も超能力じみたの増えてるし もうライト層がかなり減ってる分プロだけでも手放さないため必死なんだろうけどそうすると他の部分が蔑ろになってくジレンマ シージはすきだしまたずっとやれるような面白いfpsになっててほしいな
楽しいからまだちょくちょくやるけど、文句言う奴は結局何やってるの?完璧なゲームなんてプレイ人口含めて考えたらないでしょ
良いゲームがダメな方向に向かってたら文句言いたくなるのはしょうがない
ただ下にあるコメントは建設的じゃないし妄想染みてるからやめよう
来シーズンの修正内容もさんざんコミュニティで文句言われてきたことが反映されたことだから、建設的に文句を言っていけば運営も理解してくれるのは嬉しい
もうシージのブーム完全に終わったな
リアルな特殊部隊のゲームってのがウリだったのにいまや超人やサイボーグだらけの天下一武道会状態。新武器も昔に比べて大幅に減ったし(既存流用ばっかり)、新オペもわけわからん最強PMCしかおらんし。
アウトブレイクあたりからだよな緩やかに衰退してったのって
最初から始まってないですよ