Ubisoftの『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』では日本時間8月18日よりイヤー6シーズン3「オペレーション・クリスタルガード」のテストサーバーが進行中。このテストサーバーでパッチノートに記載された変更点を検証していたプレイヤーたちが、防衛オペレーターMute(ミュート)の予想外の弱体化を発見しています。
Muteの小さな変更には大きな意味が
9月スタートが予想される新シーズン「オペレーション・クリスタルガード」。日本時間8月18日からはPC版プレイヤーを対象にしたテストサーバーが始まっており、誰でも新オペレーターOsa(オサ)を含めた新コンテンツの先行テストプレイに参加できます。
一方で、先日の「プレシーズン・デザイナーノート」で発表された変更点のうち、Mute(ミュート)への変更点が現在コミュニティで物議を醸しています。
- Muteのシグナルディスラプター
- 妨害ゾーンの形を半径2.25mのまま球状に変更(これまでは円柱状)
- 警告ゾーンの形を半径4.75mの球状に変更(これまでは半径6mの円柱状)
- 効果範囲の視覚効果を追加(赤いエリアを削除)
- 新しいLEDを追加
- 弾丸の当たり判定精度を改善
この変更については、デザイナーノートがリリースされた当初はその意味するところが理解されておらず、単に「効果範囲の表示されるタイミングが、ガジェット設置前から設置後になって不便になった」という程度に解釈されていました。
しかしテストサーバーが始まると、シージプレイヤーたちの検証により、一行目の「妨害ゾーンの形を半径2.25mのまま球状に変更(これまでは円柱状)」という短いテキストに、メタへの深刻な影響が含まれていることが判明しています。
補強壁を守る能力が弱体化
EUプロチームcowana Gamingの選手Anarchicのツイートによると、Muteのシグナルディスラプターの効果範囲の形状が円筒型から球型に変化したことにより、これまで全面を守れていた補強壁が守り切れなくなっているそうです。
現在も一部のマップには、補強壁の上端にディスラプターの効果がぎりぎり届かない場所がありますが、Y6S3からは恐らくすべてのマップで、補強壁を守るためにシグナルディスラプターを用いることが難しくなるようです。画像の通り、Hibana(ヒバナ)のXカイロスで簡単に射線を通されてしまい、攻撃側は投擲物を活用したハードブリーチングがしやすくなるでしょう。
またY6S3ではFuze(フューズ)もアップデートされる予定で、クラスターチャージが補強壁に設置できるようになります。効果範囲が画像の通りであれば、ディスラプターはクラスターチャージでも簡単に排除されてしまうでしょう。
これまで攻撃側のドローンを捕らえる以外にもさまざまな遠隔操作ガジェットを封じていたMuteですが、肝心な仕事の一つである補強壁の防衛ができなくなるとすれば、防衛側はオペレーターの編成を再考せざるを得なくなるでしょう。
名門チーム元アナリストも苦言
今年の1月までEUの名門G2 Esportsでアナリストを務めていた経験を持つ、現在フリーのシージコンテンツクリエーターSuaも、この変更点についてはっきりと苦言を呈しています。
Sua:今回のパッチにおける最大の問題点の一つだ。Muteは補強壁を守るうえで相当な「役立たず」になっている。これがライブサーバーに来ないで欲しいと思う。もしバランス面でMuteに懸念点があるのなら、ディスラプターを1つ消すか、C4を没収してくれ
これについてはやはり賛否両論の議論がリプ欄で見られ、「そもそもディスラプター1つで補強壁2枚を守れるのが強すぎだったのでは?」という、変更に賛成する意見もあります。Kaid(カイド)のエレクトロクロウでも1個で2枚同時に通電させられますが、こちらは起動時間が遅く、他の機能でもディスラプターほど多彩なことはできません。
反対意見では、競技シーンでも時折見られるKaidやBandit(バンディット)をBANしたときの影響が変化するため、バランスで考えるとBanditに強化を入れるべきというものもあります。
なお画像で例示されているクラブハウス2階「監視室」については補強壁の高さが変化しているそうで、The Delta ProjectのKS選手が画像をツイートしています。確かにラペリングを使って、補強壁の上から屋内に射線が通ってしまっているようです。果たしてこれは開発側の意図通りの変更なのでしょうか。
クラブハウス2階はY6S3のマップアップデートで「改装現場」と「金庫室」の間にあった壁が破壊不可能なものに変化し、防衛力が向上していますが、一方で「監視室」の補強壁を守るのはこれまで以上に困難になりそうです。
テストサーバーでの変更点はすべてテスト段階のものであり、ライブサーバーへの実装は保証されていませんが、Y6S3の「クラブハウス」は、これまでとはまったく異なる作戦が見られるようになるのかもしれません。
Source: Twitter
コメント
コメント一覧 (9件)
下も判定あるけど判定自体はあまり強くないから、高さを台でカバーできる下→上と違って、上からはどう足掻いても下に伸ばせなくて微妙なんだよね
階段ミュートで恩恵がやっと感じられるレベル
素直にミュートが強すぎるのでナーフしますって言えばいいじゃんアゼルバイジャン
捻くれて書いてたように見えるとしたら病気だぞ
実際なんでmuteに文句が出ないのかと思うぐらいmuteはbuffされまくって色んなオペのアンチになってた
一人で出来るアンチピックにしてはアンチになれる相手が多すぎた nerfは妥当
お椀型で削られただけなのか完全な球状になって下にも判定が出来たのかで変わりそう
今までは机の上に置くと下素通りされたり
階段の上に置いたら下からショックドローンで壊されたりしたんで
球状ってことは下にも効果が出るんかなあ 新しい使い方出てきそう
ミュートのバランシングでディスラプター一個かC4没収うってお前らが散々UBIに言ってきた奪うだけで何も与えないって行動そのものじゃねえか。
半球なのか全球なのか分からんと、一概にナーフされたとは言えないと思うが
なんにせよナーフされても宜なるかなって感じだけど
直接キルに繋がったり、即物的な効果はないから分かりづらいけど、ディスラプター 4個って結構な力あるからな
数減らされるよりは良いと思うが
武器にもサブガジェットにも恵まれてるし、攻撃側の新ガジェットに対策できることも多かったからな
イェーガーとの扱いの差がすごい